カッコ良くてファッショナブルなマンガですね。 ブルージャイアントのような目から音を感じる事ができる熱量と、BECKみたいなファッショナブルな部分もあり、結構名作だと思うんだよね。 ヒデローがとってもカッコ良かったですね。 ギャグはつまらないんだけどね。
漫画を読むのに耳は使いませんよね。だから音楽を題材に漫画を描くのは難しいことだと思います。しかし、そんな漫画として取り扱うのに不利な分野にも関わらず、いまや音楽漫画はひとつのジャンルとして確立してしまっている。日本の漫画って本当に凄い。で、そのパイオニア的存在がこの作品だと私は思っています。劇中では歌詞の類は文字としていっさい出てきません。歌っている時の表情や動きで音楽性を表現しているのです。これが主人公・藤井冬威のロックな設定に見事にハマる。また、描かれた時代も良かった。当時はアイドル歌手にアーティストの要素が求められてきた時代で、読者もこのスタイリッシュな表現を受け入れやすかったのではないでしょうか。昨今、音の出る漫画なんてありますが、仮にこの作品に音をつけるとしてもこのカッコよさは出せないし、誰に歌わせてもこの作品にはそぐわないでしょう。漫画の音楽は読者の想像力の中にのみ存在する。いまやメジャーになったこの手法、よくぞ形にしてくれたものです。
この世の中で私が美しいと思うもののひとつ、それがハイキック。滑らかな動きとか、凄まじい破壊力とか、ではなくて、うまく言葉では書けないんですが、積み上げてきたものの浄化、カタルシスあるというか。そんなシーンを見るのがこの上もない幸せ。まあこれは自分でも何百回と練習したあげくに腰をブッ壊し、結局それを実体験として味わえなかった苦い過去があるからかもしれないんですが。それはさておきこの作品、緻密な絵柄に定評のある著者のアクションストーリーで、主人公・シバのライバルがハイキックの使い手という設定。まあすぐわかるのでばらしてしまいますがこの男は能楽師で、なぜかハイキックだけに固執する。その思い入れの強さにのめり込んでしまいました。見開きがうまくつながっていないのはちょっと残念ですが、何度も出てくる至高の蹴りに、ため息状態。どうせなら、主人公との対決に至るまでをもっと長くやってほしかったと思うほどです。お話の方がこれからのシバの歩む道を示唆して終わっているだけにねぇ。ただ私としてはこのハイキックへのこだわりが美しい絵柄で読めただけで満足です。
カッコ良くてファッショナブルなマンガですね。 ブルージャイアントのような目から音を感じる事ができる熱量と、BECKみたいなファッショナブルな部分もあり、結構名作だと思うんだよね。 ヒデローがとってもカッコ良かったですね。 ギャグはつまらないんだけどね。