完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる(ガルドコミックス)

あるいは、姉(主人公)推しの妹による復讐劇

完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる(ガルドコミックス) 綾北まご 冬月光輝 昌未
ゆゆゆ
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婚約者の第二王子どころか、両親までも主人公に対する扱いがひどかったので、妹もひどい奴では…と疑ってしまった。 すごく良い子だった。 この両親、この家庭環境でどうして!と言いたくなるほど、優しく、思いやりのある良い子だった。 作中の言い方を借りれば「光」。 玉にキズは、姉に関すること(姉はだいたいひどい目にあっている)になると、穏やかさを失うこと。 姉推しの妹。そして若干ヤンデレ。 主人公の姉は、スパルタ教育と努力の末、「歴代最高の聖女」になった人。 がんばればがんばるほど邪険にされる、ひどい環境のなかでも妹の存在が心の支えになっている。 ほとんど一緒に過ごしていないのに、お互いを思いやる気持ちは他の人と比べ物にならない。 なので、この漫画の最初の見どころは隣国に売られた前後のシーンだと思う。 子を売る親、婚約者を売る第二王子、絶望するなか誰にも連絡を取らせてもらえない姉、何も知らされないまま姉と離れ離れになってしまう妹。 さらにまだ追加でひどい要素はあるのだけど、それは本編にてご確認ください。 隣国での待遇が出身国より良いという、よくありそうな展開なのだけど、隣国は隣国でなにやら事情がありそうで… 思わず最新刊まで一気に読んでしまった。 チートのような主人公のシンデレラストーリーといっていいのかな。おもしろいです。

ありふれた職業で世界最強

主観なので駄作とまでは言い切りたくないが…

ありふれた職業で世界最強 たかやKi RoGa 白米良
mampuku
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 男子中学生の妄想ノートを延々と読み聞かせられてるみたい。笑  なろう系のファンタジー小説って多かれ少なかれそういう厨2要素がありつつ、ストーリーを構成するある種の技術によって、カタルシスや萌えなどで読者を気持ちよくしてくれるエンターテインメントに昇華されてる、特に人気の作品は大体そうだと思うんですけど、この「ありふれた~~」という作品に関しては"厨2要素"どころか剥き出しの妄想そのものを読ませられてるみたいです。残念なことにコミカライズ担当の絵が上手すぎないのもそれに拍車をかけてる感じがします。  ナードで陰キャラなのに"何故か"クラスの中心的グループから一目置かれ、”何故か”クラスのマドンナから甲斐甲斐しく世話を焼かれ、そのせいでクラス中から妬まれている。その後クラス全員で異世界に飛ばされるも"偶然"最強レベルの能力に目覚め、強くて可愛くて従順で自分に好意を向けてくれる少女と出会い、一緒に魔物と戦いながら元いた世界を目指して旅をする。  ……。  いや、わかるんですよ、牛脂で焼けば肉は美味いし苺に練乳かけたら美味しいのはわかるんですけど、これはどちらかというと牛脂に練乳かけてナマで食わされてるみたいな…料理しよ?  ちなみにコミックスの巻末に4ページ程度の書き下ろし小説がついています。短いですが、けっこう読むのがしんどかったです

ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する(ガルドコミックス)

ループを繰り返して生まれた規格外なご令嬢

ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する(ガルドコミックス) 木乃ひのき
ゆゆゆ
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ルプなな、2024年アニメ化とのこと、おめでたいです。 悪役令嬢追放モノかつ、20歳で死んで追放された瞬間に戻るというループものという境遇にある、主人公リーシェ。 ループしているものの、記憶は引き継いでいるため、ループするたびに強くてニューゲームになっていっています。 そしてループしていると気づいてからは、そのループでの目標をたてやり遂げていこうとするくらい、したたかです。 それから記憶は引き継いでいるものの、ちょっとした変化で、起きるイベントも変わっているようで、ループごとに違う出来事が起こっているようです。 作品の舞台となる7度目のループの世界では、6度目の人生最期に関わりをもった大国ガルクハインの皇太子アルノルトと出会うという、今までにない出来事が起こります。 それをきっかけに婚約して、大国へわたって、あれよあれよと、怒涛の日々。 リーシェは気づいてないようですが、ゴロゴロするために憂いをなくそうと全力をつくしているので、目標にたてたゴロゴロする生活をできていません。 頑張り屋のリーシェと、それをあたたかく見守るアルノルト。 表情の子細がわかる漫画だとよくよく伝わってきて、規格外な二人を前に、思わずニヤニヤしてしまいます。 その頑張りの根幹は、アルノルトを闇落ちラスボス化はせないことなのですが、果たしてどうなるんでしょう。 私は小説家になろうに掲載されている原作小説から、木乃ひのき先生の漫画に入りました。 小説の雰囲気が漫画にばしっと描かれていて、展開は知っているはずなのに楽しく読んでいます。 ちなみに原作者の雨川透子先生、いろんな小説を並行して大量に書かれていて、書籍化もばんばんされていて、さらに会社員もされているというのだから、驚きです。 この作品の雰囲気が好きなら、原作者さんの他の作品も楽しく読めると思います。