破格の家賃

ジャンプらしからぬ作風

破格の家賃
名無し
1年以上前

2018年2月に週刊少年ジャンプ本誌に掲載された読切。あまりに毛色が違いすぎて衝撃を受けた。全くジャンプ感がない!! 画風・語り口ともに少年漫画の文法を全く意識しておらず、ジャンプの編集部がなぜこれの掲載を決めたのか全くもって謎。チャレンジングすぎる…! ビーム・アフタヌーン・flowersあたり(この辺の雑誌好きです)に載ってそうな、情緒・雰囲気を大事に描かれた「非エンタメ作品」ですごく良かった。 ただジャンプ・ヤンジャン・別マぐらいしか読んだことない層には微塵も刺さらないのでは…?と気になった。

プラネテス

SFヒューマンドラマでは外せない名作

プラネテス
猫あるく
猫あるく
1年以上前

毎日の生活の中で悩んでいる恋や夢などミクロの問題と宇宙規模のマクロの問題を同時に展開しているのに少しも渋滞せずに読ませる脚本とパワーがある。そして読み進むうちにその二つは意外と近いことなのかなと考えてなんだか少し心が軽くなった気がした。少し青臭くてストレートな表現が多いけど、SF的な複雑さでテンポを悪くする事が無く全4巻だけど、まったく短く感じない内容の濃さがすごい。

全員くたばれ!大学生

全員くたばった方がいい

全員くたばれ!大学生
hysysk
hysysk
1年以上前

偏差値、大学ランキング、知名度、就職のしやすさ、モテ、有名人の輩出数…およそ研究という大学本来の価値とは別の部分で日々比べられ、価値観を押し付けられてたらそりゃ悩むよなと思う。 この作品で出てくる話題もほとんどは学業以外のサークルだったりバイトだったり就活だったりで、こんなことに悩んでる時点でくたばった方がいいのだが、ある意味ではこの世代の特権とも言える。実際こういう悩みを持ったことがある人間の方が分かり合える気がする。 私もまだこういう自意識があってゴダールとか観れない。

毎月庭つき大家つき

大家と戸建て同居の謎 #1巻応援

毎月庭つき大家つき
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

恋人(女性)と別れた漫画編集者のお姉さん(27)が心機一転、フラットハウスにお引越し。しかし何故か天井裏には大家さんが住んでいて……という、ちょっとヘンテコな同居百合。なかなか愛らしいです。 顔が良くて甘え上手だけれども、生活力のない大家さん(19)。元々世話焼きのお姉さん、あれこれ手を貸すうちに大家さんに妙に懐かれて、困惑しつつも大家さんは愛らしいので、面食いのお姉さんまんざらでもない感じ。 この大家さん、実はちょっと……どころじゃない秘密があるのですが、この顔の良さ、愛らしさ、納得。その辺の裏事情はまだ詳しく明かされないので、二巻以降の展開も楽しみ。 戸建て暮らしの夢は、やっぱりタイトル通り庭ですかね。最近は戸建てでも庭のない家が多いですが、それは「庭」には夢と共に、面倒な現実もついてくるから。二人が住む家も庭がありますが、早速一巻で夢も現実も見せてくれる。それを二人で楽しく受け止めて過ごす様子はこれからの百合展開を、大いに期待させてくれます。

ほうしょうぶしゃくらいいこ

2人のラジオが聴きたくなる

ほうしょうぶしゃくらいいこ
野愛
野愛
1年以上前

コンプレックスを抱える人間にラジオはいつも優しい。滑舌の悪さという相性悪そうなコンプレックスでさえも、ラジオは個性として受け入れてくれる。 ラジオってほんといいものですよね……。 というラジオ賛美のお話ではないんですけど、青春の眩しさが詰まった素敵なストーリーでした。 主人公の桜井りこは滑舌の悪さがコンプレックスで、なかなか人とコミュニケーションが取れない女の子。 入れる部活を探していたところラジオ好きの阿出川と出会い、共に放送部として活動するすることに。 お手伝いはするものの、放送で喋ることは拒むりこですが……。 阿出川がめちゃくちゃかっこいいんですよね。流暢なトークとラジオ愛の深さが魅力的です。 りこちゃんの滑舌を「君の個性で魅力」と言い切るところもかっこいい。この人の言葉には嘘がないんだなと思わせてくれます。踊り場リスナーなのも好感が持てる…サイコゥ! 心を開いたりこちゃんとの掛け合いも面白いし、この放送部のラジオが聴きたくなります。 青春ってラジオって漫画っていいものですね……!

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