自分を異常者だと社会不適合者だと思いたい全ての人へ
『コオリオニ 上下巻』 再読 警察官×ヤクザのBL 異常者と異常者が必然的に出会いヤクザと警察を巻き込んだ愛憎劇を繰り広げていく作品。 実際にあった日本警察最大の不祥事事件と言われている稲葉事件をベースにこの作品は描かれている 物語の軸は自分をまともだと思い込んでいる異常者の警察官鬼戸と 女性のような見た目をしたサイコパスヤクザ八敷が共犯関係になっていくに連れ 愛を深めていきそれに周りの人間が巻き込まれていくといったストーリーであるが 個人的にはこの二人ではなく 佐伯という八敷と幼なじみのヤクザに僕は感情移入してしまった。 この佐伯という人物は書字障害という文字を読む事はできるが描く事ができない発達障害を持っていて この文章を書いてる僕個人もその書字障害を持っている。 佐伯は自分は人よりも劣っている自分は人とは違う人間だという意識を持っていて それは僕個人も幼い頃から感じていた。 しかし佐伯は出会ってしまう。 自分よりも倫理観もバグったヤバイ存在である八敷と。 自分はマトモじゃないと思っていたのに自分よりもマトモじゃない存在と出会ってしまったことで 自分はマトモな人間だったという事に気付かされてしまう。 マトモじゃないと気づいてしまったら それは単なる自分の努力不足になってしまう、異常者だから許されてたことが一気に許されなくなってしまう。 そんな佐伯の気持ちを僕は他人事だとは思えない。 心が苦しくなる。 自分はマトモじゃないからみんなと違うように生きなきゃいけないんだと思ってたのに 本物の異常者を見てしまったら 今までの自分の生き方さえも否定されたような気持ちになる この本物の異常者の2人の恋愛を見ていると 社会の中で生きる普通のファッション異常者の俺には突き刺さる。 世の中の自分を異常者だと思う全ての人に読んでほしい 死ぬぞ
一応、この場では「ボーイズラブコミック」と言うジャンルに入ってしまっているのですが、全然違って、超一級のクライム・サスペンスです。
刑事と、反社の若頭の、性行為シーンは多いのですけど、BL要素は単にそれだけで、この国の組織の腐敗を、漫画で分かりやすく描いてしまっているのです。
だって、裏金のために警察官が反社と内通して手引する、拳銃密輸入も麻薬取引もする、時に人も殺す、って知りたくなかったですよ。
でも、悲しいことに、これ実話なんですよね…。
底本
北海道警察は稲葉だけを“悪徳刑事”に仕立てることで組織を防衛した。当時の道警幹部のうち何人が稲葉を非難できるというのか。彼らは稲葉が上げてくる拳銃摘発の実績を失うのが怖かったのか、または道警の組織的ダメージを考えると手が出なかったのか、そのいずれかの理由で、稲葉の“暴走”を見て見ぬふりをしてき...
表紙の刑事さんの実写。でも、悔しいけど、実写の方がカッコいいわ。
「警察官にはなりたくなかった。補導されてるし、ぜったい嫌でした」
つまり、『コオリオニ』はモキュメンタリー✕BLな漫画作品ってことですかね…
一応、BLっていう体をとっているので、多少マイルドになっているのかもしれません。でも、底本読むと、9割実話なんですよ…。
ロシアのマフィアと日本の反社と手引して、覚醒剤の密輸を許す、とかマジかと思いましたよ。
まみこさんはよく調べてますね…
実は、映画から入って、この漫画と底本を知ることになったんですね。
この映画も、まじで良いのでおすすめです。
余談(余計な事)で申し訳ありませんが、梶本レイカ氏の『高3限定』を読んでいたらクチコミしてほしいです
存在自体は知っていたのですが、読んだことはないですね…。
この作者の作品では「悪魔を憐れむ歌」は、読んだことありますよ。
Netflixで『世界で一番悪い奴ら』を見ました。
凄くダーティーなサスペンス映画でした…
もっとも良い演技をしていたのは綾野剛さんです。
またネットフリックスの配信で見れるようにならないかな…