もふもふと心を病む人々
完全にあらすじに惹かれてしまった。癒しもふもふと自殺が日常茶飯事な惑星…もふもふ欲しすぎる。 読む前はもふもふの雰囲気や単語のチョイスでそこまで話はきつくないのかなと思ったけど、かなりシリアスできっつい。貴彦もきついけどデモ隊が個人的に一番やばい。そんな貴彦から出たあの説得の言葉に泣きそうになりました。さらに陽介の愛っていうか八雲兄弟の愛がもうよすぎて泣く。 1話で心を鷲掴みにされてしまった…2話以降はころころ主人公が変わるのかな。どうかこの人たちみんなが穏やかに過ごせますように。
モフモフをみて癒やされるだけの漫画ではないのだけど。
作者さんの言葉が豊かなので、副作用の言葉が奪われた姿はとても滑稽に思えてしまう。
言葉が多くて人を傷つけるから、言葉を奪うのだろうか。
第一巻でトリくんが言ったことば。
「言葉は感情とか持ってない
言葉には意味しかない」
なのに、言葉を放つ人・受け取る人の感情が加わって、言葉は凶器になってしまう。
人類半数が気分障害の世界。
大きく祀られている謎の宗教。
今日も誰かが生きることを諦めて、いなくなる。
地球外の生き物に助けを求めるほどなのに、そんな世界で働く人達の言葉や感情はひどく乱れている。
赤の他人に対する思いやりが少ない。
思いやりを持てる人は早々に病んでしまうのかもしれない。
世界としては救われない、どうしようもない感じなのに、取り上げられる人々は前を向こうとしている。
そのギャップがまた良い。
謎のモフモフは私も欲しい。