どうにか生き延びてほしい #1巻応援
どんなホラーよりミステリーより恐ろしかった。 ちょっと心配性で責任感の強いお母さんと、体が弱くて優しい息子。それだけならよくある家庭なのに、心配が愛情がどんどんエスカレートしていく。 いつから愛情でなくなったのか、暴力に攻撃に支配になってしまったのか判断がつかない。明らかに狂ったポイントはあるけれど、その前からずっとずっとおかしい。 どこかで救いがあるのかと思ったけれど、エンターテイメントとして創作された作品ではないだろうしまあこうなるか…と。親がおかしくなってしまったら、子どもは逃げるしかない。そうするしかない。 いつか大人になれば…なんて無責任なことは言いたくないけれど、こんな家庭で抑圧されている子どもがいるならばどうか逃げ場を見つけてほしい。正しい大人を頼ってほしい。どうにか生き延びてほしい。
数日間は何とも言えない感情が残る作品でした。
今でも、ふとした時に思い出す。
タイトル通り、すべては子どものためだったけど子供は全く幸せではなかった。
母・くるみも、こうた君もお互いにすごく苦しそうになっていったのが個人的にはとても印象に残っています。
親になって母親が子供を心配する気持ちも分かるし、子供としての気持ちも分かるしで、読んでてしんどいなと感じたのが正直な気持ちで、旦那さんが殆ど関わっていなさそうで悲しくもあり、感情移入しすぎてしまったせいか1巻完結なのに読み終わりはどっと疲れてしまった作品でした。。
#1巻応援