主人公の、東京への強いあこがれは共感もあり痛々しさもあり。こんな誰一人味方がいない村は嫌すぎる。でも人を殺したのは事実だしな…
九条さんは一体何がしたいんだろう?
あと東京にいるおじさんて、本当に味方なんだろうか?
「イトミミズ」感想
閉塞感が半端ない。ページを捲っても捲っても逃れられない絶望に、読んでるコチラまで息が苦しくなった。心から信じられる人が誰もいない状況で、果たして佐竹は無事に此処から逃げ切ることが出来るのだろうか。…それにしても、この村の住人は皆どこか狂っている。いや、どこかどころじゃないか(笑) 狭いコミュニティの中に長年属していると、人はいつしか己が毒されている事にも気づけなくなってしまうものなのか…。 タイトル「イトミミズ」は、狭く暗い闇の中でもがく人々の姿を例えているのかな?と感じた。