何かしらの理由で虐げられながら暮らしているところに、自分の存在価値を見出して救ってくれる人に出会い、自尊心を取り戻してゆくという恋愛漫画はよくありますが、この漫画は霊力を持つ人が出てきたり(まさに主人公が強い霊力者)、妖魔の類が普通に存在している世界観なのが個人的にハマりました。主人公を娶った紅椿家は退魔の一族とのことだけど、いわゆるバトルシーン的なものは4話まで読んだ限りではないので、もしこの先バトル要素もあったらもっと面白いのになと思いました。
主人公の菜々緒がなぜ紅椿家当主の夜行に見初められたのかという、タイトルにもある謎は4話で明かされます。それが吸血というのがまた!いい!「朝餉」の要素もですが、自分の存在が夫の生き死にを左右するという重大な責任を負うという、守られているだけじゃないヒロイン像がとても好きです。続き楽しみ。