ファンタジーと思いきや、科学的。
さらに農強聖女とあるけど、全ては身につけた知識からの応用で、特殊魔法などのチートはない。 そもそも、聖女は信仰の対象であって、それ以上のものではないと言い切られている。 でも「このひとがそういうなら大丈夫」という、折れそうな心の支えには必要で、それがすごく強い力を発揮するようだ。 ひどい飢饉を乗り越えるため、先代聖女は身を粉にしてあちこちへ出向いた。 持てるものを持たさるものへすべて差し出し、幼い我が子にも次代聖女にも同じことを強いた。ある種、洗脳した。 ひどい飢饉の状況を目の当たりにした幼い主人公はトラウマを負ってしまったけど、先代聖女様も同じようにトラウマを負ってしまったのかもしれない。 再び飢饉を起こさないため、農業を強化するのが必須な状況。 先代は祈るだけでなく、直接的に作用する農薬を研究・開発した。 かわって、あまりにも清廉すぎて、おかしなことになっている主人公。 主人公のことを心配していたときもある、妹。 ひどい光景を目の当たりにしすぎた女の子が、知識を生かしながら、そのトラウマを乗り越えていくお話、ということでいいんだろうか。 トラウマ由来の呪縛がなんとかならないと、主人公も妹も救われない。
主人公が悲劇ヒロイン的に物語がスタートする。
聖女候補として教育を受けて生きた慈愛に満ちたアリシアちゃん。
この良さがわからない輩たちには、痛い目見てもらうのが一番。
家族や婚約者には疎まれていても、国や民を思う気持ちを持ち続けるなんてすばらしい子!!
辺境の地で、君が必要と伯爵家の時期当主に求婚される。
作物が育ちにくい荒廃した領地でで、いざ農地改革!!
幼少のことのストーリーも素敵でした。