読切普通の人でいいのに!』でネットがどよめき、『まじめな会社員』で、日本中のみんなの心を掻きむしって「このマンガがすごい!2023」オンナ編第3位を勝ち取った冬野梅子先生の新連載
この連載が始まって今日は昼から心がざわざわしていました。

それぞれ恋に破れて再会した32歳、高校の同級生の元・売れない役者とフードコーディネーターの女ふたり暮らし

内容のこと書く前に、まずめちゃくちゃ読みやすくなってます!
これまでの画面内に大量の文字詰まった形も好きだったんですが、すっきりしてるし、心の声もこれまでよりかなり減ってます。
その代わり、ナレーションが入ってるのでドラマっぽさというか、実写化にすごく向いてる雰囲気がすでに出てますね!
そして冬野梅子さんの漫画で好きなのはなんといっても「図」の魅力。
こちらは健在だったのが嬉しい限り!
全体的に読みやすくなってるので、それで離れたことある人はこの機会にぜひ読んでもらいたいところ。

元・売れない役者できれいにしてるけど怠惰でふらふら生きてバイトしてる待宵マリと、フードコーディネーターとしてしっかり仕事をしてキレイな部屋に住んでる菅野翠が、高校時代の弓道部で意外と仲良かったというのがいいんですよね。
マリは幽霊部員、翠は県大会入賞とまったく違うけど、違うからこそ、関係ない部分で仲良くなれたのかな。
この結果からも分かるように努力型でしっかりしてる翠に対して、その場の感情に任せてる奔放なマリという対照的な二人。
いろいろあって翠の部屋にマリが転がり込んでふたり暮らしが始まる。
そして、この二人に対してまたフラットな視点としてカレー屋の鳥飼さんという男性がいて、いい具合に距離とってるのが客観的でいいんですよね。
客観的でありつつ、少し身を引くタイプの人間なので、消極的な翠と積極的なマリに対する反応も見てて面白いです。
人間関係も立体的になっていきそうでこれから楽しみな連載です!

読切『普通の人でいいのに!』はこちらから読めます。(

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まじめな会社員

まじめな会社員

コロナ禍における、新種の孤独と人生のたのしみを、「普通の人でいいのに!」で大論争を巻き起こした新人・冬野梅子が描き切る! 菊池あみ子、30歳。契約社員。彼氏は5年いない。いろんな生き方が提示される時代とはいえ、結婚せずにいる自分へ向けられる世間の厳しい目を、勝手に意識せずにはいられない。それでもコツコツと自分なりに築いてきた人間関係が、コロナで急に失われたら…!?

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