まだ闇金に出会う前の丑嶋少年(15歳)【最新話の感想】
※ネタバレを含むクチコミです。
日本で捕虜となったイタリア人の尊厳の物語 時は第二次世界大戦下。日本に学者として来日していたイタリア人・マライーニとその家族は、周りの日本人との関係も良好で穏やかな時を過ごしていた。だが、それはある日突然終わりを告げた。日本とイタリアの政情の変化により、彼らはにわかに“敵国人”として、捕虜となる。拒むこともできず送り込まれた収容所での日々。異国の地で降りかかる不条理の中において、彼らが本当に守りたかったものとは――― 時代の大きなうねりに呑み込まれながら、それでも運命に抗おうとした、実在した家族の物語。
『ミンゴ』のファンだったので新作を楽しみにしていました。本作も在日イタリア人の物語でありますが、今回の舞台は第二次世界大戦下の日本ということで打って変わって非常にシリアス。
実在の文化人類学者フォスコ・マライーニとその家族の日本での日常が描かれますが、冒頭からマライーニが斧で自身のエンコを詰めたり、イタリア降伏にともない自宅へ軟禁されるなど1話から刺激的かつ不穏…。
『ミンゴ』のときは素朴で温かみがあると感じていたタッチですが、今ではリアルで生々しいタッチに思えます。
あまりに気になりすぎて、マンガワンで先読みして2話まで読んでしましました。隔週連載ということで本当に続きが待ち遠しいです。
運命に、抗え。