「氷の城壁」感想
予想を遥かに越える傑作だった!わりとボリューム多めにも関わらず、あっという間に最終話まで読み終えていた。登場人物達にここまで感情移入してしまうのは、それぞれの掘り下げが丁寧に描かれているからに他ならない。ひとりひとりが自分の内面と向き合い、悩み葛藤しながら乗り越えようとする様は、見ていて痛々しくもありキラキラ眩しくもある。…そして、壁を越えた先にはちゃんとキュンキュンもあるし(笑) これぞ青春だわ!
人と接するのが苦手で、他人との間を壁で隔ててしまう氷川小雪。高校では誰ともつるまずに1人で過ごしていたけど、なぜかぐいぐい距離を詰めてくる雨宮ミナトと出会い――? 孤高の女子・小雪、学校の人気者・美姫、距離ナシ男子・ミナト、のんびり優しいバスケ部員・陽太。どこかちょっとこじれた4人の、もどかしい青春混線ストーリー!
「正反対な君と僕」の阿賀沢紅茶先生の別作品とのことで、前々からタイトルは目にしてたけど読んでみたらめちゃくちゃいい…まだ序盤の序盤までしか読めてないけどこゆん…!!みき…!!ヨータ…!!みなとぉ…!!ってなってしまう(伝わって欲しい)
マンガMeeで読んでいて、少女漫画かな?と思って読み始めたので、冒頭部分で「氷のように人に冷たく接してしまう主人公、だけど本当は…」みたいな甘々な恋愛漫画かと思ったんだけど想像をはるかに超える良さがあった…恋愛だけでなく友情がもうさ…あ~~~!!高校生、青春、いいね…はぁ…。
作中で「高校生ってまだ学校ていう狭い世界でしか生きていない」みたいな話をするんだけどまさにそうなんだよね…本人たちには分からないんだけど本当にそう思う。学校が全てだから学校で嫌なことあるとすごくつらい。学校って楽しいけどそれだけでは絶対ないし、家庭的な事情も一人ではどうにかできなかったり、みんなそれぞれ息苦しさを感じてるんだよなと読んでて共感したし胸がぎゅっとなった。
すごくゆっくり読み進めているけど、こゆん達4人が成長する様を最後まで見届けたいと思います。