1話目からドラマ化しそう〜なおもしろさを感じました!
あらすじとしては、高校卒業前にプロ野球からのドラフト指名を受けるも、生涯年収の高さを理由に医者の道を選んだ男・鳴木と、その後を追い、同じく医者になった後輩・葛葉が主人公。葛葉は研修医として指導医のストレスのはけ口にされ辛い毎日を送っている中、鳴木は「もっと稼げる方法を思いついた」とあっさり退職。
5年後、詐欺にあい多額の借金を背負った葛葉は「医者専門の転職仲介業者」となった鳴木の元へ向かい、その仕事の実態と知られざる医療業界の金の動きを知る…!!!という感じで、今まであまり読んだこと無いようなストーリー展開です。

あの話いい風に終わってたが読み返すとうーんってなる…そもそも指定医の資格不正の件が問題にされて指定医の役目が作中では具体的に描かれてなかったけど
精神指定医資格が重要なのは書類仕事よりもむしろ絶大な権限絡みだと思う
記事になってたが医療保護入院は指定医1人の所見と親族1名の同意があれば極論一生病院に閉じ込めることも出来ちゃう訳で
その判断&期間を決める権限を一人の人間の「主観」に任せてたから「同意無し入院決める指定医の資格はこの人に無かったのに今までやってたん…?」ってのも問題になった一因と言われてた
あの嘘つき父親が娘に謝って家族再生物語ドラマするのは勝手だけど本当に迷惑かけられたのは北見父の様なガチの無資格者の判断で入院させられた患者の方では…

ぶっちゃけ石上は人としては善人だけと
鳴木が金の為とはいえババ案件を引いてくれてるのに未だに仕事を取られたと思ってるのが…
過去編の時はいち社員だから損害出しても会社が被ってくれたろうけど今は独立してるから押切みたいなのに騙されたら即終わりなのに

大学病院は系列の病院に医師の空きができた場合比較的楽に後任を補充してくれるから…
ブラよろでも研修医の主人公が所属する大学病院に逆らった報復として
当時の研修医は外の病院で当直バイトしないと食ってけないのに「主人公をバイトさせたら今後ウチからお宅には医師派遣しない」って兵糧攻めやられてた

日本の精神病院は長年閉鎖病棟方式だったから欧米式の本当にヤバい人以外は病院の外でなるべく生活させる方針にすべきか?って会議で
病院側が「それやる病院はいい所だと思うが病院経営の裏付け(お金)が無いと厳しい」的なさらっと変な返答で
つまり「退院されたら俺ら商売できないよ」と病院経営が第一に出てくる辺り順序逆転してると指摘されてたりで…

あの女社長の過去には同情するが女性が昇進できない一因は感情面除けば「結婚妊娠による突然の退職リスク」だからなあ…
一年限定勤務後に親の病院継ぐはずの楢崎さんに女社長が感情移入する様な嘘つかせてたし
なんとなくだが短期で辞められて自分が"女性雇用のリスク"を知る形になりそう

石上本当に元銀行員なのかすら疑わしくなる…
あと「父親の医療ミスを見て見ぬふりして無責任に医師辞めて金儲け」って同じ父が医師のまもりによく言えたなと
(嘘理由とはいえ)鳴木は親の賠償金払う為に金ほしいと言ってるのに
石上の理屈だと娘のまもりも父親の指定医不正や名義貸しの責任取らないと駄目になるよね

ずっと違和感あったが石上は今までの行動は悪意は無いが悪人よりタチ悪い
親族の医療過誤に鳴木は無責任な態度で酷い奴だと言いつつ
自分は同じ"親族の実兄が嘘つきガチ犯罪者"と知った後まもりに何故斡旋出来ないのかを伝えず他紹介会社に頼れってのは
「仮に娘や他会社がクズ兄貴の本性を見抜けず斡旋を成功させたとして新病院でまた不正しても俺は知ーらね」ってぶん投げたダブスタの極みだよな…?偶々娘が鳴木のとこを頼ったから良かったものの…
親族の責任云々言うなら兄貴の不正を問い質して「資格剥奪はお前のせいだから1からやり直せ!それ約束できるなら俺も責任持って職場を探す!」が普通の態度でしょ
そんで今回も押切の詭弁に騙されて経営状況調べもせず医師を詐欺のエサに連れてきてるし

鳴木が「それって性別は関係ないですよね」ってはっきり言ってくれたのよかった
今シリーズも読み応えのある内容だった

押切の言い分ってもう自分でも整合性取れてないよね
女である事によって自分は差別されてきた!と言いつつ
石上の連れてきた女医や楢崎先生を詐欺にハメるつもりで何が『女性の社会進出』なんだろ…

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