作者の高校時代の自伝なのかな
良かった点 女子校の中等部から内部進学した内部生と受験して入学した主人公が周りとのどうでもいい差を気にしながら生活するところが面白い。周りから見るとどうでもいいけど本人と学校という狭い空間では重要 気になった点 最後の方が急に雰囲気が変わって終わってしまった 総評 この主人公が実家がどうも近所っぽいので妙な親近感が湧いたし、全然知らない世界の話がわかって読んで良かった 学生時代の観察眼が「高校球児 ザワさん」につながってるのかな
誰もが羨むセレブ女子校「ブルジョワ学院女子高等部」。中でも中等部から内部進学した“内部生”たちの日常生活は庶民派の“外部生”えり子にとって驚天動地の連続で…!?セレブ女子校の内情と、セレブと庶民の埋められない(!?)格差を描く、カルチャー・ギャップ・セミ・ドキュメンタリー!
タイトルと表紙の雰囲気からお嬢様学園内の抗争を描いたギャグっぽいフィクションなのかな〜?と想像してたけど、どうやら作者本人の実体験をベースにした話のようです。立川のはずれに住んでいる公立中学出身の主人公が生まれた時から山手線の内側に住んでいるようなお嬢様達と親しくなるべく、猛勉強して私立ブルジョワ学院に入学し、本物の金持ちの生態に戸惑いつつ青春を謳歌していきます。
田舎者の自分からすると主人公ですら都会人なので最初はあまりネタを理解できていなかったのですが、主人公が学校生活に馴染んできた頃から面白くなってきました(3年間毎年修学旅行に行けるなんて流石ブルジョワだ!そんな学校が本当に存在するなんてにわかに信じられんけど!)。しかし文化祭の演劇で活躍していた赤毛の女の子が誰なのか分からないまま終わってしまうのは消化不良だったなぁ…。続編はないのだろうか?