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兄のもとへ行方不明になった弟からの手紙が届き、兄は弟を探しに山の中へ足を踏み入れる。
山小屋で弟を見つけるが、様子がおかしく、事情を聞いてみると思わぬ状況になっていた。
弟は何をやってもダメで、自分がいなきゃ仕方ないんだと思って自己を保っていた兄。
兄にずっと一緒にいてもらいたかった弟。
ある意味で共依存の状態になっていた二人だが、そうもいかなくなってきた。
そんな折での弟の失踪と手紙。場所は自殺スポット。
一緒にいたのは新種のしゃべる菌で…。
若干、展開に弟のキャラ描写の不足と兄との関係性の整理をしてほしい感じはあるけど、考えさせられる素晴らしい結末だった。
読み終わったあとにタイトルも、そういうことかと納得。
寄生獣のミギーが頭をよぎった人も多そうだけど、菌のキャラも愛嬌があって憎めないやつって感じで好きだった。
以前の読切『底へ』もよかったし、次の掲載にも期待です。
『底へ』(SQ.RIZE掲載)の新鋭が描く奇妙で鮮やかな"兄弟奇譚"———!(ジャンプSQ.2021年8月号)