最高の解像度と最低の後味
すごく楽しみにしてた読切。 期待通り、いや期待以上にしっかり抉られました。最低な後味が残る、最高の作品です。 婚約者の兄と浮気をしている割に、まともな倫理観を持ち合わせている主人公。弟の死に涙を流したかと思ったら、薄ら笑いで主人公との関係を続けようとする義兄。 最低の振りかざし方の対比がものすごく生々しい。さりげない描写の解像度が高すぎる。 肩に触れようとする義兄の手を避ける描写、シートベルトに体が引き戻される描写、最後の表情。 終始まとわりつく気持ち悪さ、居心地の悪さ。読み終えても、読み返してもいつまでも消えない後味の悪さ。 間違いなく、人の心に残る作品です。 「ギャルと恐竜でおなじみの森もり子先生がジャンププラスで読切」という先入観をしっかり持って読んだら、もっと大ダメージを食らえたのかもしれません。 これから読むひとはぜひ先入観を捨てずに読んで大怪我してほしいです。 大怪我したら「さよなら、ハイスクール」も読みましょう。そして再び解像度の高さに悶絶しましょう。
最低な人間って、ゲスとかクズの悪人もそうだけど、こういう最低も最低であることには違いないし、それの描き方がすげーと思いました。
後味の悪い読後感もあるのに、読んでよかったという気持ちもある。
これ毎週ヤンマガでギャルと恐竜描いてる人なんだよなと思うと余計にじわっとくる。