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名無し

不老不死の魔女ビアーテはエルカンお嬢様に支えていたが、ある日お嬢様の目の前でトラバサミに掛かって「死んで」しまう。不老不死なのでもちろん死んでないのだが魔女だとバレないよう死んだフリをし続けるハメに。
そんな彼女を嘲笑うかのようにお嬢様は死体を利用してお金稼ぎを企むも......という筋。

鹿の被り物を着せられて頭を撃ち抜かれたり馬車に轢かれたり脳天を割られたり.......とするたび挟まれるエドワード・ゴーリーの絵本をパロったシーンにずば抜けたセンスを感じました。ギャグとシリアスのバランスがちょうど良くてサクサク読ませます。
いっさいの光を拒絶するかのようなビアーテの黒い眼差しもまた魅力的で。

狂ってるのはエルカンの方かと思わせつつビアーテもなかなか......という終わり方はいっけん引いてしまう。けれど、しかしビアーテが魔女として歩んできた長い人生の背後にどれほどの痛みが走ったかという事を考えるとなんだかしっくりくる、
いいラストだなと。

うまく言葉にできないけどサイコとか狂気とかそういう言葉で片付けられない
重いものを形にしようとしているのが伝わってきて、すごく真摯だなと思いました。面白かったです。

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魔女ビアーテの6回に渡る死と、その幸福の記録にコメントする