自分はもしかすると変態なのかもしれない…と性に対する強い欲望と葛藤する少年と、無職のおっさんが出会う話。
この少年は、おっさんに出会ったことは幸運だったといつか思うんじゃないかな。
思春期の、己の内側から湧き出る欲望をコントロールできない危うい感じや、荒い線で描かれる人の表情が豊かで、更に下着泥棒という要素を、しっかり展開させて最後で回収していて全体を通して上手いなあと思いました。
いけないこと、悪いこと、頭で考えるのは良いけど大事なのはそれのしまい方、というのは大人もしっかり意識しないとダメですね。
現代の社会問題に通じる深いメッセージ性があるようにみせかけて、もしかしたら「ヤンジャン最高」ってのを言いたかっただけなのかもしれない?笑
【シンマン賞#072 佳作受賞作】無職男と思春期少年の悩み事(週刊ヤングジャンプ2019年50号)