ギュッと来る、ハートフルでコミカルなロスタイム
これは良い。すごく好き。 母子家庭で母が交通事故で逝去、残された中2の娘(ニコ)は母が縁を切っていた爺ちゃんと共に暮らすことに。 ニコの心情の描かれ方や表情がとても魅力的。 おじじを見ててイラッとする(自分がおじじ側だからだと思う)ところもありつつ、彼の考えや行動はすごく愛に溢れているなと感じて、読んでいてジワジワと温かくなってくるような作品。 スピリッツっぽい画風でもあるけど、展開とかテンポとか全体のまとまりが上手くて、講談社もこういうの求めてたんだなぁーって勝手に思いました。 まだ始まって2ヶ月の2025年ですが個人的TOP5には入りそうなぐらいイイです。 中庭ちゃんもすげえいいのよねえ…世界平和を目指してこ、みんなで。
才能がありながら「美しさ」の表現に苦悩する日々を送る15歳のミケランジェロは、ある日空から落ちてきた天使を助けたところ、その天使の美しさに感銘を受け、本能のままキャンバスに向かうが…天使はミケランジェロが描いた絵をズッタズタにこき下ろした。あと頭も蹴った。
圧倒的な美しさを持っていながら、中身は横暴なクソ天使。しかしその正体は大天使様、ガブリエルであった。
ミケランジェロは、その美しさを表現できるまでそばに居て欲しいと願い、一方ガブリエルも何者か(たぶん兄弟)に追われている身だったので、自分の存在を隠してもらうかわりに守護霊となることを約束するのであった。
ミケランジェロが世界的な彫刻家となるまでのお話のようだけど、いきなりめちゃ強くてなんか怖い大天使様に出会って、この先どうなっちゃうの〜?!な展開。
ルネサンス美術の歴史の知識はほぼ皆無だけど(ダビデ像は知っててもピエタは知らなかった)、全然面白い。