(とりあえず)名無し1年以上前編集ピラっと本を開いただけで、「ああ、この漫画はスゴい。超カッコイイ」と思わせてくれる描き手が、ごくまれにこの世界に降ってくる。才能というのはとても残酷なものだなあ、と思う。 自分にとって、魚喃キリコはそういう存在です。 透明感がありながら、独特の手触りと血が匂うような痛みがあって、それでいて、読んでいるとザワザワと脳の快楽神経を刺激してくる。 魚喃キリコにしか描くことのできなかった、特別な世界です。 (あ、「魚喃」は「ナナナン」と読みます。念為。本当に独特だよなあ) 一コマ一コマに描かれた線と面が、まるで長沢節のデッサン画のように素晴らしい…と言えば、もちろんそれは褒めすぎなのですが、あの「香り」をチラッとでも感じさせる漫画ってだけで、とんでもないことだと思うんですよ。 日本の漫画家には「セツ・モードセミナーに通っていた人」という一群があって、バロン吉元御大を別格にすれば、魚喃キリコこそその最良の成果ではないか、と勝手に思っているのですが、彼女がセツに通っていたかどうかは不明なのです。絶対行っていたと思うんだけど、どうなんだろう…。2わかるfavoriteわかるreply返信report通報
ピラっと本を開いただけで、「ああ、この漫画はスゴい。超カッコイイ」と思わせてくれる描き手が、ごくまれにこの世界に降ってくる。才能というのはとても残酷なものだなあ、と思う。
自分にとって、魚喃キリコはそういう存在です。
透明感がありながら、独特の手触りと血が匂うような痛みがあって、それでいて、読んでいるとザワザワと脳の快楽神経を刺激してくる。
魚喃キリコにしか描くことのできなかった、特別な世界です。
(あ、「魚喃」は「ナナナン」と読みます。念為。本当に独特だよなあ)
一コマ一コマに描かれた線と面が、まるで長沢節のデッサン画のように素晴らしい…と言えば、もちろんそれは褒めすぎなのですが、あの「香り」をチラッとでも感じさせる漫画ってだけで、とんでもないことだと思うんですよ。
日本の漫画家には「セツ・モードセミナーに通っていた人」という一群があって、バロン吉元御大を別格にすれば、魚喃キリコこそその最良の成果ではないか、と勝手に思っているのですが、彼女がセツに通っていたかどうかは不明なのです。絶対行っていたと思うんだけど、どうなんだろう…。