聖真澄という一人の少女が成長し、一流のバレエダンサーになるまでを描いた話。というと、とてもありきたりだが、スポ根としてのバレエ、芸術としてのバレエ両方の側面から書かれている。また、少女漫画の醍醐味の一つである誰と誰がくっつくのか、という点も意外な落としどころがあるのが、見逃せない。堅苦しくなく、チャチじゃない本格バレエ漫画。
全12巻の分量できちんと主人公が挫折して成功して、また挫折して、それでも成長していく様を見るのは、とても心地よい疲労感がある。言うまでもなく、聖真澄というキャラクターは架空の存在なのだけれども、実際に彼女の成長と大切な内面を共有できたような、かけがえのない気持ちを抱くことができる情報量が多くてくびれるが、このような疲労感なら大歓迎である。

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SWAN 白鳥

すわんはくちょうあいぞうばん
著者:有吉京子
ジャンル:社会スポーツ
最新刊:
2009/12/04
すわんはくちょうあいぞうばん
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SWAN 白鳥 愛蔵版

SWAN 白鳥 愛蔵版

すべてのバレエ&漫画ファンに贈るダンサー達の夢と情熱。悩み傷つきながら、底知れぬ才能を開花させていく少女を描いた、バレエコミックの最高傑作!!ファン待望のハイクオリティーな一冊、連載時のカラーや扉絵、主人公のその後がわかる描き下ろし漫画も収録。

まいあ SWAN act II

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ついに開幕、バレエ漫画の最高峰『SWAN』の真澄とレオンの娘「まいあ」が活躍する、ファン待望の次世代ストーリー!両親ともダンサーであるまいあは、幼い頃から舞台で踊ることを夢見てきた少女。14歳になり、憧れのパリオペラ座バレエ学校の編入試験を受験する日が来て……。バレエ漫画デビュー作「白鳥の歌をきいて!」を同時収録。

大河ドラマのような充実感と心地よい疲労感にコメントする
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