恋人・コウタロウへの想いを残したまま命を絶ったコハルは死後、コウタロウの想い人であるハルオミに憑依してしまい――。表題作『恋につきもの』を始め、感情が高ぶると身体から薔薇の棘が飛び出してしまう体質の女子高生を描いた『いばらのばら』、不安定な夫婦の抱える秘密が胸に迫る『豆腐の家』、コミックス『女の穴』収録の傑作『女の豚』のその後を描いた『村田克己54歳』、苦く淡く切ない百合エピソードを綴った『君ならで誰にか見せむ』など…ふみふみこ本領発揮の全9作品を網羅した傑作集。
ぽわーんと可愛い外見に似合わず度外れた大食いの「ののか」(IT企業勤務)。キリリと凛々しい外見に似合わず料理上手で大の世話焼きの「あや」(駆け出しの小説家)。ふたりは同棲中のラブラブ百合カップル! 焼肉、パンケーキ、白飯に合うおかず…ふたりの毎日はあふれんばかりの「美味しいもの」と、あふれんばかりの「愛」に満ち満ちているのです!
天から降ってきた柄杓を司る女神様・国之久比奢母智神。可憐で人間愛に満ちた彼女だったが、しかし下界は受難に満ちていた。意地悪小学生・霧児哉貴に「マロ」とあだ名を付けられ、コスプレやらSMやら、なぜか恥ずかしい目にばかり遭わせられてしまうのだった…。人気絵師がマンガ連載に初挑戦した話題作♪
両親も姉も失ってひとりぼっちになってしまった高校生の柚原(ゆはら)くん。久しぶりに再会した幼なじみの黄路(こうろ)は、お弁当を作ってくれたり家事をしてくれたり妙に積極的で…。甘~い青春物かと思いきや、意外や危険な匂いもプンプン漂う新感覚ラブストーリー! ※この単行本は、単話配信もされております。同じ作品の重複購入にご注意下さい。<収録作品>・第1話 記憶の花 ・第2話 手をはなす ・第3話 鍵のゆくえ ・第4話 不器用な姉とは違う ・第5話 指先遊戯 ・第6話 影の国
豆腐の家を初めて読んだときに、凄い作家さんだなと思った記憶があります。愛と呪いにも通じそうなテーマで、最後に「そうだったのか…!」とびっくりする展開があります。こういうゾクッとするような話以外にも、可愛いカッパが尻子玉をねだったり、作者のネパール滞在エッセイだったり、「こういうのも良いんだよね…!」と唸ってしまう振り幅もすごいなと改めて思います。 芸大の学生と共同?制作するっていうのもあまりない試みですよね。