1921年大正10年、大戦の合間の僅かな安寧の時。大坂船場からバチカンへ渡った一人の少年の物語が始まります。少年は「居場所」を探して、旅にでる・・・ハートフル伊太利亜紀行、第(1)巻登場。
世界中の誰からも必要とされず、感情を失ってしまった少女・歩世子。ある日の遠足、不思議な声に誘われたのは人外たちが住む異世界。彷徨い歩いた彼女の前に、奇妙な仮面を被った少年が現れて・・・・・・。“虹のかけら”を巡るダーク×メルヘン、開幕。
倒産寸前の父の会社を救うため、政略結婚を受け入れた美桜。無表情で無関心な婚約者に、理不尽な姑。望まぬ思いとは裏腹にチャペルで永遠の愛を誓うことになったその時、美しき鬼の青年が彼女を奪い去って・・・・・・。玉藻前の魂を宿した女子大生を巡る、悠久の時を超えた恋物語。
死神という概念がまだ存在しない時代、少年・ガットは海上国家「エネティア」で一人前の暗殺官を目指していた。いつも通り人殺しをできずに叱られていたある日、慕っていた先輩の変わり果てた姿と、死神を名乗る奇妙な人物に出会うこととなる──。主従ダークファンタジー、開演!!
人と妖怪がいまだ隣り合う世で、料理人として旅をする忌火と兵徳。訳アリだらけの妖怪たちに料理をふるまい、荒ぶる心を静め、二人は旅を続けてゆく──。奈良県在住の妖怪文化研究家・木下昌美監修 妖怪飯物語、開幕!
かつて、医師のダンカン・マクドゥーガルは一つの説を唱えた。「魂の重さは21g」だと。長年根拠のない空論とされてきたその説は、数十年の時を経て大きく飛躍した。死後、人体から未知の気体が放出されることが、科学技術の発展により発見されたのだ。少量ながら安定したエネルギーを有するそれは、発電に利用できることが判明し、人類の生活に革命をもたらすことになったのだが・・・。
現代の大阪を舞台に繰り広げられる、新釈「安倍晴明」英雄譚、開演!! 怒涛の展開で綴る第(1)巻、堂々登場!! 大阪にある朱堂神社は、御神体を「安倍晴明」とする由緒正しき神社。 神社には、巻物「安倍晴明の書」が代々大切に祀られている。この巻物と契約を交わした神社の長男・朱堂成海は、「安倍晴明」を操ることが出来る唯一の男であるのだが・・・。 大阪城で起こった事件を契機に、巻物を巡る争奪戦が勃発してしまうことに・・・。
ただし、3P(ページ)に限る。ランプの魔人・ムニールは呼び出した者の願いを叶えてくれる――ただし3P(ページ)分だけ!個性溢れる主様たちや魔人の仲間との奇想天外な日常を描く、召喚系ショートギャグ物語!
「曇天に笑う」まさかのギャグコメスピンオフ! 大蛇討伐部隊・犲に新たな任務が課せられた。それはまさかの───ギャグコメ!? 仕事は終わらない。犲よ、働け。
ご希望ならお継ぎしましょう。相応の代価を頂きますが──。 「美しくなりたい」「並外れた力強さ」「不老長寿」。…そんな望みが叶うなら? 身体にまつわる望みが叶う店「骨等屋」。その店主は、望みの身体を=“継ぐ”ことができるという…。
「英雄」争奪戦、始まる。 ジャンヌ・ダルク、アンリ・サンソン、ナポレオン・ボナパルト、妲己…。世界の英雄が記された書物を巡る争奪戦勃発。バトルアクションヒーローズ堂々登場。
原作小説の表紙を描いた絵師による待望のコミカライズ! 幼いころ両親を亡くし、叔父の暴言に耐えながら暮らしていた少女ありす。自活のため舞妓修行を決意するが、8年ぶりの京都はどこか様子が変わっていた。迷子になってしまい困っていると、ウサギとカエルのぬいぐるみが話しかけてきて…!?
君に手紙を“見せて”あげる。 手紙のための道具を扱う店「文香屋金魚」。店主・金魚は町の乙女の憧れの的。どこか妖しげな彼女には不思議な力があるようで…。特別な文香と縁を繋ぐサカナをめぐる、大正手紙幻想譚。
「君はたまたまここになじめなかった それだけのことさ なら別の場所に行けばいい ″生まれた場所″(ここ)は世界の全てじゃない 居場所を作るんだ」 いつの時代にも、世界のどこの場所でも、自分の居場所がなくて苦しんでいる人はいます。そんな時に、こんな言葉を掛けてくれる人がいたら。 時は大正9年。大阪の船場で自分の居場所の無さに喘いでいた少年が、とあるきっかけでイタリアへと渡りエチオピア人の少年、ナポリの少年とバチカンで生活を共にして新たな居場所を得ていく物語です。 全く新しい環境で文化も規律も何もわからない所で始まる新生活を、違う時代に生きる私たちは主人公と同じ目線で興味深く眺めることができます。そこにはもちろん苦労もあり、アジア人であったり肌が黒いということであったりで謂れのない迫害を受ける時代の雰囲気も存在していますが、天真爛漫な主人公の性格が周りの人々にも影響を与えながら良い方向へと進んで行く感触が気持ち良いです。 煌びやかなベネツィアや荘厳さに震えるほどだったバチカンに行った時のことを思い出しながら、またイタリアに行ってジェラートを頬張りたいなと思わせられました。 世の中には幸せで愛しい窮屈さもある。そんな窮屈さを感じられる瞬間、それを生んでくれる周りの人々を大事にしたいものです。