あらすじ
「男になんて夢はナシ!堅実に生きていく!」それが、ほとんどごく普通のOL・小鳥遊千和の信条。父親の作った借金を返すため、内緒でホステスのバイトをする千和は、22年間ほぼ彼氏ゼロ。そんな彼女が、突然結婚することに――ってなんで…!?こんなのアリ!?なウエディングストーリー!!
くじらだましい
あらすじ
銭貫一二三(ぜにつら・ひふみ)は数多くの娯楽事業体を傘下に収める巨大会社・マリリンの総帥。「銭の操り人形になるやつはアホだ!銭ってのは操るもんだ!」と主張し、金儲けに、女にと、人並み外れたパワーを発揮するその様を人は“怪物”“鯨”と称する。銭貫を通して現代社会の本質を鋭く描く社会派大作!
げんまいせんせいのべんとうばこ
あらすじ
国木田大学農学部の「食文化論」の講師として新しく赴任してきたのは、大きな桶いっぱいに詰まった糠を背負ってきた変わり者・結城玄米。「食べることは生きること」「食文化を学ぶことは、生きる術を学ぶということ」との信念のもと、講義を開始した玄米は、いきなり学生たちに糠床を作らせて…!?日本の「食」を考える食育コミック!!
よくばりなおさほういじわるなてほどき
あらすじ
ある日突然、降って湧いた姉・詩織の縁談。嫌がる姉を心配し、その許嫁で茶道家の跡継ぎ・碧衣(あおい)を偵察しようと、お屋敷に忍び込んだ詩子(うたこ)。ところが、なぜかそこで碧衣から行儀見習いをするハメに!? 着物なんて着たことないし、正座なんてしたことないし、お辞儀の仕方に、畳の歩き方って……? しかも「間違えるたびにキス」ってどーゆーコト!?!? 初めて知る彼とのキス。初めて知る彼の腕のぬくもり。ダメなのに…… 好きになっちゃダメなのに、イジワルでゴーインな彼に翻弄されて…? ドS茶道家シリーズ、待望の第1巻!
このタイトルにこの表紙だと、弁当を扱う食マンガと思われがち。確かに食マンガであり弁当ネタも多く出てはきます。ただ、私はむしろ教育的な部分が大きい作品だと思うんです。主役は國木田大学農学部のちょっとかわった講師・結城玄米。この人、授業にぬか床を持ちこむは、大学に勝手に畑は作るは、やることなすことマイペース。ですがその正体は食文化史のエキスパート。「食べることは生きること」という信念に基づいて、一家で囲む食卓の大切さや、食べ物に対する感謝の気持ち、食文化のありがたさを身をもって教えてくれる、言動一致の人。そして彼の想いは関わる人たちにしっかりと受け継がれていきます。それは母親への気持ちの変化であったり、郷土料理の本質を深く知ることであったり。それを通して教え子たちが成長していく過程が感動的で、うらやましくもあります。押しつけがましくないのに、すっと人の心の中に入ってくる玄米先生の授業だったら、何度でも受けてみたいですね。私も農学部出身なので、もしこんな先生がいたら今ここでこの原稿を書いてはいなかったかも。