こどもはなんでもしっている
子供はなんでも知っている
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あらすじ

それぞれの親の再婚によって兄妹になった沙羅ととうた。しかし、兄妹なんていらないと沙羅は不機嫌。全く仲が良くならない二人を心配する両親だが、実は沙羅ととうたは親同士よりも前から付き合っていて、将来を約束した仲だった。そんな事情を知らない両親に、東京の友達に会いに行くと言って出掛けた沙羅だが、密かに会っていたのは年上の男で!?

親同士が再婚して兄妹になっちゃったカップル

昨日読んだのですがマイファースト岩館真理子になった作品。おもしろかった!子供みたいだけど岩館真理子先生との出会いに興奮して眠れなくなるくらいだった。私ってまだこんな風にドキドキできるのね!と思った。おもしろい作品を読むと自分の年齢とか見た目とかコンプレックスみたいなものが吹き飛んで夢中になれるんだよな〜。恥ずかしいけどやっぱり自分も紗羅ちゃんになりながら読みましたね。ぶんぶん振り回されるとうたがかわいそう(笑)とも思うんだけど、とうたに「ぶった」とか「ひっど〜い」って言ってる紗羅ちゃんが可愛くって仕方ない。天真爛漫でありながら子供から大人になることの変化を誰よりも繊細に受け止めるとこもいいなって思います。わがままなとこもあるけど紗羅ちゃんを嫌いになる女の子は少ないと思う。女の子ってみんな紗羅ちゃん的要素を持ってると思うから。ラストの解釈が難しいですが大人になってもと二人は一緒にいるんだろうなと私は捉えました。大人になると世界が広がって考え方も変わるけど、この二人の関係のバランスの良さはずっと変わらない気がする。他の男の子に目移りしても「やっぱりとうたじゃなきゃダメなの!」なんて言ってる紗羅ちゃんが想像できます。

うますぎる棒