むらさき
あらすじ
震えろ、魂。言葉で表現できなくなった時、ダンスが始まる。創作ダンス部設立に向けて奮闘する女子高生・一条紫。だが未だに部員は一人も集まらない。ある日、校内の美少女・菫ソラを、踊りながらストーキングする男・翡翠翔之助を発見! 「色々ヤバいけど、こいつのダンスは本物だわ」彼のダンスに一瞬で目を奪われたムラサキは、変態イケメンダンサー捕獲作戦を始動する――!! 意識の破壊と覚醒!! 美しく疾走する、高熱量物語!!
ばれえのおじかん
あらすじ
バレー。バレエ…。バレヱ!? 競わない美を貫く琥珀坂(こはくざか)高校バレヱ部に、たった一人、女子部員として入部した梨鈴(りり)。3人のクセ者男子と一緒に、バレエを基礎から練習のはずが、いきなり本番の主役に抜擢? どこまでも自由で奔放なダンスール・ノーブル(王子様)。勝気だけど心優しいドゥミ・キャラクテール(個性派ダンサー)。鍵盤に降り立つピアノの魔皇子(まこうし)。あなたならどの彼と踊る???
表現力がある水準を超えるとギャグになる。前衛的な絵画を見て、ちょっと面白く見えるように。あるいはスタイリッシュさもある水準を超えるとギャグの誇張になる。これは坂本ですが?などの先駆者が証明しているように。 この作品は主人公の女の子が創作ダンス部の成立を目指す部活モノだ。流れは王道であるが、その端々はシュールで溢れている。それは言動や表現が大袈裟に大量に存在するからだ。この大袈裟な描写は一般的には多発させない。本当に重要なシーンが埋もれてしまう危険があるからと思われる。しかし、そこを逆手にとってスポ根シュールギャグ漫画に仕立てたのがムラサキだ! 一話をパラパラ捲ると、すでに2ページに一度くらいインパクトのあるコマが連なっている。初見の読者は間違いなく「なんだこれ……」となるだろう。好き嫌いは別れるだろうが、なんにせよ新しい。マンガ好きは一度は目にするといいかもしれない。