えんじゃくあんよばなし
あらすじ
病弱な娘の枕頭に現れる母の幽霊は何を告げる?咲くはずのない芙蓉花のもとに佇む支那服の少女――。朽ち果てた西洋館に集う人々は、皆、どこやら謎めいて、闇より香る美酒の吐息が、甘く切なく胸を焦がす……。耽美と幻想の世界が織り成す、珠玉の大正風幻想浪漫集。
しゅうりんのき
あらすじ
冥婚―――。それはあの世へ旅立った死者と契りをかわすこと……。しめやかな秋の雨に濡れて、女の魔性があざやかに浮かびあがる。闇の中に静かに座すのは現身の者か――!?ただ、薄絹のたおやかな残り香が、やさしく絡みつくだけ……。愛と幻想のサスペンスロマン!
いんどなひび
あらすじ
インドに通って二十数年!インドにハマった漫画家が爆笑旅行の様子を描いたトラベル・トラブル・エッセイ・コミック!毎年インドへと旅立ち、インド人のダンナを持つ、インド大好きマンガ家・流水りんこの、笑いと驚きに満ちたインド旅行。やっぱりインドってすごすぎる!
れいかんしょうほうかぶしきがいしゃ
あらすじ
表の稼業は臨時教師、実は迷える霊を救う霊感仕事人。街の中、学校などで起こる怪奇現象はすべておかませを!!古代エジプトから復活した変身猫(?)も加わって、常盤矩成(ときわ・かねなり)は今日も行く!!アクション・ホラーの傑作、ここに登場!!
なにかイスラムな漫画はないものかと探して行きついたのがこの作品です。ちょっと違うかもしれませんが…。これはサッシーというインド人と結婚した女性漫画家のインドでの体験をつづったルポ漫画。で、この作品、絵も内容も密度が非常に濃い。ヒジラというインドのオカマが子供の生まれた家で踊り狂う鬼気迫るシーンや、ガンガーを流れる水死体を見世物にするおじいさんの描写など、とにかく人物の表情が豊か。さらに話題も幅広くて、衣食住はもとより政治風習、動物、観光客、買い物、遭難、怪談、結婚式となんでもあり。作者がインドをふらふらしていた十年以上前の経験が中心で、情報としては少し古いかもしれませんが、それでも行かなくてはわからないインドの何たるかは十分伝わってきます。だから糞便の話がやたら多いくてリアルなのも許します。