ゴールデンカムイ

電子版は見開きで読めるデバイスを!

ゴールデンカムイ 野田サトル
ゆゆゆ
ゆゆゆ

ストーリーはいろいろな方が書かれているので、私が気づいた読む環境についての感想。 電子版が無料公開されたときに初めて読んだ。 でも絵柄が嫌いなわけでもないのに何故か読みづらく、第一話を読み切ることなく挫折した。 自分でも何が起きたか理解できなかった。アニメはおもしろいし、趣味が合う友達は絶賛している。おかしい。 しばらくして気づいた理由が、スマホから1ページずつ読んでいたこと。 「ゴールデンカムイ」は、本誌連載時に近い環境のほうがたのしく読めるマンガなのだと思う。 見開きでバババン! めくってドドン!! しばしば、のびのびと、かつ迫力がある描き方をされているので、1ページずつ読む場合は見開き展開の魅力も、付随するストーリーも、いろいろとパワーダウンしてしまうようだ。 タブレットを使い、2ページ見開きにして読める環境にしてみたら、今度は読み止まらなくなった。 今はくつろげる時間とはいえ、他にもやりたいことはあるのだよと無理やり、きりは良くないけど、きりが良いところと思い込んで、読み止まることができた。 ゴールデンカムイ、恐ろしいマンガ! まだ未読の方は、できれば紙版を。 難しければ、電子版は2ページ見開きで、余裕を持って読めるデバイスから読むことをおすすめします。 話がブツ切れにならないうえ、迫力が増します。

すすめ!! ダイナマン

懐かしの、かわいそうかわいい系キャラクター

すすめ!! ダイナマン 池田匠
ゆゆゆ
ゆゆゆ

地球から遠く離れたN88星雲にあるボムボム星は数多のヒーローを生み出している星。 その星から地球へやってきた、落ちこぼれヒーローが主人公のダイナマン。 がんばってるのに報われなかったり、ちょっと抜けてたり、日常生活の不運に当たったり。 抱いた怒りや悲しみを吹き飛ばすかのごとく、爆弾を投げつけ爆発させるのがダイナマン&4コママンガの展開の特徴。 考えてみたら、90年代半ばに登場したダイナマンは、今流行りのかわいそうかわいい系キャラクターのはしりだったのでは。 ちょっとスケベで、お年頃の男の子だけど。 ギャグ王連載当時は、読者の怒りや悲しみ投稿を募集&4コマ漫画化し、ダイナマンが作中で爆発してくれるという試みも行っていた。 今ならTwitterで募集だろうか。SNSと相性がよさそうだから、復活してほしい。 でも、難しいかなぁ。 だって、ほら、当時も今も、読んだ皆が抱くだろう疑問があるもの。 「これってボンバーマンのパクリじゃないの?」 当時はコロコロでボンバーマンが連載されていたので、見比べた記憶がある。 子供には細かい事情などわからないから、読んで楽しいから読んでいた。 94年から98年まで連載されていたから、実際に人気は高かったんだと思う。 先程、異様に詳しいWikipediaにて、創刊号読切では「それゆけボンバーマン」だったと書いてあるのをみて、いろいろ事情を考えてしまった。 さて、そんな「すすめ!!ダイナマン」。 私の記憶で美化されておもしろいのか、90年代半ば〜後半の人々の日常や悩みがおもしろいのか、作中でもけちょんけちょんにされているダイナマンのマンガがおもしろいのか。 興味を持った方は、無料分だけでもチラと読んでみていほしい。

だから私はメイクする

誰のため、なんのためにメイクをするのか

だから私はメイクする シバタヒカリ 劇団雌猫
ゆゆゆ
ゆゆゆ

メイクを主題に、さまざまな女性たちのストーリーが描かれている。 そのメイクにはビフォーアフターが話題になるレベルの、凄腕メイクの人たちも含まれる。 正直、私にとってメイクはものすごく面倒くさいことだ。 生来不器用なのも相まって、すぐおざなりになる。 ちょっと気合があるときに調べてみたら、若い頃に絶賛されたやり方はよろしくないとあるだけでなく、あれを塗れこれを塗れそれをはたけ指でやれ指でやるな。 ちょっとくらいの気合では、ポキリと折られそうなほど奥が深く、そう、面倒くさい。 でもこの漫画を読むと、メイクっていいな。素敵だなと思える。 こんなことが自分でできたら、人生変わるかなと憧れてしまう。 メイクというものに夢を持たせてくれる。 千原ジュニアがマリー・アントワネットにかわるなんて、なりたいものになれるその腕が羨ましい。 男ウケを考えず、なりたい理想へ突き進む姿がかっこいい。 10代の頃のメイクに対する憧れを呼び覚ましてくれるというのだろうか。 現状の自分はおいておいて、「メイクって素敵だな」と思えるマンガなのだ。