俺は全てを【パリイ】する ~逆勘違いの世界最強は冒険者の夢をみる~

右肩上がりに面白くなっていく!!

俺は全てを【パリイ】する ~逆勘違いの世界最強は冒険者の夢をみる~ KRSG 鍋敷 カワグチ
名無し

パリイ=受け流す、はじく、という意味ですね。 この物語の主人公は、冒険者には必須と言われる有用なスキルを身につけることができず、それでも冒険者になる夢は諦められず、日々パリイの鍛錬だけをやり続けて尋常じゃなく強くなっていた、という話です。 主人公自身は多くを語らず「スキルを覚えられてない自分なんかまだまだ…」という考えなので、自分が対処したことで何かが起きたとしても運がよかったとか、相手が慈悲深かったとか手を抜いてくれてたんだ、とかそっち方向にしか考えが至らず、一方で周囲の人たちは少しずつこいつの化け物具合に気づいていきます。 ずっと多くを語らず、察せないタイプなのに察してると勘違いし続けてるせいで、すれ違い続けるコントみたいな状況になっていて、それでも事態が急速に悪化していくので現場で対処して活躍し続けて本来の実力を発揮しまくるというシーンがとにかく爽快です。 いま2巻まで出ててその続きの13話までサイトで見ましたが、もうそこまでやっちゃっていいの?というスピード感で捲ってきてて最高にテンション上がりました! これからも楽しみ過ぎます!

飯を喰らひて華と告ぐ

グルメ漫画と思いきや秀逸なギャグ漫画

飯を喰らひて華と告ぐ 足立和平
六文銭
六文銭

一風変わったグルメ漫画。 仕事とか私生活とかで悩んだ客相手に、料理を提供しそれっぽい格言を出して元気づける人情系な風味もある。 だけど、この「それっぽ格言」といのがクセもので、主人公のいう言葉、実際には存在しないんです。 本作読んだ人は100%だまされたと思うのですが、さもそれっぽい、実際にありそうと思わせられるのですが、全部創作です。 ググってもでてきません。 そして極めつけは、主人公の勘違い。 客の悩みを明後日の方向に解釈して、見当違いも甚だしい回答を上記の格言とともに言う。 アンジャッシュみたいな絶妙なズレを提供してくれ、これが見事に面白い。 客も、主人公が延々と喋っているので、黙って聞きながら心の声でツッコんでいるのもまた良い。 読者の声、そのものという感じでシンクロします。 画力も高く、どの料理も美味しそうなのが、また悔しいくらい面白さを誘います。 この絵でギャグをやるってのが謎すぎて一周回っていとをかしです。 グルメ漫画だけでなく、ギャグとしてもクオリティ高いし、ちょっといいことも言っているので、疲れた大人向きな作品だと思います。