ユーモア・ギャグマンガの感想・レビュー6118件<<113114115116117>>登場人物全員悪党!戦闘員、派遣します! 暁なつめ 鬼麻正明 カカオ・ランタン異世界スキー悪の秘密結社の戦闘員・6号が地球の次の侵略候補惑星に転送されるという話。魔法のある星で基本現代のテクノロジーで戦うというのも面白いポイント。スーツや装備もだけど、ちょくちょくメタルギアっぽい意匠やネタが出てくるので現地に潜入し仲間を集めて…みたいなノリは意識しているのかもしれない。 悪行を働いてポイントを稼ぐと地球から物資を転送してもらえる仕組みと、当人が悪の戦闘員だけあって主人公にあるまじき邪悪な振る舞いをしていても納得感があります。いいなと思ったのは相棒ポジションの美少女アンドロイド・アリスも性格が悪くてひねくれてるところ。(普通は純真キャラで主人公に振り回される役どころじゃない?) そんな感じで現地のキャラも含めて全員どこか悪どいというか、小悪党なのがおもしろポイントかと思います。1巻ではあんまりスカッとする展開はなかったけど、どんどん悪事を働いていったら爽快になりそう。1巻感想かってにシロクマ 相原コージ名無し相原コージ先生の作品は初めて読みました。絵がとても可愛らしく生き物たちの厳しい世界がコミカルに描かれています。ギャグについては全然ハマらなくてずっと真顔で読んでましたが、ウリ坊のお母さん💩💩💩のシーンだけ変な笑いが出ました。おもしろい!オラミちゃんまじBIG LOVE愛しのアニマリア 岡田卓也野愛オラミちゃんみたいな女の子になりたい。 明るくて優しくてピュアなギャルマインド。恋愛も夢もまっすぐ追いかける一途さは、王道キラキラ少女漫画の主人公のよう。 好きなひとへの接し方がわからなくてラリアットぶちこんじゃう不器用さもかわいい。 握力500キロのオランウータンギャルという設定の突飛さも忘れるほど、ハイテンションでキュートでピュアなオラミちゃんに魅了されること間違いなし。 基本的にはめちゃくちゃ笑いながら読めるんですが恋する心理描写は繊細で、そのギャップもまたBIG LOVE…!!大人の青春、風呂三昧!ふろがーる! 片山ユキヲあうしぃ@カワイイマンガ大人の女性が「お風呂」を通じて交友を広げていく、とても弾けた物語。第1話の「孤独の風呂グルメ」的な雰囲気からの大きな変化に、読んでいてトキメキを抑えられませんでした。 主人公は人との交流を断ち、一人風呂を楽しむ為に生きる女性。しかしお風呂への探究心は行動範囲を自然と広げ、人と出会い、深く交流し始める。人との出会いで起こる主人公の「変化」は、お風呂に入る瞬間に綻ぶ顔の様に華やかで、極上のカタルシス。 それに加えて家風呂から銭湯、温泉地等、様々なお風呂の楽しみ方も知れて、かなり中身の濃い作品。コマ割りもかなり細かく、片山ユキヲ先生の細密な絵も情報量が多い。それでいて、主人公達のカタルシスに向かう勢いでぐいぐい読ませる。 登場するのは女性ばかり。男性はほんの端役でしか出てこないので、百合ではないけれども百合好きさんでも楽しめるかと。 お風呂で紡ぐ、大人の青春物語。テンション上がる〜! 数学で放つかめはめ波数学ゴールデン 藏丸竜彦さいろく数学オリンピックってなんじゃー! 初めて聞いたが実在した。 先日「数字であそぼ。」を読んでたらレコメンドされたので読んでみたが、こちらは一気に読むのがオススメかもしれない。現在2巻、まだ続くであろう…! 主人公に感情移入して読むのが個人的には大好きなのだけど、本作は数学以外のところは内向的なのび太君的な始まりをみせる主人公が数学の問題だけでなく「物事の考え方・捉え方」を学び、広げて世界が輝いて見えてくる、そんな話。 世界が広がっていく!というシーンをビジュアル化してマンガで表現しているのはすごいなと思ったし、なにより描いてる著者が数学教師だったというから驚き。 しかもトキワ荘プロジェクトの人なんだとか。 https://tokiwa-so.net/news/11732 応援もしたくなるねー あと七瀬ちゃんからは元気がもらえるのでオススメだよ!ショートさんはきっとあなたのすぐそばにショートショートショートさん タカノンノさいろく全国どこにでもいそうな少しこじらせて出遅れてしまって垢抜けきれてない感じの少しだけかわいそうな女子、ショートさん。 過去の黒歴史(いっぱいありそう)で胸に深い傷を追ったまま、異性への耐性も持たぬまま、彼女はこれからも悶え苦しんでいくのだろうなぁと見ていて共感しつつも笑ってしまう。お気に入り。 3巻、出たばかりで読んでなかったので読んだけどちょっと急にストーリー。しかも良い。この方向でも良いですぞ。しかも文化庁推薦だって、よかったねタカノンノ先生・・・私もシン・エヴァサントラ買おうかなぁただのBLギャグではなかった本橋兄弟 RENAさいろくBL要素は意外とないというかネタでしかなく、本編はちょいちょい合間に挟まる人情味あふれるイイ話の方。 行動が全盛期の松本人志のコントを上回りそうな勢いがあるアリ好き智也(ムキムキ)。 バイト先(喫茶店)のオーナー(ガチホモでムキムキ)。 クラスメイトの美少女(腐女子)に美少年(魔法少女崇拝)、後輩(腐男子)などに囲まれて過ごす主人公の貴也(ムキムキ)のストーリー。 主にムキムキしているけど非常に読みやすく、クドくもなく、後を引くいい作品。 私の心の中の「小6」にギュンギュンくる高校青春白書'89GET PLEASURE! かたおかみさおたか※ネタバレを含むクチコミです。ヨッ!ねこ職人!プ~ねこ 北道正幸starstarstarstarstarひさぴよキュートでシュールな4コマねこ漫画。人間の仕事を肩代わりをしてみたり(ほとんど役に立たない)、家電や道具に置き換わってみたり(ほとんど役に立たない)する。ねこを可愛さを引き出すことにかけて、北道先生の右に出る人はいないのではないか…。 ねこを過剰にデフォルメせず、遠目で身体全体を描かれることが多く、それが「ねこ」そのものの可愛らしさを際立たせています。触っている感触まで想像できるほど、リアルな実在感があるのです。 ちなみにサイドストーリーの人間ドラマついては、猫とちょっと違う感想になるので、別作品で連載してほしい気持ちもありますが。。 基本は脱力するような話で、4コマらしい風刺も効いてます。ヒロインのモコちゃんがブラックな一面を見せながら、最後はかわいさで着地する。ずっと読み続けていたい漫画です。天下人教育をうけたいでござるノブナガ先生 大和田秀樹六文銭織田信長。 上司にしたい、総理大臣になってほしい、などなど、その手のランキングで歴上の人物の場合は、必ず上位にくる人物である。 そして、まさに、本作は先生である。 本能寺の変からタイムスリップして現代にやってきた織田信長が、先生になったという話。 織田信長が現代の学校に、しかも高校の先生。 3年B組ノブナガせんせーい!である。 信長らしいやり方で、教育を叩きこんでくる。 ただ、面白いのは、きちんと史実に則った性格で展開されているところ。 意外と知られてませんが、酒好きではなく甘いもの好きとか、 せっかちではなく実はのんびり屋な面があるとか、こうしたエピソードを交えて信長像を描いており、歴史好きとしては、ほくほくします。 信玄とか信長とか、豪放磊落で、肝が座ったイメージがありますが、 実際はかなり細かいことばかり気になる繊細で、常に部下の顔色を伺っていた節とかありますからね。 ギャグがメインなのですが、こうした歴史要素も交えて信長像を面白可笑しく描いているのが本作の特徴かと思います。 色んな信長がありますが、先生な信長を楽しみたい方には是非おすすめしたい。 汚部屋だっていいじゃない!お部屋は見ての汚楽しみ 束ユムコ名無しこれは「汚部屋マンガ」であって「汚部屋片付けマンガ」ではないことを最初に言っておきたい。「汚部屋=悪」という固定概念を覆してくれます。まさか汚部屋が肯定される日がくるとはね…。新しい価値観に気付ける素晴らしい漫画です。 なんか私の散らかった部屋も、自分が毎日生きてきた結果であり、生活しやすいかたちとしてこうなったと考えればいい部屋に見えてくる。片付けて、整理整頓して、ものがない部屋だけが正義じゃないんだ。食べ方から食べることへ星のさいごメシ おおひなたごう六文銭目玉焼きの黄身をいつ潰すかどうかで一世風靡(?)した、おおひなたごう先生の新作は、最後に何を食べるか?という話。 会話もなくなりかけた飲み会の3次会でするような話を、マンガにしています。 目玉焼きでは食べ方を、本作では食事そのものを通して、人生感を問うてます。 さてその内容ですが、主人公は婚約者に突然別れを切り出され、自暴自棄になっているところを、とある飲み屋で「人生最後に何を食べるか?」で盛り上がっているところに遭遇。 その場所には、偶然、これが最後だと食事にきていた自殺志願者の人もいて、店主の「人生最後に食べたい食事」を振る舞われ、生きる気力を取り戻す。 そこから、誰かの最後の食事が、誰かを救うかもと着眼点を得ます。 編集者でもある主人公は、WEBマガジンの新企画として、色んな人の最後の飯を調査する~という流れ。 フードギャグと言っていますが、テーマが最後の飯だけに、真面目さがやや多い印象。 それでも、食事を通した価値観は、面白いものがあります。 2巻で主人公の婚約者が、別れを切り出した理由がわかってきて、面白くなってきたところで、なんと3巻で完結だという。 非常に残念です。 ちょいちょい目玉焼きの内容がでてきたりとファンに楽しい作品でしたが、さすがに間口が狭すぎたか。 何にせよ、最終巻まで見守りたいです。「ファ美肉おじさん」と略すらしい異世界美少女受肉おじさんと 津留崎優 池澤真さいろく異世界転生系は色々考えるなぁ、と感心した。面白い。 絵も上手いし画的にメリハリもあって見やすい!と私の中で評判です。 美少女になってしまった橘もありがちな巨乳じゃなくロリ。 神宮寺は元々ゲイだったのではないか説も濃厚だ(とある業界では濃厚っていうと確定なのだが) 続きを読んでいこうと思いました! 大事なこと書き忘れた!アニメ化決定だよ! ぐらんぶるを彷彿とさせるドタバタ・マル暴ギャグ極道パラサイツ まつたけうめ 武六甲理衣mampukuドタバタエロコメ。ヤンマガっぽくもあり、女刑事の可愛さはさすがヤンガンって感じ。 ギャグ漫画としても楽しく読めるクオリティです。テンポや台詞回しが独特でパロネタもちらほら。ぐらんぶるを彷彿。 可愛いという理由だけで読み始めていつの間にか読み飛ばしてしまっている漫画も多いんですが、なんか緩く読み続けてしまっていますゆるいタッチで読みやすいたーたん 西炯子名無し可愛くゆるい絵柄なので読みやすいです! しかし話自体は父親、娘の血が繋がっていない、まだ言っていないところから始まるので重いのかも。 父親(主人公)がとても人のいいキャラクター。 娘が15歳なのに大人なキャラ。 どっちも実際いそうで考え方もリアルな気がします。 癒されるしほっとするのでそういう漫画好きな方にお勧めします!抱き枕と仲良し! #1巻応援しずねちゃんは今日も眠れない 逸見あうしぃ@カワイイマンガカワイイ日常ファンタジー来た〜! 買って来たヒツジの抱き枕が、突然人型に変身!添い寝しつつ仲を深めるコメディ、どこを切り取っても可愛さしかありません。 不眠症の主人公女子と人型になった抱き枕女子が添い寝しているのを見るだけで、こちらの人肌恋しさも満たされるし、心が穏やかになる。主人公以上に、読者に安眠効果がありそう。 主人公の内気キャラが、陰キャではなく変人枠になっているのも面白いのですが、そんな主人公が抱き枕に癒され、更に「抱き枕仲間」と出会う様子も楽しい。 辛い所が全然無い本作に、ぜひ癒されに来てください! 立ち直れ!留年三人娘 #1巻応援またぞろ。 幌田あうしぃ@カワイイマンガ留年……嫌な響きですね。この歳になっても時折赤点の夢を見る私ですが、そんな私の背筋が凍る「留年」を四コマ漫画でコメディにしたこの作品。一周回ってやっぱり、ちょっと切ない思いが蘇りました。 たった1ヶ月で学校に行けなくなった殊(こと)、体が弱くてようやく通える様になった詩季、躊躇なく授業をバックれ続けた巴。三人の留年生は同じクラスにされる。 1巻は主に殊に焦点が当てられます。彼女は自分の事が上手く出来ない。彼女をいかに学校に来させ、テストの点を取らせるか……優しい詩季がフォローし、巴がせっつくものの、超ネガティブな殊。彼女達に巴の後輩・楓が加わる辛口コメディは、笑いは強烈、暫しハラハラ。 殊のダメっぷりは、きらら系で登場させていいのか疑わしいくらい。彼女の負のスパイラル、思い当たる人もいるかもしれません。仲間がキチンと受け止めてくれ、彼女の成長を見守りたくなる一方、かなり不安も……。 こんなに続きが気になる四コマ漫画も、久しぶりだと感じました。うそつきアンドロイド連載化!!うそつきアンドロイド 阿東里枝名無し※ネタバレを含むクチコミです。腹ペコ幽霊に学ぶ美術+雑学 #1巻応援六条さんのアトリビュート セトユーキあうしぃ@カワイイマンガ美大受験を目指す高二女子は、一人暮らしを始めるアパートでセーラー服の幽霊に遭遇する。腹ペコ幽霊にご飯を食べさせながら、主人公は幽霊から美術について学ぶのですが、幽霊の知識量が凄い。 美術史の掘り下げ方が本格的で、描きたい物と技法、時代性までを絡めた解説に唸る。1巻では特に「色」への拘った解説が凄かった。 絵を描く動機が少し弱い主人公。幽霊との出会いで、絵との向き合い方に早くも変化が。また新たなアプローチの美術漫画となりそうです。 それに加えて、幽霊は様々な雑学も披露してくれる。情報量過多で知的好奇心が満たされまくります。 二人の絆は強まる一方、主人公のクラスメイトや同じアパートの住人等、サブキャラの設定付けはまだまだ。先生等、専門性を出せた人物からキャラが強まる感じなので、そこは次巻以降に期待! 義母子?百合コメの複雑さ #1巻応援ヲトメは義母に恋してる 桐原小鳥あうしぃ@カワイイマンガ非常に発育が良い中学一年生が、子供の様な外見の成人女性と暮らし始めるこの物語。可愛い物好きなのに似合わない少女の悩みと、幼い容姿のせいで人に侮られがちな女性の悩みが並べ語られるのが印象的です。 ジェンダーへの違和等で無くても外見と内面の違和感は、多かれ少なかれ様々な人が抱くのかも知れないと、思いがけず気付かされる本書。他にも様々な複雑さと痛みが、優しさと共に描かれます。 主人公の鈴(りん)は、父が連れてきた再婚候補・寿々(すず)の愛らしさと、鈴に寄り添う心に絆され、寿々に初めての恋をする。 鈴が寿々と共に初めて過ごす「カワイイ」「女子らしい」時間。父親には難しい「女子の成長」に寿々が優しく対応するのも頼もしい。しかしそんな中で鈴の寿々への恋心は募り、でも寿々は父が好きだし……という鈴の心の揺れは切ない。 父は真摯で良い人なのですが、それが却って混乱を起こし、寿々が傷つく。そこで鈴の取る選択からは今後も鈴が苦しみ続ける姿しか想像できないのですが、全体的に温かなテイストの本書。優しさと複雑さの物語がどの様に紡がれて行くのか、期待したいと思います。 ※この作品は「マンバ通信」で芳文社四コマについて執筆されている、えむさんにTwitterで教えて頂きました。ありがとうございました!心の清涼剤三丁目の夕日 夕焼けの詩 西岸良平名無し昭和三十年代なんて知らないけれど、そんなに良い人たちだらけなわけないとわかっているけれど、画柄があったかくて読まずにはいられない。 多くないページ数でこれほどまでに人情話を紡いでいけるのもスゴい。 月イチ連載になってしまったけれど、読めば必ず心はハートフル。 世界よ、ノスタルジーとはこういうことだ! でも映画化されたのは、なんか残念だった。一平のお父さんは怒りっぽくなってるし、六ちゃんなんか性別まで変わってるし...爽やかな気持ちになる漫画メタモルフォーゼの縁側 鶴谷香央理テルひとりの女子高生と、おばあさんが「BL」を通して仲良くなるというストーリー。マンガ大賞にノミネートしていたのをきっかけに読みました。 好きなシーンは、コミティアで同人誌が2冊売れたシーン。 あとうららちゃんの「今日は完ぺきな日でした」というセリフが最高! 前半が「子供の情景(けしき)」後半は「大人の情景」子供の情景 さそうあきらstarstarstarstarstarひさぴよ女性誌JOURに掲載された短編を主に収録。短編集と言いつつ半分は「僕らは柿生こども警察ダ!」シリーズが占めていて、ガキ大将が女の子の設定でほっこりするお話が多い。やや乱暴に言ってしまうと浦安・ともお・まる子を合わせたような読み味で、子供達のキャラが微妙な強さで。。会話が自然なだけに逆にキャラっぽくない方がもっと好きになったかもしれない。 後半は「大人の情景」と題した短編に変わるので、タイトルに「大人の〜」と含めた方がわかりやすいと思う…。 最後の方の「ユーランと岩田くん」が作品の中で一番良い短編だと思う。うれしくてむずかしい小さなことおみやげどうしよう? 西園フミコ名無し「おみやげ」でお菓子を貰うのは嬉しいことです。 渡したほうも、お礼を言われたり、 美味しいと言ってもらえれば嬉しいし。 それで人間関係が良好になるなら良いことづくしです。 だが、まったく美味しくなかったり、どうころんでも 話のネタにすらならないものを貰っても戸惑ってしまいます。 渡したほうも、相手が全くノーリアクションだったり、 ましてや不味いとでも言われたら、けっこう落ち込みます。 色々な意味で「重い」おみやげってのも 渡されても困ったりもします。 また、過度に恩を感じられてもそれはそれで贈ったほうも困ります。 結果的に人間関係が気まずくなったりしたら全く無意味です。 あまり選択に悩まず、値段的にも重みでも互いにさほど 負担ではなく、その場の空気が軽く明るくなって その日の話題に昇るくらいのもの、 そういう程度のものを渡し、貰う。 こういう、ちょっとだけを連鎖させたおみやげってのが、 おみやげの正しいやりとりなのかもしれません。 「おみやげどうしよう?」の主人公の基山トウコさんは、 そういう意味では結構ギリギリだと思います(笑) 大学職員の22才。学生募集で全国各地に出張に行く仕事が多い。 そして出張帰りにはおみやげ持参が職場の慣例化している。 トウコさんは仕事はバリバリこなす。 だが仕事をこなすことより出張時のおみやげを どうするかについて仕事以上に悩んでしまったりする。 結構、値段のはるものを選んだりもする。 まあそこそこ楽しみながら悩み選んではいるのだけれども。 そして何より「これはギリギリだな」と思う点があって、 それはトウコさんが何より報われるのが 一見は冴えない中年オジサン上司が、 おみやげを味わって喜ぶ笑顔をみることだったりすること。 愛らしいオジサンではあるけれど・・ 22歳の女の子の喜び方としては結構、 ギリギリだと思います、これ。 (食の知識は豊富で味覚も鋭く、人柄もよいオジサンではあるが) それらのギリギリ感がこの漫画の独特な味に なっていると思いますが。 笑っちゃったのは、トウコさんがかつて浜松みやげとして 「うなぎパイ」を渡したところ、相手から 「美味しいけれど(貰いすぎていて)あきちゃった」 と言われてトラウマになった話。 実は私は以前は静岡から出張で来る方が多い職場にいたので、 まさにこの通りで渡されるほうとして 「うなぎパイは美味しいけれどあきちゃった」 という気持ちがものすごくよくわかるのです(笑) けれどそういわれたトウコさんからしたら 「それ以降、おみやげ選びにいっそう命がけになった」 と、なるほどに傷つく一言だったんですね。 すみません。 まあしょうがないかなとも思う面もあります。 人それぞれ好みや環境の違いがありますし。 私も「うなぎパイ」「八ッ橋」は貰ってありがたくないけれど、 「萩の月」「マルセイバターサンド」なら何箱貰っても嬉しいです。 そんなん廻りの人間が知る由もないわけですが。 まあ貰う人渡す人、それぞれ個性がありますから、 そんななかでベスト・マッチングのおみやげの やり取りが出来た時は ホントにお互いに嬉しい、ってことですよね。 <<113114115116117>>
悪の秘密結社の戦闘員・6号が地球の次の侵略候補惑星に転送されるという話。魔法のある星で基本現代のテクノロジーで戦うというのも面白いポイント。スーツや装備もだけど、ちょくちょくメタルギアっぽい意匠やネタが出てくるので現地に潜入し仲間を集めて…みたいなノリは意識しているのかもしれない。 悪行を働いてポイントを稼ぐと地球から物資を転送してもらえる仕組みと、当人が悪の戦闘員だけあって主人公にあるまじき邪悪な振る舞いをしていても納得感があります。いいなと思ったのは相棒ポジションの美少女アンドロイド・アリスも性格が悪くてひねくれてるところ。(普通は純真キャラで主人公に振り回される役どころじゃない?) そんな感じで現地のキャラも含めて全員どこか悪どいというか、小悪党なのがおもしろポイントかと思います。1巻ではあんまりスカッとする展開はなかったけど、どんどん悪事を働いていったら爽快になりそう。