甘酸っぱい記憶の彼とオトナの関係へ――雑誌編集者の美奈は取材先で初恋相手の幼馴染・秋良と出会う。仕事中だと言う美奈を強引に誘い、秋良が連れてきたのは国内屈指の豪華ホテル。実はこのホテルを経営する一族の御曹司だと明かされ、困惑する美奈だったが、秋良の甘い言葉に惹かれ、幸せな一夜を過ごす。「ずっと君を探してた…」はたしてこの出会いは偶然か?必然か?寝静まった美奈の横で微笑む秋良の真意とは――!?
人族と獣人族が暮らす世界――。公爵令嬢・イライザの両親は仕事で家を空けることが多く、広い屋敷に人族は自分だけ。いつも孤独を感じ、寂しい思いをしてきたが、護衛役の獣人騎士・ヴィンセントだけはどんな時もそばにいて守ってくれた。密かに募る彼への想い。ある日、ヴィンセントが暮らす、森の中にある家に行くことになったイライザ。薄暗い夜の怖さから「一緒に寝て欲しい」とお願いしてしまう。「俺だって、男…なんですよ」ヴィンセントは真剣な顔でイライザに覆い被さり――!?
新任教師のまりこは問題生徒・恭平に手を焼いていたが、彼の学校外で見せる愛嬌や夢をまっすぐに語る素直さに惹かれていく。ようやく打ち解けられたと安堵したのもつかの間、恭平に“オトコ”の目を向けられ、教師と生徒の一線を越えてしまう二人。彼の将来を思い、身を引こうとするが……。「もっと俺を欲しがってよ」こんなこと許されないと僅かな理性が告げるも彼の眼差しが下半身を甘く痺れさせる――。
時は明治。華族令嬢の桜子が恋した青年・春親の正体は“吸血鬼”だった。それでも彼の秘めた優しさに惹かれ、自らの血を差し出すと、身体は悦びに打ち震え――。『君だけが僕を満たしてくれる』淫愛と安らぎに溢れる幸せな日々を過ごすふたりだったが、残酷な事件により桜子は命を落としてしまう……。恋しい人の生まれ変わりを信じ、春親は孤独に耐えながら一人生き続ける。そして現代、百年の時を超えた純愛物語が再び動き出す――!!