ワタシってサバサバしてるから

広告で見たことがあるやつだ

ワタシってサバサバしてるから とらふぐ 江口心
ゆゆゆ
ゆゆゆ

主人公が「私ってサバサバしてるから〜」っていうタイプの人間でした。 「みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?」で知ったのですが、主人公を「うわー何こいつ」って言いたくなるキャラクター(悪役)にして、当人が落ちていくさまを眺めるジャンルっていうのがあるんですね。 身近にいたら、さりげなくフェードアウトしたくなるタイプの性格ですが、「女の敵は女」というあたりはリアルです。 そして、男の中で生きようとしているわけでなく、同性と仲良くするわけでなく、人がいっぱいいるところに飛び込んでいるのに、孤高です。 読んでいて、どうしてそういう考えに?と思ってしまい、主人公なのについていけません。 本編を悪役サイドで見ている気持ちです。 とはいえ、ライバル視されている本田さんが主人公だと、「私ってメンタル強めだから〜」と、メンタルの強さを過剰に見せつけてくるキャラクターに改変されてしまいそうで、そんな本田さんは見たくないなと思ってしまいます。 よくよく考えれば、周囲がこれほどひいた反応を取っていてもへこたれず、ゴーイングマイウェイでいられる主人公の網浜奈美は非常にメンタルが強いです。 ビジュアルが本田さんと主人公が入れ替わっていたら、どんな感想になっていたんでしょう。

みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?

地味な女性が主人公で、“白雪姫”がいわゆるザマァ役かと思いきや

みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね? むぎ
ゆゆゆ
ゆゆゆ

あざとい、ぶりっ子、若さと顔だけ、マウントとりがち、彼女が気に入った人以外の敵。 彼女を批判する言葉は他にもいくらでも出せる気がする。 それでもターゲットとした男性からは恐ろしく好かれる、ある意味要領が良い女性。 「白雪姫」こと、白雪愛莉が主人公である。 『みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?』というタイトルは、悪役側のセリフではない。 イケメン&ハイスペック男性に選ばれしオンナになりたい愛莉。 加えて、羨望や褒め言葉などはすべて自分に集めたいという、こじれた性格をしている。 なので、イケメン&ハイスペックを求めて、男を取っ替え引っ替え。 アクセサリーのように、取っ替え引っ替え。 より貢いでくれる男を求めて取っ替え引っ替え。 しかし、選ぶ男は誰も彼もダメ男。 そこはだめだろうという要素を、ぶち抜く勢いで踏み抜いたダメ男。 あまりの男を見る目のなさに憐れみが出てくるけども、次の男への切り替えも非常にあっさりしていて、憐れむ隙を与えない。 そして変わらず、イケメンが現れたら値踏みしつつ、男受けする性格を演じ、落とそうと画策する。 いやあ、非常に良い性格をした、したたかな姫である。若さが保たれるうちは、王国も安泰ですね。 ちなみに、地味女性のほうを主人公にしてもお話ができそうなほど、ステキなキャラクター設定。 日本酒&せんべろ&御曹司をテーマに、一つ読んでみたい。

東京マウントガールズ~女たちのコロシアム~

マウント、それはゆずれない戦い

東京マウントガールズ~女たちのコロシアム~ 星野スミ
六文銭
六文銭

自分が他人に誇れるポイント(マウントとれるポイント)を、カードにして、カードバトルのように展開される様は、コミカルなのですが、実際やっていることはエグい感じが読んでいて楽しい作品でした。 友達同士でそんな練習なぞしてたりしますが、 ホントに友達なのか?と思いたくなることもしばしば。 しかし、SNSみていると、誰と、そして何のためにそんなことやっているのか不明な人いますよね。 特にツイッターとか。 どこどこ大学出身(大体、偏差値高い) どこどこ住み(大体、東京23区の高級っぽいとこ) どこどこ業界勤務(大体、高給とりなとこ) そして、モテる、モテない などなど なんか、疲れないのかな~?  ネットでそんなことしてないでマンガでも読もうぜ! と自分なんかは思っちゃうのですが、 この本を読んで、どうしてそんなことをするのかわかりました。 そう、皆、自分の心を守るために必死なんです。 そうでもしないとやってられない現実と、 自分のイヤな部分と向き合うために必死なんす。 本作はそんなことを教えてくれました。 まぁ、正直、現実でそういう会話には加わりたくはないですけどね。

東京マウントガールズ~女たちのコロシアム~

私とマウントバトルで勝負だ!!!

東京マウントガールズ~女たちのコロシアム~ 星野スミ
名無し

アタシの名前は実井ミコ、通称地味子!同僚のハリキリ女子やキラキラの大学同期と血で血を洗うマウントバトルを繰り広げる毎日…もう大変! だけど今日のランチも頑張って生き残らないとね!マウント無双 Show Down!!(※対戦開始の合図) はい。ルール説明です。 マウントバトルではそれぞれが対戦相手に有利を取るため持ちうるマウントカードを切っていき、お互いのLIFEを削り切ることを目指します。どうして表紙でカード持ってんだろうと思ってたんですけどこれをマジで使うってわけ。何この漫画!! 荒唐無稽の概念を極限まで突き詰めているために気付きづらいですが「生きてたら少しは自慢でもしないとやっていけんよね」っていう素朴な自己肯定感を尊重してくれてる作品でもあります。マウントバトルではそれぞれの気持ちがハッキリ点数として現れる分却って陰湿さが無くていいのかもしれません。「マウントは人を傷つけるための道具じゃねえ!」ということなんでしょう。わからんけど。 実際対戦後はみんなで健闘を称え合ったりして友情が深まっているように見えます。遊戯王と同じですね。 人間関係の数だけマウントがあるということか、各プレイヤーの戦闘スタイルも十人十色。キャラが増えれば増えるだけ卓の多様さが増して面白くなっていく感じがします。 東京マウントガールズを読んできみも始めよう、マウントバトル!!