エブリスタマンガの感想・レビュー11件夢グループもビックリ楽園市場 ゆうきつむぎ RUNAKOstarstarstarstar_borderstar_borderひさぴよ人生を変えるスーパーアイテムを販売する「楽園市場」(楽天じゃないよ) が人々の心のスキマを突く、世にも奇妙な短編ストーリー。 アイテムはどれも夢グループで通販してそうなチープな外観でツボだったけど、オチのインパクトは今ひとつだと感じてしまうのは、どうしても「笑ゥせぇるすまん」「Y氏の隣人」などのレジェンド作品と比べてしまうからだろうか。 けっこう見た目の不快な描写が多いのでルッキズムとか気にする人は読まない方が良いです。 夫婦って難しい離婚日和 早美静華 青木ニカstarstarstarstarstar_bordermotomi夫婦のかたちは人それぞれだから正解はないとしても、他人同士が結婚して一緒に暮らすことであり、価値観がちがうからうまくいかない時もある。 セックスレスが原因で主人公の夫が浮気をし、それが火種となり離婚バトルが始まります。 主人公には結婚は向いてなかったかもしれないと感じました。 じっくり考えながら読むとありきたりな内容とは何かが違うところがあるのが分かります。 営みを断られた夫の自分勝手さ、モラハラ度合いが凄まじく、読んでいてイライラします。 主人公に感情移入しすぎてしまう内容かもしれません。 かなり面白くサクッと読めっちゃいます。脳に直接作用するノスタルジックな狂気マイデリケートゾーン 岩崎う大野愛脳内を凌辱されたような気分になりました。不気味だし不愉快だけどめちゃくちゃ面白いです。 全てぶっ飛んだ物語なのに、描かれている気まずさや後ろめたさが生々しくて「わかる」と思ってしまった自分がいます。 嘘ついたのバレたときみたいな、昔の嫌な出来事思い出しちゃったみたいな、そんな気持ちになりました。 ド下ネタだらけでクレイジーで笑えるのに、なんでここまで感情揺さぶられてるんでしょう。脳に直接作用してるとしか思えない。嫌か嫌じゃないかで言えば間違いなく嫌なのに、それ以上に好きです。 私の恋はアンデッド、ヒミコ・ザ・マンゴーの狂気の中にある一滴の常識がたまらなく好き。う大さん天才すぎる面白すぎるマキオカリー食べたいです。衝撃的・・・・ほとんど路上生活 川路智代狐優曇華吾妻ひでお先生の失踪日記にも匹敵するかのような、衝撃的な内容をコミカルな絵と語り口で描かれてます。 なんと言うか、リアルにこんな生活があるんだ、と言うことと、それをこんな風に描ける作者の胆力に脱帽です。 実は傑作なのではないか?働かざる者たち サレンダー橋本霧兵衛良かった点 ・この漫画ほど酷くはないが、どの会社にでもいそうな人間をすごいうまい感じで表現している。 ・各話に印象的な人物が登場が単純なダメなやつでなく、社内でなんかしらの理由があり現在の至ると言う部分もありただのギャグではない 総評 ・サラリーマン漫画の最低到達点とも言われているが、世の中にあるサラリーマン漫画の一つとしてはすごい高い完成度があり実は傑作なのではないかとずっと思ってるまめしばコナンの魅力爆発まめしばコ!の、いっしょう 一本木蛮名無しまめしばって、今すごくブームです。こうしたキュートな主人公のコミックは犬好きにはたまりません。まめしばコナンのあっけらかんとした性格が魅力爆発です。人間と一緒に暮らしていると、人間の言葉や考えていることさえも理解してくるようになりますが、涙あり、笑いありのストーリーは最高です。じんわりとする日常マンガ猫のとらじの長い一日 今川はとこ名無し命を預かるということを考えさせられる。 絵柄がシンプルで内容もごちゃごちゃしてなくて読みやすい。猫を飼っているときの日常が淡々と進んでいくマンガ。私は猫を飼ったことがないけれど、もしペットと過ごす生活だとしたらきっとこんな感じなんだろうかと想像ができる。 よく考えて頑張る!そうする!働かざる者たち サレンダー橋本starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)新聞社内で熱心に働いている人たちの脇で「堂々と働いていない」人たちに焦点を当て、感化された主人公の心移りや、彼らを反面教師にする視点で「働く」ということを思ってもみなかった角度から見つめ直させらられる漫画だった。 この漫画は「働きマン」や「島耕作」シリーズのような仕事と向き合って働く漫画の系譜に属した上で、新聞が斜陽産業であるこの時代の中で働くということを痛烈に切り取った漫画でもあって素晴らしかった。 社内の働かない人たちを煙たがり、訝しみ、同情し、憧れ、侮蔑し、受け入れる主人公の姿に人生を見た。 誰かのように生きるのもいいが、自分がいいと思えるように生きるのがいい、というかそういうふうにしか結局生きれないよねって感じの普遍的なラストなのもいろいろ振り回されての着地なので、いいぞーと思った。 僕も、明日も仕事を頑張ろう。クローンと人間の境界を問うSFサスペンス螺旋のバベル 大崎ペコ丸名無し舞台はクローン技術が一般化した社会。 主人公の逃亡劇と、違法クローンによる殺人事件を捜査する女刑事の2つのラインで物語が進行する。 クローンを人間扱いしていなかった主人公がクローンとの交流を重ねて価値観を揺さぶられていったり、クローンの存在によって人生を狂わされた女刑事の葛藤を描いたり…。 ディストピアものというか、管理社会モノのツボはしっかり抑えてあって、じわじわ盛り上がるタイプのマンガ。 そしてとにかく絵がめっちゃうまい!!!女の子の描き方がツボに入りまくった…。かわいい…。玄関ドアが無い家に住んでいた著者の衝撃エッセイ漫画ほとんど路上生活 川路智代たか独特の画風に惹かれて読んだら衝撃的な内容にショックを受けました。作者がTV番組「激レア」さんにも出演したあと一気に知名度が上がったので、この作品を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。 https://togetter.com/li/1198899 ・女子中学生のときに住んでいた家の玄関ドアがない ・夜中に不審者が侵入して著者に放尿 ・不審者に羽交い締めにされるetc… 作者の想像を絶する体験がいくつも描かれています。 身の安全も衛生も保証されない家。 そんなものはもはや家ではなく、タイトルの「ほとんど路上生活」はまさに的を射た言い方だなとつくづく思います。 ネットで公開されているエピソードもあるので、まだ川路智代とその家族の人生を知らない人はぜひ。 https://cakes.mu/series/4126 歴史に残る傑作マイデリケートゾーン 岩崎う大starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)「キングオブコント2013」王者、お笑いコンビ「かもめんたる」の鬼才・岩崎う大が、混沌とした変態たちの思考を丁寧になぞっていくヤバすぎて笑えてくる短編集。 漫画という媒体で、身体や舞台といった物理的な制限から解放されたコント師の妄想力が行きついたところには、哀しき変態達の楽園が広がっていた…!! 間違いなく、2010年代を代表するサブカル漫画になるであろう超傑作! 変態万歳!人間万歳! かもめんたるさんのコントとか深夜ラジオ好きな人は絶対好きだし、漫画だったら宮崎夏次系、渋谷直角あたり好きな人はぜひ手に取ってみてほしい! とんでもないものを読んでしまった…。 と、もはや放心状態の読後感。 脳髄のど真ん中をクソがこびりついたトイレブラシでゴッシゴシかき回されたような感じ。 読んだ後はしばらく壁の染みを一心に見つめていた。 あの話のアイツがヤバすぎると誰かと早く話したくってしょうがない。 本人のネタを見れば分かるが、かもめんたるさんはワードセンスがずば抜けているので、ひょっとしたら耳で聞くより、絵と共に目で見た時の方が破壊力として凄まじいものがあるかもしれない。 ページめくって最初の短編「イクオの秘密」にガツンと頭を殴られたような思いなので、一旦、コレだけでも読んでもらっていいですか? 試し読み→https://estar.jp/_comic_view?w=24746312 読んで心の琴線がチギれるヤバイと感じたら速攻で購入した方がいい。 他の話も大概ヤバイ。 ヤバすぎて自分の語彙力が無くなっていくのが分かる。 ヤバ面白い短編が11本もあるからもう満足度がすごい! 濃厚で濃密な人間の狂気、業、性(さが)、愛が溢れている。 自分が高校生のときにこれを読んでいたら今とは全く人生を歩んでいるかもしれない。 よかったらこっちの試し読みも→https://comics.shogakukan.co.jp/book?isbn=9784778034061 そんな『マイデリケートゾーン』著者のかもめんたる・岩崎う大さんが出演するライブ&サイン会が9/1にあるから参加してみては? https://peatix.com/event/415349
人生を変えるスーパーアイテムを販売する「楽園市場」(楽天じゃないよ) が人々の心のスキマを突く、世にも奇妙な短編ストーリー。 アイテムはどれも夢グループで通販してそうなチープな外観でツボだったけど、オチのインパクトは今ひとつだと感じてしまうのは、どうしても「笑ゥせぇるすまん」「Y氏の隣人」などのレジェンド作品と比べてしまうからだろうか。 けっこう見た目の不快な描写が多いのでルッキズムとか気にする人は読まない方が良いです。