大好きなものがあふれているこの町に13年ぶりに帰ってきた雅は、昔から数字がいろんな色に見える特異体質の持ち主だった。数字は綺麗なグラデーションを描き虹色に見えた。数字好きのおかげか証券会社の仕事も順調で、妻と可愛い息子がいて何もかもが満たされていた雅だったが… 父が亡くなったという知らせが入ってから、この順風満帆な幸せは消え去ってしまう。突然妻からは「さよなら」と電話で言い渡され、息子も一緒について行き雅は一人になってしまった。世界が灰色になり数字も色を失い、会社を辞めてしまった雅に父の知人が尋ねて来て… 父が残したある場所に来てほしいという!? その場所とはなんと、アパート兼探偵事務所だった…!?
憧れの教師・大野に陵辱される親友・美希の姿を目撃してしまった良子。美希に想いを寄せる坂崎を現場に連れて行った良子がとった行動は…!?平凡だった学校生活が少しずつ崩れていく……。
「さぁ言え 助けてやめてと言ってみろ」とある理由で鬼やあやかしが棲む世界へと入り込んでしまった月代。瞳を開けた瞬間、目の前にいたのは鋭い目つきの白拔威、灰、坐黒の禍々しい雰囲気の鬼たちだった。人間を喰いたがる彼らを前に体をこわばらせる月代だったが、罪の意識からかそれを受け入れようとする。意外な反応を見せる彼女の本性を暴こうと、白拔威は着物の隙間からみえる色白の肌に舌をはわせ執拗な愛撫で蜜を溢れさせ奥を疼かせる――。どこにも逃げられない環境で、恐ろしくそして妖艶な鬼たちと過ごすことになった月代をまっている定めとは。
「隠しごとは許さないと言ったはずだ。」どうしていきなりキスなんて…―。漫画家・浅倉千春(あさくらちはる)は、大好きな乙女ゲームのプレイ中に過労で倒れてしまう…目を覚ますとそこはなんと、さっきまでプレイしていた乙女ゲームの世界の中!?しかも自分はゲームのモブキャラ!次々に現れるゲームの攻略対象であるイケメン王子たちにうっとり。しかし、突然言いがかりをつけてキスしてきたのは攻略対象外だった悪役イケメン!?どうしてこうなるの!?ゲームのシナリオから外れた、悪役イケメンからの強引なアプローチに戸惑いを隠せない千春。私はヒロインじゃなくてただのモブなのに…!
20代中盤、引きこもりの小野田紡(おのだつむぎ)は“人の好意がオーラとして見える”特異体質の持ち主。学生時代にこの力のせいで辛い目に遭ってきた紡は、臆病になり直接誰かに会うような人間関係を避けて生きてきた。そんな紡だったが夢のために変わることを決意!荒療治でいこうとシェアハウスへの引っ越しを決める。女性専用のシェアハウスに申し込んだはずが、そこにいたのは3人の男性たち!?オネエ系美人・律、わんこ系大学生・颯太、ギャップ満載ホスト・聖との不思議な共同生活が始まる。紡は誰かと恋をするのか?紡は自身の夢のために内気な性格を変えることが出来るのか!?そして共同生活をしていくなかで「恋」は訪れるのか!?
「義兄だけは許さない…。」小学校の音楽教師、星乃海は明るく評判の良い先生だが、暗い過去を持って生きていた。その原因は母の再婚相手の息子、星乃洋。洋は海から何もかも奪い、家族を崩壊へと導いた。そして何も告げず海の前から姿を消した…。それから10年。洋に傷つけられた指の後遺症に悩み、家の近くの小さな病院で治療を続けている海。ただ、そこでは治療の限界があり、主治医から大きな大学病院への転院を進められ紹介状を渡される。その紹介された医者は、姿を消した洋だった。心の奥底に沈めた記憶がよみがえり、沸々と腸が煮えくり返る。積年の恨みを抱えた復讐心と愛憎劇が開幕する。
「俺たち結婚しない?」ただの同級生だったはずなのに…!――松岡優子は男だらけの会社でバリバリ働くアラサー女子。顔は良いのに生まれてこのかた彼氏なし。日々推し活に精を出す優子だったが、様々な出来事がきっかけとなりついに婚活を始めることに。勢いで婚活パーティーに来てみると、そこには大学時代の同級生 三浦明臣の姿が!大学時代、イケメンでモテていた三浦がなぜ婚活パーティーに?と疑問に思う優子だったが、三浦に連れ出され気付けば二人はホテルの部屋に。聞けば三浦にも、どうやら事情がある様子で偽装夫婦としての提案をされて一緒に暮らし始めることに!果たして二人の間に“本物”の愛は生まれるのか!?
「お母さん、宙(そら)のために頑張るね」そう私は病院で眠る娘に問いかけた――。生徒や保護者、同僚からも信頼されている塾講師・佐々木和(ささき いずみ)。聖職者といわれる彼女だったが、我が子のためには手段を選ばない冷酷な一面をもっていた。「本当に私の娘は事故に巻き込まれただけなの?」火災事故の影響で眠り続ける娘。だけどその事故には不可解な点が残っていて…。“ある事故”をきっかけに5つの家族たちの歯車が動き出すホームサスペンス開幕!
上京して9年の堀 愛華29歳。大好きな彼氏と同棲もして幸せ絶好調!だと思ってたのに、会社が倒産!彼氏が浮気して住む家もなし!所持金1,000円、貯金残高も0円で人生のどん底に…。そんな私に手を差し伸べてくれたのは、なんと今を時めく若手社長。家無しの私のために住み込み家政婦として雇ってくれることになったけど、ちょっと変な人みたいで…。「君は…ある意味特別だな、雑草に見える」ってどういうこと?冷徹社長とひとつ屋根の下、初めて見せる笑顔に「キュン」としたり、触れる体温にドキドキしちゃったり…。とっても嫌なやつのはずなのに、どうしてこんなに初めての感情が生まれるの…?
企画デザイン会社に勤める藤森芳乃は極度の匂いフェチ。彼女はこの匂いフェチのせいで元カレと別れた過去があり、それいらい人に秘密にしていた。そんなある日、オフィス内でとびきり自分好みの香りを嗅いでしまう。その香りを持つ男性は、同じ部署に異動してきた恋人もちの中島涼だった。爽やかな笑顔をふりまき人気者の彼の指導係に任命された芳乃は、距離の近さから匂いフェチを抑えきれずにドキドキしてしまう。一方、そんな彼女を見つめ好意をよせる同じ部署の上野主任は、芳乃を食事に誘いアプローチをしかけて!?匂いフェチを隠す恋愛ご無沙汰女子に突如おとずれた四角関係の恋愛事情に目が離せない!?
才色兼備のキャリアウーマン・皐月 渚は、誰もが憧れる“高嶺の花”。だけど実は超天然で、カフェの店員であるわんこ系年下男子やイケメンエリート同僚に猛アプローチされても恋愛感情に気づかずフラグを折り続けていた。そんな中、わんこ系年下男子・森ノ介から「1年以内に渚さんを落とす」と宣言をされて…!?
大蛇と怨結び
「やっと見つけた、俺の由良」目の前にいた大蛇はそういって俺を離さなかった…。子供の頃の記憶があまりない高校生・由良。しかし祖父が倒れたことをきっかけに、子供の頃に住んでいた土地のことを思い出す。そして、突然見知らぬ声や記憶が駆け巡った由良は意識を手放してしまう。「ここは…」洞窟のようなところで目を覚ました由良。目の前には謎の大蛇が現れ…。「久しぶりの由良をもっと感じさせて」そう言って大蛇は、由良の舌に長い舌を絡ませ、ざらつく鱗で由良の敏感な部分を執拗に攻めてきて―!?