青いノア
平凡な中学生・西尾アヤ(にしお・あや)は、広い庭の豪邸に暮らしてお金がたっぷりある夢を見て寝ぼけてしまう。そこへやってきた母親は、お金があれば何でもできると豪語するアヤが情けなくなり、泣きながら去っていく。そんな時、窓からたくさんの青い水が流れるのを目撃したアヤは、母親の話を聞いて激怒した父親に叩かれてしまうが、ずっと青い水のことが気になって……!?
幽界大浮上
心霊漫画家・黒田みのるが、この世に現れた死後の世界を描いた恐怖怪奇コミック。日本最大のビジネスビルに入社したエリートサラリーマン・森村(もりむら)は、入社初日にそのビルから女性が投身自殺する現場に居合わせる。その後、ビルの食堂で恋人・恵子(けいこ)と食事をしていた森村は、そのビルの管理会社で働く岡本(おかもと)から、先ほどの投身自殺を含めて5人の女性が変死していると聞いて……!?
家幽霊
開発の標的にされたタンポポの丘に建てられた新築の白亜の家。そこに引っ越してきた草川(くさかわ)親子に恐ろしい霊現象が襲いかかる。不気味な黒い影とタンポポの花にまつわる怪現象に動揺した草川(くさかわ)親子は、作者である黒田みのる(くろだ・みのる)の元へ相談に訪れる。そして黒田は、開発前のタンポポの丘に霊的な波動を送り……!?
霊を売る女
霊能者である高林(たかばやし)女史のもとに訪れた人妻・康子(やすこ)。水子霊が憑いていた康子は、高林に霊を払ってもらおうとする。しかし康子は、霊障に苦しむ人に霊を使って払う高林が許せない森本(もりもと)に雇われて、高林の所へ行っていたのだった。そして水子霊を払う決心をした康子は、冷たく窓のない部屋へ連れて行かれて……!?
大怨霊
住宅団地の北端に建てられた家に遊びに来た祖父母を、駅まで車で送って行った良夫(よしお)一家。しかし祖父は、家の屋根にふたつの黒い影を目撃し、帰り道の大きな木には重苦しい霊気が漂っているのを感じ取っていた。ある夜、恐ろしい夢を見た祖父は、孫娘のユリが怨霊たちから狙われていると悟り、良夫たちの家へと向かうのだが……!?
霊能者の罠
霊的なパワーで人の運命を占う、売り出し中の女流霊能者・中条美加(なかじょう・みか)。死者の国から送られた先生のテレパシーを感じた美加は、先生が自殺した家へとやってくるが、子供だましのような霊現象に襲われて動揺する。そんな時、昔の恋人・純(じゅん)が現れて喜ぶ美加は、先生の生首が転がっているのに気付いて……!?