囚われたヒロインの窮地を救うのは誰か?! 主人公の森野芽衣は小さな文具メーカーに勤める雑貨デザイナー。将来の夢は、祖父母が住んでいた神舞村にある「山のお家」をアトリエにして独立すること。そんな芽衣がデザイナーになろうと思ったのは、幼い頃祖母からもらったお守りの宝石がきっかけだった。それは鈍い赤に光る、あまりきれいとは言えない不思議な形の宝石。その赤い石をデッサンしているうちに造形に興味が湧き、いつしかデザイナーとなっていた。ある日、芽衣は資産家の御曹司である柴田大介と仕事で知り合う。大介は芽衣がデザインしたペンケースのデザインに惚れ込み、芽衣の勤める会社に出資を申し出たのだった。芽衣と大介は、仕事だけでなく、プライベートでも惹かれ合う関係となっていく。そんな中、神舞村へと出かけた芽衣は地主の息子、遠山健斗に囚われてしまう。実は芽衣は、古くから村に伝わる淫らな伝説にまつわる女神だったのだ。大介を思う芽衣の心は、健斗が操る呪文の力で陵辱されてしまうのか……。山深い古びた村に伝わる淫習が織りなす、エロティック・サスペンス。
彼の中には獣がいる。血を求める獣が。彼は……ヴァンパイア。十九世紀初頭の英国。エリザベスは、後見人である叔父が決めた嫁ぎ先へ向かっていた。本当は嫁ぐのではなく、叔父の借金返済のため愛人として売られたことを知っていた彼女は、夢も希望も失い失意のどん底にいた。しかし馬車は道中で大きな事故にあう。彼女は怪我を負いつつも一人で森を彷徨い、森の奥深くにある謎めいた館にたどり着く。嵐の中、彼女を助けたのは、顔に大きな傷があるものの、圧倒的な魅力を湛えた一人の美しい男だった。男の名はグレゴリー。この館の主だという。怪我を治す間、館に滞在することになったエリザベスは、いつも不機嫌で無愛想でありながらも、彼女を気遣うグレゴリーの優しさと男性的な魅力に心惹かれていく。そしてあるとき、窓が潰された奇妙な館の謎とグレゴリーの正体を知り、エリザベスは禁断の世界へと足を踏み入れることになる……。グレゴリーが内に秘めたヴァンパイアの狂気と、エリザベスの一途な情熱が絡み合う。悲しくとも美しいヒストリカルロマンス。
まさかオフィスで再会するなんて…。主人公「白井絵莉菜」は広告代理店で働く26歳。父親の会社が傾き、大手百貨店の若手社長「青野瑛二」との政略結婚を父から求められる。お見合だと言われて連れてこられた先は南の島のリゾート。結局、青野と絵莉菜は二人きりでコテージに泊まることに...。青い海に白い砂浜、開放的なムードが二人を包み、共に惹かれ合って行く。しかし、絵莉菜には中学生の時に将来を誓った初恋の人「虹野伶」の存在が心から離れないのだった...。男らしくてイケメンの青野と会うたび、絵莉菜の心は青野に傾いてゆくのだが、それでも尚、虹野との約束を思い出し決断できない日々が続いていた。そんなある日、絵莉菜に情報漏えいの疑いがかかる。そして無実の絵莉菜に手を差しのべたのは...。初恋の彼への想いと、新しい恋との間で揺れる乙女心。オフィスで繰り広げられるロマンチックな純愛ストーリー。
鶴子は玉の輿に乗れるのか…?主人公「澄佳鶴子」は同僚女子達と海へやってきた。目的はズバリ婚活。すてきな男性と出会い、あわよくば玉の輿を...。との思いで訪れたのだが、皆は先に相手を見つけてしまい、鶴子はひとりぼっちに。そこに現れたのが玉の輿とはほど遠い、ぱっと見は貧乏学生アルバイトのライフセーバー「神島結稀」だった。結稀は沖に流される子どもを救助する途中で、自らが溺れてしまう。それを助ける鶴子。結稀は鶴子に惹かれ、鶴子もやがて結稀に心を開いていく。しかし、鶴子は、結稀の兄で神島ホテルグループの次期当主「神島醍醐」と出会う。巨大な高級リゾートホテルの御曹司である醍醐は男性的な魅力にあふれ、玉の輿を望む鶴子にとってある意味理想的な存在。けれども、どうしても結稀のことが気になってしまう。迷う鶴子に醍醐は突然のプロポーズ、そして...。ゴージャスなリゾートホテルで繰り広げられるエロチックなラブストーリー。
一番恥ずかしい姿を彼にみられてしまうなんて!? 水原詩織は文具メーカーの商品企画部に勤務する27歳のOL。合コンで知り合った芝崎拓也と交際を始めるが、拓也は草食系なのか、いつまでたっても詩織に手を出そうとしない…。そんなある日、詩織の元に一冊の本が送られてきた。「これはアスターシア王国に嫁いだ、シルリオーナ王妃の秘められた物語である」と書かれたこの本は不思議な本で、物語の中で主人公が感じるエクスタシーを、まるで自分が感じているかのように経験できるのだ。物語の中でファリル王に愛撫されるシルリオーナ。まるで主人公になった様に感じてしまう詩織。これは物語なのか、現実なのか……。愛欲のストーリーに魅了された詩織は、すっかり物語の世界に引き込まれてしまう。そして悦びの表情を浮かべる詩織の傍らには、いつしか恋人の拓也の姿が!? 二つの世界を行き来する、禁断のラブファンタジー。
約束は忘れられていなかった…。 主人公のエリザベートは、幼い頃何者かにさらわれつつも命からがら逃げ出し、辿り着いた村で老婆に育てられた心優しい少女。恐怖のあまり、さらわれてしまった当時の記憶は微かなになっているが、幼なじみだったビリーと結婚の約束を交わしていたことは強く記憶に残っている。しかし、その彼もやはり行方不明…。 見ず知らずの少女だった自分を自分の娘のように育ててくれたおばあちゃんが亡くなり、天涯孤独の身となったエリザベートのもとに、お城から迎えがやってきた。 お城からの使者ウィルは王様に仕える側近で、長い間エリザベートを探していた。ウィルはエリザベートをお城につれて帰るという。そう、実はエリザベートは王様の一人娘だったのだ……。 お城ではウィルからエリザベートへの、愛の手ほどきが始まった。エリザベートはウィルに好意を抱くも、幼い頃に約束を交わした初恋の人がいる。ビリーと再び会うまでは、何としても純潔を守り通したい。しかしウィルへの愛も日増しに深まっていく。 エリザベートを優しく、そして情熱的にエスコートするウィルだが、彼にも隠された秘密があった……。
シュガーパウダーにコーヒーバタークリーム、甘い媚薬と一緒に私も召し上がれ…。 矢沢ユキナは天然おっとりタイプのOL。休日はケーキ屋さんやカフェを巡って、スイーツを食べるのが唯一の趣味。 ユキナが職場の同僚と初めてのハワイ旅行へ向かおうとしたところ、謎の組織に連れ去られそうになってしまう。 危機一髪のユキナを救ったのが、世界的アパレルブランドの社長、ラファエル・ド・ヴァロア。 ユキナは、たまたまラファエルと一緒にいるところを写真に撮られたせいで、組織からラファエルの恋人だと勘違いされ、命を狙われていたのだ。 追っ手から逃れるために隠れたのは、ヨーロッパの片田舎にある古城。ユキナは豪華な部屋と、美しいドレス、そして極上のスイーツに囲まれて暮らすことになった。しかも、ユキナの隣には、ラファエルが……。 ユキナすぐに、甘くて美しいスイーツと、甘くて美しいラファエルに魅了されてしまう。ラファエルとの甘美で激しい愛の営みは、ユキナの心も体も満たしてゆく。 豪奢なお城で繰り広げられる、ゴージャスでスイートなラブストーリー。
王族と私に縁があったなんて!? 野花愛子は、広告代理店に勤務する入社2年目の女子社員。仕事は主に雑用で、失敗も多くいつも残業ばかり。 この日も退社間近に言い渡された仕事のせいで、終電を逃してしまった。運悪く外は雨でタクシーがつかまらない。 ようやくやってきたタクシーに乗ろうとすると、横から外国人が乗り込んで来た! 謎のイケメン、ラシード・リンとタクシーを相乗りすることになってしまった愛子。タクシーを降りたリンが向かったのは、なぜか愛子の自宅だった……。 リンは、はるばる愛子の祖母を訪ねてきたというのだが、祖母はすでに他界しており、この家は愛子が一人で暮らしている。行くあてのないリンは、愛子の家に泊めて欲しいと懇願する。 初対面の男性と、心ならずも同じ屋根の下で一夜を過ごすこととなった愛子は、リンの魅力についつい引き込まれてしまい、ついに二人は……。 リンは強く激しく愛子を求め、愛子はリンの愛に従い、全てをささげてゆく。 公務から逃亡した皇太子と、ごく普通のOL愛子との、激しくて淫らで、けれどもピュアなエロチックラブストーリー。
種から王子様が生まれて来るなんて!? 小さな種一つを残してお父さんは消えた。あれから15年、ようやく花が咲いたその時に真っ白な花弁から現れたのは……。ナント全裸の美形王子様だったのです! 突然目の前に現れた全裸の美青年ルカに、奥手なヒロイン桜木碧は戸惑いを隠せない、しかし結局はルカの面倒を見る事に……。。碧とルカの共同生活が始まると、碧を花嫁と呼ぶルカは「さぁ、愛の種を紡ごう」と強引に碧の唇を奪おうとする。ふわりとただよう甘い花の香りに思わず瞳を閉じてしまいそうになる碧。そう、実はルカは、いつか夢で見た王子様にそっくりだったのです。碧はどんどんルカの魅力に惹かれてしまい、ついには身体まで……。二人の愛は深まり、そして濃密になっていく。そこへ、密かに碧への想いを募らせる幼なじみの晴海が強引な行動を起こす。ルカと晴海の間で揺れ動く碧。そんな時、ルカの元に……。種から生まれた美形でエッチな王子様と、ピュアな女子大生とが織りなす、愛と官能の冒険ファンタジー。
リーナシュタイン城の使用人として庭園で働く「サーシャ」は、可憐でありながらも情熱的な花「リーナス」がよく似合う娘。そしてリーナシュタイン城の皇子である「クライン」に密かな思いを寄せていた。庭園を散歩するクラインの姿をこっそり眺める毎日。しかしある晩サーシャは、クライン皇子と淫らな関係を結んでしまう夢を見てしまう…。現実の世界では近づくことさえ叶わないはずの皇子から求められる熱いキス。強引なようでいてどこまでも優しく続く愛撫。そしてついに、クラインの熱い魂がサーシャの奥深くへ…。夢の中で犯してしまった罪の意識にさいなまれるサーシャ。自らの罪深さに打ちひしがれているところへ現れたのは、クラインの実兄「ラーハルト」だった。ふさいでしまったサーシャの心を、そして身体までもラーハルトは官能的な愛で開いていく。実の兄弟であるクラインとラーハルトの間で揺れ動くサーシャの心と身体。サーシャを象徴する花「リーナス」が物語に華を添える、ふたりの皇子を巡る禁断の多重純愛ストーリー。
下級貴族ながら類い希なる美貌を持つ娘「グロリア」は、上級貴族の資格を得るために男装し、男として女人禁制の全寮制男子校へ進学することに…。父の願いを叶えるために、自らの性を偽ってまで入寮したグロリア。しかし、寮が個室だと思い込んでいたグロリアがいざ部屋に入ってみると、そこにはベッドが二つ。そして傍らにはイケメン貴公子「アルス」が待っていた!? 女であることを隠し通そうとするグロリアの不自然さに気づくルームメイトのアルス。初めての夜を迎え、緊張のままベッドに入ったグロリアの隣には、気がつくと裸で眠るアルスの姿が。初めての口づけ、そして初めての契り…。グロリアはアルスに惹かれ、やがて濃密で淫らな関係を深めてゆく。しかし学園では、グロリアの本当の性を知らない男たちが「美しい青年グロリア」に憧れ、また気がついた者はその美貌を陵辱しようとする…。女人禁制の学園内で繰り広げられる純愛官能シンデレラストーリー。はたしてグロリアは、女としての本当の悦びを知ることが出来るのか?