酒チャビン
酒チャビン
1年以上前
世界の荒木飛呂彦先生ですが、当然その先生にも若手の頃はあられました。その当時の作品です。 アウトロー・マンというデビュー2作目の作品は、集英社の引っ越しの際に原稿が紛失したようで、掲載当時の誌面(ジャンプ?)からデジタル複製されたもので、ちょっと画質が悪いです。バージョンによって収録されていたりされてなかったりするようなのですが、こちらの電子書籍版には、キッチリ収録されておりました。 あと書き下ろしなのか、冒頭に今の画風で書かれた美女が載っています。ぱっと見、徐倫ぽくも見えるのですが、突然の出演すぎるので、誰なんでしょうね??謎です。 内容は、基本的にはJOJOに至るまでのある種修行時代の作品ですので、やはり世界のアラキ先生といえども粗さは否めないのですが、初期の西部劇やSF色が強い作風から、徐々に頭脳戦や特殊能力戦といったJOJOの作風に近づいていってるのが伺えるので、ファンにとっては貴重な資料だと思います。 個人的には魔少年ビーティーが好きなので、それの連載開始前のパイロット版が載っていて満足です。というか、もはやこれは魔少年ビーティーの単行本に収録した方がいいと思います。
酒チャビン
酒チャビン
1年以上前
落語がテーマということで、文系マンガかと思いきや、超熱血スポ根ものでした。ちはやふるとかとちょっと近い感じがします。 ただ、あちらは少女マンガ的なアプローチも多く、恋バナなども散りばめた感じのきらきら感がありますが、こちらは天下の週刊少年ジャンプ掲載ということで、ジャンプっぽいやりとりが繰り広げられます(おそらくですが恋バナ的なが出てきたとしても繊細な感じではないと思います)。 まだ4巻までしか読んでいないのですが、現在連載中の全マンガの中ではベスト3には入ってくる面白さだと思います。特段凝りに凝ったストーリーとも思わないですし、ギャグもめちゃくちゃ冴えてるという感じもないのですが、ページを捲るたびに心に何かグッとくるんですよね。何かしか伝わってくる力が強いマンガなのだと思います。思えば落語もストーリー自体は決まってる中で、伝え方で勝負するみたいなところがあるようなので、そういう意味では落語的なアプローチのマンガなのかもしれません(あかね噺以外の落語知識がないので間違ってたらすいません)。 キャラも皆個性が立っていて好感が持てます。見分けがつかないとかも全くないです!特に主人公はキャラ設定もわたし好みなのか、気付けば応援してしまっています。 ちはやふるや柔道部物語やマキバオーシリーズなどの、非梶原系スポ根ものが好きな方には大大大大大オススメできます!まだ4巻なので追いつくチャンスです!
酒チャビン
酒チャビン
1年以上前
医者のブラックジャック、タクシードライバーのミッドナイトと並んで舞台役者の七色いんこが活躍する、裏稼業プロ三部作のひとつです!いずれもチャンピオン掲載作品で、こちらはBJ終了後、ドンドラキュラを挟んで1981年〜1982年に連載されたモノです! つくりはブラックジャックなどと似た感じで、一話関係で何かしかを解決していくヒューマンドラマです。役者が主人公だけあって、毎回のテーマが実際の演劇に準えたものとなっています。 最初はかなり面白く、正直中盤は少しダレてきてパワーなくなってくるのですが、最後の最後のまとめ方が圧巻です。再読で結末がわかっていてもゾワゾワします!!ヅカ先の作品でも、そこまで知名度が高い方ではないと思いますが、もう少し中盤が短くてこのラストだったら名作になってたと思います。 途中からホンネが登場するのですが、これがいまいち最後まで効いてこなかったのが少々残念でした。本人はホンネに苦しめられるも、他人から見るとボロ布に見えるってのはアイデアとしては良かったと思います。 ロボットカーの話も、ここ数年自動運転がメジャーになってきてるので、興味深く読めました。 なお、ピーターパンの回では、手塚先生が描いたドラえもん(ヘタです)も登場するので必見です。