友達を大切にしたくなるマンガ岡崎に捧ぐ 山本さほstarstarstarstarstar_border酒チャビン作品の紹介文に「新しい世代の『ちびまる子ちゃん』だと評する人も」とのことですが、確かに主人公の幼馴染の岡崎さんはぐるぐるメガネでたまちゃんを思わせるし、絵柄などもなんとなく近しい雰囲気も感じさせるのですが、こちらはもう少し現実の厳しさも描かれています。 ちびまる子ちゃんは毒はありながらも、何処か一線は超えないというか、やはり子供向けってのがあるんだと思いますが、こちらは結構切実なエピソードもあるという違いがあるように感じました。 ちびまる子ちゃんが好きな小さいお友達がこの本を手に取ったら多分泣くと思います。 が、私は大人なのですごく楽しめました!!!うまくいくだけではない青春時代のほろ苦さなどもあり、綺麗事一辺倒では全然ないのですが、そんな時、時に支え合い、時に励まし合い、時に衝突してしまう友達! 自分を振り返ってみても、そんなにたくさんはいないよなと思いつつも、何人か心に浮かんだ私の友達。これからもよろしくという思いを込めて、このレビューをそれら我が友に捧げます。ジョジョのスピンオフ!!ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋 荒木飛呂彦 烏丸匡 上遠野浩平 カラスマタスクstarstar_borderstar_borderstar_borderstar_border酒チャビンNHKラジオ講座の本を買いに行った本屋で発見し、最近ジョジョにハマってる私としてはすぐ電子書籍で購入しました。 スピンオフという単語とタイトル(「悪霊的」ってトネガワっぽいし、「失恋」もラブコメを思わせるじゃないですか・・)で、完全にトネガワとかハンチョウとかのパロディコメディ作品かと思って購入したのですが、半分くらい読んでも笑える場面は一向に出てこず。。絵もそこまで荒木先生に寄せてないし。。。ちょっと思ってたのと違かったかな・・・(汗)と少しがっかりしてたのですが、これはこれで新たな作品なのだと思い直してあらためて読むとこれはこれで結構面白い!!! 次巻以降も続く骨太な作品になりそうなので続きに期待してます!!大好きなスパンクのはみだし編!!!スパンクのWAOWAO探偵団 たかなししずえstarstarstarstarstar酒チャビンなんかスパンクが好きすぎるのですが、「『おはよう!スパンク』はみだし編」ということで、探偵ものですね。飼い主の愛ちゃんがパリに行っている間に事件に巻き込まれます!(なかよしの昭和55年9月号のふろくだったようです) 冒頭からスパンクの愛くるしさ爆発で、1巻の2/3ほどの長さしかありませんが、スパンクの物語をまた楽しめてすごく充実した三連休となりました。 「だいたい 運動神経は わるいしさ、たべものには いやしいし、すぐ わるのりするし、おまけに 臆病でさ」とボロクソにこき下ろされてしまいますが、スパンクだってスパンクなりにいっしょうけんめいやってくれてるんです。 最後は犬同士の友情&犬と猫との友情&犬と人間との友情でなんとか事件解決!かなり危険な事件でしたが、スパンクが心やさしく、いいやつだからこそ皆が力を合わせてくれるのですね。わたしもかくありたいと思います。 あと併録の「1月なかば春の色」は、スパンクよりもうちょい甘酸っぱめな恋物語のテイスト感が強めですが、若者の成長も描かれてたり、命の大切さを感じられたりで、けっこう楽しめました!スパンクっぽい犬もちょろっと出てます!「異形編」の感想です!火の鳥 手塚治虫starstarstarstarstar酒チャビン舞台は応仁の乱の時代で15世紀後半です。物語はシンプルなSFタイムループものですが、最近はこういうのよくあるのかもしれませんが、最初私が読んだ当時はとてもワクワクして読みました。 シンプルとはいっても、因果応報や命の平等さ、男装女子なども織り込まれていて、短いながらも内容はすごく濃くてさすがです。 他の編との繋がりですが、主人公の八百比丘尼さんが太陽編でも登場(しかもシーンも被っていて初めて読んだときはテンション上がりました!)するのと、あと主人公の父親の鼻が病気で猿田彦のものになるのですが、血縁関係などあるのでしょうか??名前は八儀家正さんなので、どうなんでしょう?? また異形編ではタイムループものらしく、冒頭の物語部分がラストで繰り返されるという表現がなされていますが、この表現は、乱世編や鳳凰編(こちらは昔を思い出してる感じ)でも使われていてすごく大河性を感じて好きです!そもそも火の鳥全体がタイムループものともいえるつくりで、その中でループしたりはたまた時代を交錯しながら話が進んだりと、すごく凝った作りになっていて、本当にすごいと思います!「羽衣編」の感想です!火の鳥 手塚治虫starstarstarstarstar酒チャビン舞台は平将門の乱の時代ということで930年頃です。乱世編の感想で鳳凰編(8世紀)の次が乱世編(12世紀)と書いてしまいましたが、間に羽衣編が入ります。。 話は天の羽衣の話をしたじきにしたシンプルなタイムスリップもので、長さも短いです(40pちょっと)。火の鳥も絵では描かれず、主人公の台詞でちょこっと出てくるだけなので、なんでこれが火の鳥の一編なんだろうと思いましたが、元々雑誌掲載時には、発表順で次の作品にあたる「望郷編」のプロローグのような位置付けだったようです。 雑誌掲載版では、主人公(おとき)は戦争から逃れるため、2500年未来からタイムスリップしてきて、羽衣編で生まれてくる子供は、未来の戦争における「毒の光」の影響で奇形児として生まれており、この方が次の「望郷編」の主人公となる予定でした(旧・望郷編におときは時子として登場してます。子供の方は「コム」という名前で、今読める方の望郷編に出てくる「コム」と同じ見た目をしています)。 ところが「毒の光」の影響で奇形児が産まれてしまうという表現がよくなかったのと、「望郷編」も2話目まで掲載された時点で、掲載誌が廃刊になったことで、「羽衣編」から毒の光の描写はなくなり、その影響で「望郷編」も全く違う物語として1話目から別雑誌で連載されたようです。 旧・望郷編は、今だと手に入りやすいものでは角川文庫版の火の鳥14巻(別巻)に収録されていますが、電子化はされてないようですね。旧・望郷編も2話目までしか存在しませんが、信じられないくらいワクワク感がある導入なので、最後まで読んでみたかったです。何がってわけではないが、、とにかく面白い!!加治隆介の議 弘兼憲史starstarstarstarstar酒チャビン黄昏流星群やハロー張りネズミでお馴染みの弘兼憲史先生による政治マンガ。政治マンガは珍しいと思うのですが、めちゃくちゃこの作品面白いです! 「どこが面白いの?」と聞かれても俄には返答しづらいのですが、とにかく読むのがやめられず、話がめちゃくちゃ面白いです!先生は、他にも島耕作シリーズも描かれてますが、島耕作シリーズも似たような読書感かもしれませんね。とにかく面白かった!! 印象に残ったシーンは、大学時代の友人と3人(政治家・官僚・新聞記者)で白魚の踊り食いを食べて、女将にタックルするシーン(主人公たちはラグビー部出身)です!新聞沙汰になりたくないぞと心配する官僚に対して新聞記者が「そんな記事は俺が押さえてやる」ともみ消しを公言するところが良かったです。自分らしく生きよう!トクサツガガガ 丹羽庭starstarstarstarstar_border酒チャビン私はそこまで何かに「オタク」というわけではないのですが、興味があり手に取りました!まだ途中までですが感想を書きます! 主人公は初め自分の趣味(20代女子で特撮オタク)を隠して生活しているのですが、分かり合える友達を見つけてすごくイキイキとしてきて、とても良いな!自分もやりたいことを見つけてイキイキ生きていこう!と思えました! 「周りと違う」とか、「変」とか、そんなの関係ない!自分の思った通りで良いんだ!という勇気をもらえるマンガでした! 「乱世編」の感想です!火の鳥 手塚治虫starstarstarstarstar酒チャビンかなり運命のやるせなさを感じる作品です。歴史に翻弄され、もつれる人間関係。諸行無常に因果応報。。。 舞台は源平合戦の頃の12世紀後半。「乞食の神様」と呼ばれている鞍馬山のテングとして、時代的にひとつ前にあたる鳳凰編の主人公「我王」が登場します。(てんとう虫を踏まないシーンはグッときます。) 権力闘争に巻き込まれ、本当に心が通い合っている人同士が敵味方に分かれ、味方に大切な人をアッサリと殺される。。私の周りではそういったことは他人事のようにも思えますが、現代でも戦争は実際に起こってたりもしますので、色々と考えてしまいます。。。「鳳凰編」の感想です!!火の鳥 手塚治虫starstarstarstarstar酒チャビン舞台は、時代的にひとつ前にあたる「ヤマト編」から400年後の奈良時代(奈良の大仏の開眼式(752年)が描かれているので8世紀中頃)。火の鳥と共にシリーズを通して登場する猿田彦一族の我王ががっつり主人公です。 ちなみにヤマト編でクマソのタケルがせっせと書いていた歴史書がちょぴっと登場するのですが、「蛮族の長が書き残した記録で、大化の改新の際お上で焼かれたものの一部」とされ、歴史上破れ去った側から見た歴史は葬り去られています。 一番印象に残ったシーンは、主人公の我王が、一緒に住んでいた女子を切ったシーンです。ネタバレはしませんが感動しました。ヤマト編で感動したシーンと同じく、ここでもサイケデリックな絵柄が使われており、私はシーンに感動しているのでしょうか、それともサイケな柄に感動しているのでしょうか。 不幸な生い立ちもあり、手のつけられない悪党だった我王がこの件をきっかけに少しずつ(というか途中イッキに)人間的に素晴らしくなっていき、逆に善良な人間だった人がそうではなくなっていってしまう対比が考えされられました。 残りの人生、まじめに生きてみたいと思います。夢・覚悟・運命ジョジョの奇妙な冒険 第5部 カラー版 荒木飛呂彦starstarstarstarstar_border酒チャビン3部・4部とイケイケのキャラが主人公でしたが、5部の主人公は冷静というか丁寧というか、そういうキャラだったのが新鮮で、それでいて心にアツい部分も持つキャラがすごく魅力的で、序盤はぐいぐい引き込まれました! これまでの部でも仲間はいましたが、今回はさらに仲間が重要になっていて、どちらかというとチームで目的を達成するような描かれ方になっており、チームとしての勝利に向け、各々がチームプレイに徹するさまも見ていて感動を誘います。 ただ、3部や4部では、戦い方にバラエティがあったのに対し、5部は基本的にはアクションのバトルがほとんどで、後半少しくどく感じた部分はありました。 終わり方はものすごく示唆的でそこは良かったので、途中もし飽きてきても最後まで読むことをお勧めします!!!手塚治虫先生の自伝的短編集+αゴッドファーザーの息子 手塚治虫starstarstarstarstar_border酒チャビン友達に「これに載ってるマンガを絶対に読んでみてほしい!」と言われ、「pen」という雑誌のNo.446(2018年)の「完全保存版 マンガの神様 手塚治虫の仕事」特集号を渡されました。 載っていたマンガが、この短編集にも収録されている「がちゃぼい一代記」という手塚先生の自伝的マンガ。それがきっかけでこちらの本を手に取りました。 元々「ブラック・ジャック創作秘話」や「チェイサー」などの手塚治虫先生の仕事ぶりを描いた作品がすごく好きだったこともあり、面白く読めました!それらの作品が好きな方は楽しめると思います! 自伝的な短編が4篇収録されているほか、手塚治虫夫婦の子育てを描いた「マコとルミとチイ」、ビックコミック誌上で「手紙」をテーマとした四大作家競作企画で、さいとうたかを先生、石ノ森章太郎先生、藤子不二雄A先生の作品とともに掲載された「という手紙がきた」も収録されていて、盛りだくさんです!!!酒チャビン1年以上前たしかに著者繋がりで遡っていくのいいですね!! わたしも手塚治虫先生繋がりで結構読んで、色々な心に残る作品に出会えたので、そういった切り口でも探してみます!ありがとうございます!自由広場次に読むマンガの探し方・選び方を教えてください!2わかる « First ‹ Prev … 130 131 132 133 134 135 136 137 Next › Last » もっとみる
友達を大切にしたくなるマンガ岡崎に捧ぐ 山本さほstarstarstarstarstar_border酒チャビン作品の紹介文に「新しい世代の『ちびまる子ちゃん』だと評する人も」とのことですが、確かに主人公の幼馴染の岡崎さんはぐるぐるメガネでたまちゃんを思わせるし、絵柄などもなんとなく近しい雰囲気も感じさせるのですが、こちらはもう少し現実の厳しさも描かれています。 ちびまる子ちゃんは毒はありながらも、何処か一線は超えないというか、やはり子供向けってのがあるんだと思いますが、こちらは結構切実なエピソードもあるという違いがあるように感じました。 ちびまる子ちゃんが好きな小さいお友達がこの本を手に取ったら多分泣くと思います。 が、私は大人なのですごく楽しめました!!!うまくいくだけではない青春時代のほろ苦さなどもあり、綺麗事一辺倒では全然ないのですが、そんな時、時に支え合い、時に励まし合い、時に衝突してしまう友達! 自分を振り返ってみても、そんなにたくさんはいないよなと思いつつも、何人か心に浮かんだ私の友達。これからもよろしくという思いを込めて、このレビューをそれら我が友に捧げます。ジョジョのスピンオフ!!ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋 荒木飛呂彦 烏丸匡 上遠野浩平 カラスマタスクstarstar_borderstar_borderstar_borderstar_border酒チャビンNHKラジオ講座の本を買いに行った本屋で発見し、最近ジョジョにハマってる私としてはすぐ電子書籍で購入しました。 スピンオフという単語とタイトル(「悪霊的」ってトネガワっぽいし、「失恋」もラブコメを思わせるじゃないですか・・)で、完全にトネガワとかハンチョウとかのパロディコメディ作品かと思って購入したのですが、半分くらい読んでも笑える場面は一向に出てこず。。絵もそこまで荒木先生に寄せてないし。。。ちょっと思ってたのと違かったかな・・・(汗)と少しがっかりしてたのですが、これはこれで新たな作品なのだと思い直してあらためて読むとこれはこれで結構面白い!!! 次巻以降も続く骨太な作品になりそうなので続きに期待してます!!大好きなスパンクのはみだし編!!!スパンクのWAOWAO探偵団 たかなししずえstarstarstarstarstar酒チャビンなんかスパンクが好きすぎるのですが、「『おはよう!スパンク』はみだし編」ということで、探偵ものですね。飼い主の愛ちゃんがパリに行っている間に事件に巻き込まれます!(なかよしの昭和55年9月号のふろくだったようです) 冒頭からスパンクの愛くるしさ爆発で、1巻の2/3ほどの長さしかありませんが、スパンクの物語をまた楽しめてすごく充実した三連休となりました。 「だいたい 運動神経は わるいしさ、たべものには いやしいし、すぐ わるのりするし、おまけに 臆病でさ」とボロクソにこき下ろされてしまいますが、スパンクだってスパンクなりにいっしょうけんめいやってくれてるんです。 最後は犬同士の友情&犬と猫との友情&犬と人間との友情でなんとか事件解決!かなり危険な事件でしたが、スパンクが心やさしく、いいやつだからこそ皆が力を合わせてくれるのですね。わたしもかくありたいと思います。 あと併録の「1月なかば春の色」は、スパンクよりもうちょい甘酸っぱめな恋物語のテイスト感が強めですが、若者の成長も描かれてたり、命の大切さを感じられたりで、けっこう楽しめました!スパンクっぽい犬もちょろっと出てます!「異形編」の感想です!火の鳥 手塚治虫starstarstarstarstar酒チャビン舞台は応仁の乱の時代で15世紀後半です。物語はシンプルなSFタイムループものですが、最近はこういうのよくあるのかもしれませんが、最初私が読んだ当時はとてもワクワクして読みました。 シンプルとはいっても、因果応報や命の平等さ、男装女子なども織り込まれていて、短いながらも内容はすごく濃くてさすがです。 他の編との繋がりですが、主人公の八百比丘尼さんが太陽編でも登場(しかもシーンも被っていて初めて読んだときはテンション上がりました!)するのと、あと主人公の父親の鼻が病気で猿田彦のものになるのですが、血縁関係などあるのでしょうか??名前は八儀家正さんなので、どうなんでしょう?? また異形編ではタイムループものらしく、冒頭の物語部分がラストで繰り返されるという表現がなされていますが、この表現は、乱世編や鳳凰編(こちらは昔を思い出してる感じ)でも使われていてすごく大河性を感じて好きです!そもそも火の鳥全体がタイムループものともいえるつくりで、その中でループしたりはたまた時代を交錯しながら話が進んだりと、すごく凝った作りになっていて、本当にすごいと思います!「羽衣編」の感想です!火の鳥 手塚治虫starstarstarstarstar酒チャビン舞台は平将門の乱の時代ということで930年頃です。乱世編の感想で鳳凰編(8世紀)の次が乱世編(12世紀)と書いてしまいましたが、間に羽衣編が入ります。。 話は天の羽衣の話をしたじきにしたシンプルなタイムスリップもので、長さも短いです(40pちょっと)。火の鳥も絵では描かれず、主人公の台詞でちょこっと出てくるだけなので、なんでこれが火の鳥の一編なんだろうと思いましたが、元々雑誌掲載時には、発表順で次の作品にあたる「望郷編」のプロローグのような位置付けだったようです。 雑誌掲載版では、主人公(おとき)は戦争から逃れるため、2500年未来からタイムスリップしてきて、羽衣編で生まれてくる子供は、未来の戦争における「毒の光」の影響で奇形児として生まれており、この方が次の「望郷編」の主人公となる予定でした(旧・望郷編におときは時子として登場してます。子供の方は「コム」という名前で、今読める方の望郷編に出てくる「コム」と同じ見た目をしています)。 ところが「毒の光」の影響で奇形児が産まれてしまうという表現がよくなかったのと、「望郷編」も2話目まで掲載された時点で、掲載誌が廃刊になったことで、「羽衣編」から毒の光の描写はなくなり、その影響で「望郷編」も全く違う物語として1話目から別雑誌で連載されたようです。 旧・望郷編は、今だと手に入りやすいものでは角川文庫版の火の鳥14巻(別巻)に収録されていますが、電子化はされてないようですね。旧・望郷編も2話目までしか存在しませんが、信じられないくらいワクワク感がある導入なので、最後まで読んでみたかったです。何がってわけではないが、、とにかく面白い!!加治隆介の議 弘兼憲史starstarstarstarstar酒チャビン黄昏流星群やハロー張りネズミでお馴染みの弘兼憲史先生による政治マンガ。政治マンガは珍しいと思うのですが、めちゃくちゃこの作品面白いです! 「どこが面白いの?」と聞かれても俄には返答しづらいのですが、とにかく読むのがやめられず、話がめちゃくちゃ面白いです!先生は、他にも島耕作シリーズも描かれてますが、島耕作シリーズも似たような読書感かもしれませんね。とにかく面白かった!! 印象に残ったシーンは、大学時代の友人と3人(政治家・官僚・新聞記者)で白魚の踊り食いを食べて、女将にタックルするシーン(主人公たちはラグビー部出身)です!新聞沙汰になりたくないぞと心配する官僚に対して新聞記者が「そんな記事は俺が押さえてやる」ともみ消しを公言するところが良かったです。自分らしく生きよう!トクサツガガガ 丹羽庭starstarstarstarstar_border酒チャビン私はそこまで何かに「オタク」というわけではないのですが、興味があり手に取りました!まだ途中までですが感想を書きます! 主人公は初め自分の趣味(20代女子で特撮オタク)を隠して生活しているのですが、分かり合える友達を見つけてすごくイキイキとしてきて、とても良いな!自分もやりたいことを見つけてイキイキ生きていこう!と思えました! 「周りと違う」とか、「変」とか、そんなの関係ない!自分の思った通りで良いんだ!という勇気をもらえるマンガでした! 「乱世編」の感想です!火の鳥 手塚治虫starstarstarstarstar酒チャビンかなり運命のやるせなさを感じる作品です。歴史に翻弄され、もつれる人間関係。諸行無常に因果応報。。。 舞台は源平合戦の頃の12世紀後半。「乞食の神様」と呼ばれている鞍馬山のテングとして、時代的にひとつ前にあたる鳳凰編の主人公「我王」が登場します。(てんとう虫を踏まないシーンはグッときます。) 権力闘争に巻き込まれ、本当に心が通い合っている人同士が敵味方に分かれ、味方に大切な人をアッサリと殺される。。私の周りではそういったことは他人事のようにも思えますが、現代でも戦争は実際に起こってたりもしますので、色々と考えてしまいます。。。「鳳凰編」の感想です!!火の鳥 手塚治虫starstarstarstarstar酒チャビン舞台は、時代的にひとつ前にあたる「ヤマト編」から400年後の奈良時代(奈良の大仏の開眼式(752年)が描かれているので8世紀中頃)。火の鳥と共にシリーズを通して登場する猿田彦一族の我王ががっつり主人公です。 ちなみにヤマト編でクマソのタケルがせっせと書いていた歴史書がちょぴっと登場するのですが、「蛮族の長が書き残した記録で、大化の改新の際お上で焼かれたものの一部」とされ、歴史上破れ去った側から見た歴史は葬り去られています。 一番印象に残ったシーンは、主人公の我王が、一緒に住んでいた女子を切ったシーンです。ネタバレはしませんが感動しました。ヤマト編で感動したシーンと同じく、ここでもサイケデリックな絵柄が使われており、私はシーンに感動しているのでしょうか、それともサイケな柄に感動しているのでしょうか。 不幸な生い立ちもあり、手のつけられない悪党だった我王がこの件をきっかけに少しずつ(というか途中イッキに)人間的に素晴らしくなっていき、逆に善良な人間だった人がそうではなくなっていってしまう対比が考えされられました。 残りの人生、まじめに生きてみたいと思います。夢・覚悟・運命ジョジョの奇妙な冒険 第5部 カラー版 荒木飛呂彦starstarstarstarstar_border酒チャビン3部・4部とイケイケのキャラが主人公でしたが、5部の主人公は冷静というか丁寧というか、そういうキャラだったのが新鮮で、それでいて心にアツい部分も持つキャラがすごく魅力的で、序盤はぐいぐい引き込まれました! これまでの部でも仲間はいましたが、今回はさらに仲間が重要になっていて、どちらかというとチームで目的を達成するような描かれ方になっており、チームとしての勝利に向け、各々がチームプレイに徹するさまも見ていて感動を誘います。 ただ、3部や4部では、戦い方にバラエティがあったのに対し、5部は基本的にはアクションのバトルがほとんどで、後半少しくどく感じた部分はありました。 終わり方はものすごく示唆的でそこは良かったので、途中もし飽きてきても最後まで読むことをお勧めします!!!手塚治虫先生の自伝的短編集+αゴッドファーザーの息子 手塚治虫starstarstarstarstar_border酒チャビン友達に「これに載ってるマンガを絶対に読んでみてほしい!」と言われ、「pen」という雑誌のNo.446(2018年)の「完全保存版 マンガの神様 手塚治虫の仕事」特集号を渡されました。 載っていたマンガが、この短編集にも収録されている「がちゃぼい一代記」という手塚先生の自伝的マンガ。それがきっかけでこちらの本を手に取りました。 元々「ブラック・ジャック創作秘話」や「チェイサー」などの手塚治虫先生の仕事ぶりを描いた作品がすごく好きだったこともあり、面白く読めました!それらの作品が好きな方は楽しめると思います! 自伝的な短編が4篇収録されているほか、手塚治虫夫婦の子育てを描いた「マコとルミとチイ」、ビックコミック誌上で「手紙」をテーマとした四大作家競作企画で、さいとうたかを先生、石ノ森章太郎先生、藤子不二雄A先生の作品とともに掲載された「という手紙がきた」も収録されていて、盛りだくさんです!!!酒チャビン1年以上前たしかに著者繋がりで遡っていくのいいですね!! わたしも手塚治虫先生繋がりで結構読んで、色々な心に残る作品に出会えたので、そういった切り口でも探してみます!ありがとうございます!自由広場次に読むマンガの探し方・選び方を教えてください!2わかる
酒チャビン1年以上前たしかに著者繋がりで遡っていくのいいですね!! わたしも手塚治虫先生繋がりで結構読んで、色々な心に残る作品に出会えたので、そういった切り口でも探してみます!ありがとうございます!自由広場次に読むマンガの探し方・選び方を教えてください!2わかる
作品の紹介文に「新しい世代の『ちびまる子ちゃん』だと評する人も」とのことですが、確かに主人公の幼馴染の岡崎さんはぐるぐるメガネでたまちゃんを思わせるし、絵柄などもなんとなく近しい雰囲気も感じさせるのですが、こちらはもう少し現実の厳しさも描かれています。 ちびまる子ちゃんは毒はありながらも、何処か一線は超えないというか、やはり子供向けってのがあるんだと思いますが、こちらは結構切実なエピソードもあるという違いがあるように感じました。 ちびまる子ちゃんが好きな小さいお友達がこの本を手に取ったら多分泣くと思います。 が、私は大人なのですごく楽しめました!!!うまくいくだけではない青春時代のほろ苦さなどもあり、綺麗事一辺倒では全然ないのですが、そんな時、時に支え合い、時に励まし合い、時に衝突してしまう友達! 自分を振り返ってみても、そんなにたくさんはいないよなと思いつつも、何人か心に浮かんだ私の友達。これからもよろしくという思いを込めて、このレビューをそれら我が友に捧げます。