題名と作者、掲載誌、今読めるのか知りたいです。
少年漫画に掲載された読み切りです。明治時代くらいの設定で、屋敷に住む娘の家には度々借金取りが押しかけるけど、いつも守ってくれるお兄様がいて、金取りに刀で脅して追い返したり。けれどある日、とうとう屋敷は手放す事になり、借金取りは、その家の庭で年中狂い咲きしていた桜の木を、不気味だからと切り落とそうとします。その頃お兄様と一緒に馬車に乗りどこかへ行こうとしていた娘は、お兄様と不思議な気持ちになり、キスをかわそうとするシチュエーションになります。その瞬間、桜の木は切り落とされ、お兄様は娘との口付けの瞬間に突如消えてしまいます。娘は天涯孤独の身で、お兄さまだと思っていた男は娘にしか見えない、桜の木の化身だったのです。ラストは美しい桜の花びらが散る描写で終わる、切ない歴史浪漫ファンタジーです。