言葉で説明しづらい、不思議な読後感に浸れる足摺り水族館 panpanya鳥人間panpanya先生の作品は、不定期だけど繰り返しパラパラと読み直したくなる、アナログで手元に置いておきたいマンガのひとつ。 その商業第1作『足摺り水族館』。 個人作品を再構成しつつ、未収録作品を追加されたもの。この雑多な感じが魅力だなーと思う。panpanya先生といえば現実と非現実をフワフワと漂いながら行ったり来たりするような、不思議な世界観が魅力。 表題作「足摺り水族館」は作中で3編に分かれて描かれている。古めかしい栞に誘われて不可思議な空間へ向かう。中編は写真と文章で日記みたいな感じ。後編はなんだかもう集大成といった雰囲気。 他にも様々なテイストの作品があって面白い。 お母さんからのメモに全く読めない謎の言語で書かれた品物が一つあり、それをなんとかして買いに行こうとする「完全商店街」。木炭絵?っぽい画風の「イノセントタワー」(2つ目の京都タワーに向かうお話)。不可思議な空間を少年が歩いていく描写で台詞が一切ない「無題」。喋るし動く自動販売機のお話「マシン時代の動物たち」などなど多種多様。 これ以降の作品も、もちろん素晴らしいけれど、本作はとくに各作品個性が際立っている気がする。まさに混沌。中には合わない作品もあるかもしれないが、「読んでよかったなー」と思うエピソードがきっとみつかる、はず。 そして「無題」がさっぱりわからないので誰か教えてほしい……(笑)鳥人間1年以上前※ネタバレを含むコメントです。自由広場小説化・漫画化・アニメ化・ドラマ化・映画化近未来老後SF!半世紀の箱庭 かやまゆう鳥人間軌道エレベータが建設された結果、沸き起こる宇宙バブル。数多くの建造物が宇宙に作られ、そこに移住する人々が増えた時代。冒頭で、若い夫婦が宇宙へと旅立つ。その先にある夢が語られると思ったら……そういうのはすっ飛ばして、まさかの老後が描かれている。 老夫婦の暮らす場所は、宇宙バブルの頃には最先端だったホテルが老人ホーム化され、老朽化に耐えながら運用されているようなところ(低重力環境は老人ホームにちょうどいい)。医療の進歩で高齢者の肉体的な若返りはある程度、実現している。しかし脳についてはまだ未知数な領域で、認知症は解決されていない。そんな状況で暮らす、認知症を患った妻と、その夫のお話。 なるほど自分たちが年老いた場合、こういう環境に身をおくことになるのか……そんな想像をしてしまうほど近未来の世界観がすごく興味深かった。そして、ほとんどのSFが寿命を超越したり、心身共に若さを保ったものな気がするが、この作品は「わりと普通に老いる」という視点で描かれていてとても新鮮に感じた。 作中、リハビリを受ける高齢者たちが描かれている。認知症になっても手先を使うことは覚えているということで、キーボードやゲームコントローラーをガシガシ使っている姿にちょっと笑った。 自分が老人になっても……ゲームはしてそうだなぁ(笑)鳥人間1年以上前「ラーメン発見伝」と「らーめん才遊記」も良い。ただ美味しいラーメンを追求するだけでなく、ビジネス視点で描かれていることが多くて面白いです。仕事の参考にもなりそう。自由広場仕事を題材にしたマンガ1わかる鳥人間1年以上前『新装版 BLAME!』をフォローをしました鳥人間1年以上前※ネタバレを含むコメントです。自由広場小説化・漫画化・アニメ化・ドラマ化・映画化1わかる鳥人間1年以上前「足摺り水族館」を前に読んだことがあったので、今作とりあえず試し読みをして……その後購入して読みました。 グヤバノ・ホリデーは確かにドキュメンタリーっぽくて他作品と異なる印象ですね。この作風もまた面白いです。いずれ再訪問していただいて、それを元にした作品も読んでみたいですね。グヤバノジュースやドライフルーツを探したくなりました(国内で生のグヤバノを食べるのは無理だろう……)。 他には「比較鳩学入門」「芋蔓ワンダーランド」が好みでした。路地と地下トンネルの描写が好き。グヤバノ・ホリデーpanpanya世界が現実を飲み込んでいく2わかる鳥人間1年以上前読んでみた。基本なんにもしないから踏み込んだ話じゃなくって、読んでてモヤっとするかなぁと事前想像してた。けど全然そんなことなくて、けっこう読みやすいですね。レンタルする人たちが多種多様っぽくて、自分もその点、興味深いなーと思いました。レンタルなんもしない人レンタルなんもしない人について語る1わかる鳥人間1年以上前兄弟それぞれが行動していたけれど、いよいよ交錯するのかー どういう流れで2人から絡むときが来るのか気になってた この流れは熱い宇宙兄弟今週の宇宙兄弟1わかる鳥人間1年以上前前編ですでに、マンガの知識でなんとかできそうな部分(情報)と、なんとかできない部分(性生活やマンガで描かれていないところ)が描かれてて面白い。とりあえず転生ものでよくありそうな無双モードに入りたがってるようだけど……そう簡単にはいかないんだろな転生したら島耕作だった件『転シマ』ついに開幕…!! 鳥人間1年以上前『原正人』をフォローをしました鳥人間1年以上前『見えない違い 私はアスペルガー』をフォローをしました « First ‹ Prev 1 2 3 4 5 6 7 Next › Last » もっとみる
言葉で説明しづらい、不思議な読後感に浸れる足摺り水族館 panpanya鳥人間panpanya先生の作品は、不定期だけど繰り返しパラパラと読み直したくなる、アナログで手元に置いておきたいマンガのひとつ。 その商業第1作『足摺り水族館』。 個人作品を再構成しつつ、未収録作品を追加されたもの。この雑多な感じが魅力だなーと思う。panpanya先生といえば現実と非現実をフワフワと漂いながら行ったり来たりするような、不思議な世界観が魅力。 表題作「足摺り水族館」は作中で3編に分かれて描かれている。古めかしい栞に誘われて不可思議な空間へ向かう。中編は写真と文章で日記みたいな感じ。後編はなんだかもう集大成といった雰囲気。 他にも様々なテイストの作品があって面白い。 お母さんからのメモに全く読めない謎の言語で書かれた品物が一つあり、それをなんとかして買いに行こうとする「完全商店街」。木炭絵?っぽい画風の「イノセントタワー」(2つ目の京都タワーに向かうお話)。不可思議な空間を少年が歩いていく描写で台詞が一切ない「無題」。喋るし動く自動販売機のお話「マシン時代の動物たち」などなど多種多様。 これ以降の作品も、もちろん素晴らしいけれど、本作はとくに各作品個性が際立っている気がする。まさに混沌。中には合わない作品もあるかもしれないが、「読んでよかったなー」と思うエピソードがきっとみつかる、はず。 そして「無題」がさっぱりわからないので誰か教えてほしい……(笑)鳥人間1年以上前※ネタバレを含むコメントです。自由広場小説化・漫画化・アニメ化・ドラマ化・映画化近未来老後SF!半世紀の箱庭 かやまゆう鳥人間軌道エレベータが建設された結果、沸き起こる宇宙バブル。数多くの建造物が宇宙に作られ、そこに移住する人々が増えた時代。冒頭で、若い夫婦が宇宙へと旅立つ。その先にある夢が語られると思ったら……そういうのはすっ飛ばして、まさかの老後が描かれている。 老夫婦の暮らす場所は、宇宙バブルの頃には最先端だったホテルが老人ホーム化され、老朽化に耐えながら運用されているようなところ(低重力環境は老人ホームにちょうどいい)。医療の進歩で高齢者の肉体的な若返りはある程度、実現している。しかし脳についてはまだ未知数な領域で、認知症は解決されていない。そんな状況で暮らす、認知症を患った妻と、その夫のお話。 なるほど自分たちが年老いた場合、こういう環境に身をおくことになるのか……そんな想像をしてしまうほど近未来の世界観がすごく興味深かった。そして、ほとんどのSFが寿命を超越したり、心身共に若さを保ったものな気がするが、この作品は「わりと普通に老いる」という視点で描かれていてとても新鮮に感じた。 作中、リハビリを受ける高齢者たちが描かれている。認知症になっても手先を使うことは覚えているということで、キーボードやゲームコントローラーをガシガシ使っている姿にちょっと笑った。 自分が老人になっても……ゲームはしてそうだなぁ(笑)鳥人間1年以上前「ラーメン発見伝」と「らーめん才遊記」も良い。ただ美味しいラーメンを追求するだけでなく、ビジネス視点で描かれていることが多くて面白いです。仕事の参考にもなりそう。自由広場仕事を題材にしたマンガ1わかる鳥人間1年以上前『新装版 BLAME!』をフォローをしました鳥人間1年以上前※ネタバレを含むコメントです。自由広場小説化・漫画化・アニメ化・ドラマ化・映画化1わかる鳥人間1年以上前「足摺り水族館」を前に読んだことがあったので、今作とりあえず試し読みをして……その後購入して読みました。 グヤバノ・ホリデーは確かにドキュメンタリーっぽくて他作品と異なる印象ですね。この作風もまた面白いです。いずれ再訪問していただいて、それを元にした作品も読んでみたいですね。グヤバノジュースやドライフルーツを探したくなりました(国内で生のグヤバノを食べるのは無理だろう……)。 他には「比較鳩学入門」「芋蔓ワンダーランド」が好みでした。路地と地下トンネルの描写が好き。グヤバノ・ホリデーpanpanya世界が現実を飲み込んでいく2わかる鳥人間1年以上前読んでみた。基本なんにもしないから踏み込んだ話じゃなくって、読んでてモヤっとするかなぁと事前想像してた。けど全然そんなことなくて、けっこう読みやすいですね。レンタルする人たちが多種多様っぽくて、自分もその点、興味深いなーと思いました。レンタルなんもしない人レンタルなんもしない人について語る1わかる鳥人間1年以上前兄弟それぞれが行動していたけれど、いよいよ交錯するのかー どういう流れで2人から絡むときが来るのか気になってた この流れは熱い宇宙兄弟今週の宇宙兄弟1わかる鳥人間1年以上前前編ですでに、マンガの知識でなんとかできそうな部分(情報)と、なんとかできない部分(性生活やマンガで描かれていないところ)が描かれてて面白い。とりあえず転生ものでよくありそうな無双モードに入りたがってるようだけど……そう簡単にはいかないんだろな転生したら島耕作だった件『転シマ』ついに開幕…!! 鳥人間1年以上前『原正人』をフォローをしました鳥人間1年以上前『見えない違い 私はアスペルガー』をフォローをしました
鳥人間1年以上前「ラーメン発見伝」と「らーめん才遊記」も良い。ただ美味しいラーメンを追求するだけでなく、ビジネス視点で描かれていることが多くて面白いです。仕事の参考にもなりそう。自由広場仕事を題材にしたマンガ1わかる
鳥人間1年以上前「足摺り水族館」を前に読んだことがあったので、今作とりあえず試し読みをして……その後購入して読みました。 グヤバノ・ホリデーは確かにドキュメンタリーっぽくて他作品と異なる印象ですね。この作風もまた面白いです。いずれ再訪問していただいて、それを元にした作品も読んでみたいですね。グヤバノジュースやドライフルーツを探したくなりました(国内で生のグヤバノを食べるのは無理だろう……)。 他には「比較鳩学入門」「芋蔓ワンダーランド」が好みでした。路地と地下トンネルの描写が好き。グヤバノ・ホリデーpanpanya世界が現実を飲み込んでいく2わかる
鳥人間1年以上前読んでみた。基本なんにもしないから踏み込んだ話じゃなくって、読んでてモヤっとするかなぁと事前想像してた。けど全然そんなことなくて、けっこう読みやすいですね。レンタルする人たちが多種多様っぽくて、自分もその点、興味深いなーと思いました。レンタルなんもしない人レンタルなんもしない人について語る1わかる
鳥人間1年以上前前編ですでに、マンガの知識でなんとかできそうな部分(情報)と、なんとかできない部分(性生活やマンガで描かれていないところ)が描かれてて面白い。とりあえず転生ものでよくありそうな無双モードに入りたがってるようだけど……そう簡単にはいかないんだろな転生したら島耕作だった件『転シマ』ついに開幕…!!
panpanya先生の作品は、不定期だけど繰り返しパラパラと読み直したくなる、アナログで手元に置いておきたいマンガのひとつ。 その商業第1作『足摺り水族館』。 個人作品を再構成しつつ、未収録作品を追加されたもの。この雑多な感じが魅力だなーと思う。panpanya先生といえば現実と非現実をフワフワと漂いながら行ったり来たりするような、不思議な世界観が魅力。 表題作「足摺り水族館」は作中で3編に分かれて描かれている。古めかしい栞に誘われて不可思議な空間へ向かう。中編は写真と文章で日記みたいな感じ。後編はなんだかもう集大成といった雰囲気。 他にも様々なテイストの作品があって面白い。 お母さんからのメモに全く読めない謎の言語で書かれた品物が一つあり、それをなんとかして買いに行こうとする「完全商店街」。木炭絵?っぽい画風の「イノセントタワー」(2つ目の京都タワーに向かうお話)。不可思議な空間を少年が歩いていく描写で台詞が一切ない「無題」。喋るし動く自動販売機のお話「マシン時代の動物たち」などなど多種多様。 これ以降の作品も、もちろん素晴らしいけれど、本作はとくに各作品個性が際立っている気がする。まさに混沌。中には合わない作品もあるかもしれないが、「読んでよかったなー」と思うエピソードがきっとみつかる、はず。 そして「無題」がさっぱりわからないので誰か教えてほしい……(笑)