あうしぃ@カワイイマンガ
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1年以上前
『アフターアワーズ』『水野と茶山』と百合マンガを描いてこられた西尾雄太先生が、今なぜ男性主人公を?と思われるかもしれませんが、読めば納得の内容でした。 本作の主人公は古着屋の店主にして、大の服マニア。 古着屋稼業・店舗経営の裏側を見せ、古着への拘りを開陳しながら、主人公が出ていった彼女とヨリを戻すヒントを得るために、昔の彼女たちに会う物語が展開します……さあ、ダメな感じがしてまいりました笑 よく、人柄は悪くなさそうな男性が、パートナー女性にものすごい怒りを買っていて不思議に思う経験、ありませんか?本作の主人公も一見まともなので、「趣味に夢中になりすぎると愛想尽かされるのかなぁ」と、同じ趣味人としては不安になりかけますが、次第に彼の「本当に悪いところ」が見えてきます。なかなかに胸が痛い内容。 男性から女性へのDV、モラハラ、マンスプレイニングやマイクロアグレッションなどには、実はかなり根が深く、複雑で言語化しにくい「悪さ」があります。 そういった「悪さ」が作品のあちこちに描かれて(時にそれは従業員にも向く)2巻末までにその一部はかなりはっきりと言語化され、ハッとさせられます。 服のストーリーと目上の人の言葉は聞けるのにher storyに耳を傾ける気のない主人公と彼にうんざりしている彼女の物語は、恐らくあらゆる男性と女性に普遍的な物語。今後も自分ごととして、丁寧に読みたいと思います。 (1、2巻同時発売ですので1巻応援とします)
あうしぃ@カワイイマンガ
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1年以上前
私、この青春、知ってる。 この作品を読んでいて、いつも私は自分の大学時代を思い返します。 ……とはいえそれは男女カップルの話。あの時、私の親友だった男と、その彼女。二人は出会ってすぐに付き合い出し、半年ほどで別れましたが仲間内では、二人はいつまでも「ペア扱い」されていました。 別れた後もよく一緒にいた二人を「もうペアではない」と認識できなかった私と周囲。そんな空気感を、この『付き合ってあげてもいいかな』に感じました。 なのでみわと冴子の微妙な距離感もさることながら、2人への周囲の対応も、私にはとてもリアルでした(つい相部屋にしちゃったりね) そして、二人の「次の恋人」への違和感。二人が新しい恋愛をしている事を受け入れられない気持ちが、私の中にじんわりとある。みわと冴子のペアを「いいな」と思ってしまった分だけ未だに特別視している私……ああ、学生時代と同じことしてるな。 新たな関係を築く「もう恋人ではない二人」の物語を、私はとても複雑な気持ちで、ずいぶん自分ごととして受容しているようです。 同じような経験している人、いませんか?