「おりたたみ」でどこ行こう? #1巻応援おりたたみ自転車はじめました 星井さえこあうしぃ@カワイイマンガおりたたみ自転車を買った作者が、輪行で行動範囲を広げて行くエッセイ。私は絵の愛らしさに惹かれて購入したのですが、内容にも心が洗われました。 近所のカフェから最終的にはしまなみ海道まで……えっしまなみ海道おりたたみで走れるの?様々な所へ行けてしまう自由さを手に入れる感覚は、例えば『渡り鳥とカタツムリ』と近い開放感。 散歩物としても、味のある背景絵と写真を交互に見せて楽しい。おりたたみ自転車の情報も得られますが充分ではないので、もっと詳しい『おりたたぶ』で補いたいところ。 おりたたみ自転車のある、楽しい生活を提案してくれる一冊です。あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前第6話後編(2021.3.19) https://www.comic-ryu.jp/_koukishin/comic/06_02.html 久々のかわいいおしり。恋の好奇心新連載!〈恋〉が仕掛ける百合実験!あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前りこさんブッチギリです!→す ギャルが卓球のカットマンでカッコいい漫画。次の3巻で終わるの…?自由広場『漫画しりとり』しませんか〜!2わかる魔女「師弟の」成長物語としてニーナさんの魔法生活 高梨りんごあうしぃ@カワイイマンガこちらは魔法が使える世界の物語ですが、世界観……特にエネルギー事情が面白いです。 「マザー」と呼ばれる巨大生命体から供給されるエネルギーを魔法に変え、利用する人間。しかしマザーと人間は、500年前に戦争をしていた。 頭上を通る、巨大竜の様なマザーの存在感は圧倒的。美しい世界観の中で、登場人物も私も、先行きの不確実性を考えてしまう。 ★★★★★ 物語は、魔法学校の生徒アイリスが、世界最強の魔女・ニーナの元に見習いとして訪れる所から始まります。アイリスはえらく優秀な生徒ですが堅物。対するニーナは魔法は凄いけれども、いい加減で感覚派。 一刻も早く魔法使いになりたくて焦るアイリスと、それをはぐらかすニーナ。双方の本質が次第に明かされ、師弟は互いをぶつけ合い、見つめ合います。 自分の有り様や、人との関係と向き合いながら、仲を深め、互いに人として成長していく二人の様子は優しいエモーション。アイリスの秘めた才能や「マザー・ニーナ」と呼ばれるニーナの秘密など、3巻時点ではまだ分からない要素が多い。エネルギー事情の微かな不穏さと共に、魔法世界の秘密を追う愉しさがある作品です。吸血鬼の廃墟世界〈永遠〉百合生活道割草物語 武川慎あうしぃ@カワイイマンガまず表紙絵が、とても美しい。全面にカラフルな一枚絵を敷き、タイトルはごく小さく。私は通販で買ったので店頭映えは分からないが、コレクション欲を唆るデザインであることは間違い無い。 本文もまた美しい。描かれるのは人類が滅び、朽ち行く退行世界。文明に自然の浸食する様は、廃墟マニア垂涎。 そんな世界を生きるのは、吸血鬼達。しかも女性が圧倒的に多い。この辺の理由は、吸血鬼の繁殖に関わる面白い設定が待っている。 古い吸血鬼と彼女の護衛、それぞれのパートナーの四人家族は、パートナー同士で血を与え合う「食事」の一方で、様々な食料を「楽しみ」として生産し食する。パートナー同士の食事は必然的に百合的行為となり、強い繋がりの表現となっていく。 吸血のエロスは、定番だが鉄板! 様々な確執もあるが、吸血鬼物としては意外な程、暴力は無い。似た雰囲気の『BLOOD ALONE』(高野真之先生)と比べても大分平和的だ(反面時々あるバトルの格好良さは近い)。 なかなか死なない吸血鬼が、朽ち行く世界でのんびり過ごす様は究極のスローライフ?美麗な絵で綴られる百合百合しい彼女達の日々を、こちらものんびり堪能したい。マザコン魔女の親子百合ギャグ!でこぼこ魔女の親子事情 ピロヤあうしぃ@カワイイマンガ森で赤ん坊を拾って育てた魔女アリッサ。その子・ビオラは16歳になり、魔女として成長。でも彼女は極度のマザコン!しかもどう見ても、母よりナイスバディ! ★☆★☆★ 見た目ロリなアリッサ(223歳)と発育の良いビオラは母娘間違えられがち!というネタや、マザコン過ぎるビオラの嫉妬ネタを軸に、魔法社会の極端な人達のギャグはかなり笑える。 見た目カッコいいビオラがアリッサの前で見せる幼さ、カワイイ! セリフのテンポや言葉選びがいちいち可笑しく、二足歩行生物以外の造形でも笑わせて来る。一番面白いのは、ビオラの使い魔の不死鳥フェニックス(画像は1巻p70。どういう事… ビオラがとても強いので、(特にママに)近づく男はほぼ瞬殺。そのマザコンぶりに親子百合要素を感じつつ、息つく間も無く繰り出される魔法界ギャグを楽しみたい。あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前ありがとうございます! 自分を曝け出すのも呪詛を吐くのも、覚悟もいれば技術も要りますよねー。苦闘の過程と結果小さくても自分の居場所を得られた物語は、語られる価値があると思います。 作者さんは多分、一人では動けるけれど大人数の中では我を出せないタイプの陰キャだと思います。私がそんな感じなので、勝手に共感している次第です。性別Xとある苦しみの為の〈物語〉 #1巻応援3わかるあうしぃ@カワイイマンガ1年以上前『桂遊生丸』をフォローをしました孤独な二人を包む大きな… #1巻応援かいじゅう色の島 はっとりみつるあうしぃ@カワイイマンガ『綺麗にしてもらえますか。』では熱海の穏やかで美しい光景を描く、はっとりみつる先生。同時連載中のこの『かいじゅう色の島』ではもう少し荒々しく大きい、しかし美しい光景を描き、そこに二つの孤独を描写する。 離島に暮らす少女・棔(こん)と、家出少女の歩流夏(ふるか)。ぼっちの二人はまた、「普通の」恋が出来ない事も共通していた。 アワビの貝殻が供えられる社の前で、互いを知り、友達を一足飛びに近づく距離。発現する「かいじゅう」の不思議な力に包まれて、洞窟で触れ合い、睦み合う二人。 荒々しい波、磯、剥き出しの鳥居。優しくは無い場所で、二人の描線だけが柔らかい。 切なく苦しい世界で、二人はようやく見つけたお互いの幸せを願うことしか出来ない。二人はかいじゅうの生贄なのか、いつか引き離される時が来るのか……切なさが大きいからこそ、小さな幸せも、とてつもなく大きくなる。とある苦しみの為の〈物語〉 #1巻応援性別X みやざき明日香あうしぃ@カワイイマンガ本作は作者の「苦しみ」と解放のノンフィクションです。 性的マイノリティとしての苦難を描くのですが、その苦難とは何かと言えば、 ①肉体的苦痛・違和感 ②社会=人間関係からの精神的苦痛 ①についても具体的に、生々しく語られて抉られるのですが、冒頭から印象的に語られるのは②について。 同志と思っていた人の裏切り、仲間を探しに行った先での疎外感、過去に受けた裏切りなどの歴史が語られます。性的マイノリティの間でも居場所を得て安心することが難しかった「陰キャ」の作者の呪詛が、かなり明け透けに語られる。この恨み節には性的マイノリティだけではなく、「陰キャ」同志も同調できると思います(私にも響いた)。 切ない思い出と「陰キャ」の為の恨み節は、実は意外と広い賛同を得られるのではないか。そしてそこをきっかけに、(性に限らない)多様性への理解と、そこへと開かれた表現の可能性も広がるのではないか、とも思うのです。 自らの性交渉について諦めている「レズビアンではない」作者が、戦前の「エス文学」に救いを求め、美しい百合御伽噺を創作した第9話は「百合」の本質を明瞭に解き明かしている。そしてそれは、何故マイノリティの為の物語が必要か、という事……潜在的読者がどれだけいるのか、という事への回答だと言えるでしょう。つぐみは春に、私から去った。春とみどり 深海紺あうしぃ@カワイイマンガツグミという鳥は渡り鳥で、秋冬にシベリアやカムチャツカから来て、春になると帰っていくのだそうです。 https://pepy.xsrv.jp/22348 本作の主人公・みどり(31)と暮らす春子(14)の死んだ母親は、みどりの同級生・つぐみ。 一度はみどりに友人として居場所を与えながら、中学の卒業式でみどりを置いて消えたつぐみは、春子にとってもただ一人の拠所だった。緑芽吹く春に、ツグミは去った……三人の名前には、そんな切ない関係性が反映されている様です。 つぐみへの想いは二人を引き合わせ、繋がりの無かった他人同士の、年の差同居へと進みます。しかし自信も生活力も無いみどりは、中学生の春子に食事を始め、生活をリードされがち。 更に春子につぐみの面影を重ねる回想シーンでは、同じ年頃・同じ顔の女の子が交互に現れ、みどりも読者も軽く幻惑させられます。 同じ顔で、同じ言葉を言い、恐らく性格も似ていて、でも別人の春子に、みどりは長年募らせた愛情や後悔を重ねてしまう。そんなみどりは見ていて苦しいけれども、自分の中にもある内向性に共感もする。 例えば伝えられなかった感情に執着して、苦しむ人に届いて欲しい内容だと思います。春子と共に歩むみどりの柔らかい変化に、先ずは安堵して欲しい。 まだ見ぬ誰かの為に、料理くらいは出来る様になっておきたい……と思いつつ。あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前『竹内佐千子』をフォローをしました « First ‹ Prev … 86 87 88 89 90 91 92 93 94 … Next › Last » もっとみる
「おりたたみ」でどこ行こう? #1巻応援おりたたみ自転車はじめました 星井さえこあうしぃ@カワイイマンガおりたたみ自転車を買った作者が、輪行で行動範囲を広げて行くエッセイ。私は絵の愛らしさに惹かれて購入したのですが、内容にも心が洗われました。 近所のカフェから最終的にはしまなみ海道まで……えっしまなみ海道おりたたみで走れるの?様々な所へ行けてしまう自由さを手に入れる感覚は、例えば『渡り鳥とカタツムリ』と近い開放感。 散歩物としても、味のある背景絵と写真を交互に見せて楽しい。おりたたみ自転車の情報も得られますが充分ではないので、もっと詳しい『おりたたぶ』で補いたいところ。 おりたたみ自転車のある、楽しい生活を提案してくれる一冊です。あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前第6話後編(2021.3.19) https://www.comic-ryu.jp/_koukishin/comic/06_02.html 久々のかわいいおしり。恋の好奇心新連載!〈恋〉が仕掛ける百合実験!あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前りこさんブッチギリです!→す ギャルが卓球のカットマンでカッコいい漫画。次の3巻で終わるの…?自由広場『漫画しりとり』しませんか〜!2わかる魔女「師弟の」成長物語としてニーナさんの魔法生活 高梨りんごあうしぃ@カワイイマンガこちらは魔法が使える世界の物語ですが、世界観……特にエネルギー事情が面白いです。 「マザー」と呼ばれる巨大生命体から供給されるエネルギーを魔法に変え、利用する人間。しかしマザーと人間は、500年前に戦争をしていた。 頭上を通る、巨大竜の様なマザーの存在感は圧倒的。美しい世界観の中で、登場人物も私も、先行きの不確実性を考えてしまう。 ★★★★★ 物語は、魔法学校の生徒アイリスが、世界最強の魔女・ニーナの元に見習いとして訪れる所から始まります。アイリスはえらく優秀な生徒ですが堅物。対するニーナは魔法は凄いけれども、いい加減で感覚派。 一刻も早く魔法使いになりたくて焦るアイリスと、それをはぐらかすニーナ。双方の本質が次第に明かされ、師弟は互いをぶつけ合い、見つめ合います。 自分の有り様や、人との関係と向き合いながら、仲を深め、互いに人として成長していく二人の様子は優しいエモーション。アイリスの秘めた才能や「マザー・ニーナ」と呼ばれるニーナの秘密など、3巻時点ではまだ分からない要素が多い。エネルギー事情の微かな不穏さと共に、魔法世界の秘密を追う愉しさがある作品です。吸血鬼の廃墟世界〈永遠〉百合生活道割草物語 武川慎あうしぃ@カワイイマンガまず表紙絵が、とても美しい。全面にカラフルな一枚絵を敷き、タイトルはごく小さく。私は通販で買ったので店頭映えは分からないが、コレクション欲を唆るデザインであることは間違い無い。 本文もまた美しい。描かれるのは人類が滅び、朽ち行く退行世界。文明に自然の浸食する様は、廃墟マニア垂涎。 そんな世界を生きるのは、吸血鬼達。しかも女性が圧倒的に多い。この辺の理由は、吸血鬼の繁殖に関わる面白い設定が待っている。 古い吸血鬼と彼女の護衛、それぞれのパートナーの四人家族は、パートナー同士で血を与え合う「食事」の一方で、様々な食料を「楽しみ」として生産し食する。パートナー同士の食事は必然的に百合的行為となり、強い繋がりの表現となっていく。 吸血のエロスは、定番だが鉄板! 様々な確執もあるが、吸血鬼物としては意外な程、暴力は無い。似た雰囲気の『BLOOD ALONE』(高野真之先生)と比べても大分平和的だ(反面時々あるバトルの格好良さは近い)。 なかなか死なない吸血鬼が、朽ち行く世界でのんびり過ごす様は究極のスローライフ?美麗な絵で綴られる百合百合しい彼女達の日々を、こちらものんびり堪能したい。マザコン魔女の親子百合ギャグ!でこぼこ魔女の親子事情 ピロヤあうしぃ@カワイイマンガ森で赤ん坊を拾って育てた魔女アリッサ。その子・ビオラは16歳になり、魔女として成長。でも彼女は極度のマザコン!しかもどう見ても、母よりナイスバディ! ★☆★☆★ 見た目ロリなアリッサ(223歳)と発育の良いビオラは母娘間違えられがち!というネタや、マザコン過ぎるビオラの嫉妬ネタを軸に、魔法社会の極端な人達のギャグはかなり笑える。 見た目カッコいいビオラがアリッサの前で見せる幼さ、カワイイ! セリフのテンポや言葉選びがいちいち可笑しく、二足歩行生物以外の造形でも笑わせて来る。一番面白いのは、ビオラの使い魔の不死鳥フェニックス(画像は1巻p70。どういう事… ビオラがとても強いので、(特にママに)近づく男はほぼ瞬殺。そのマザコンぶりに親子百合要素を感じつつ、息つく間も無く繰り出される魔法界ギャグを楽しみたい。あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前ありがとうございます! 自分を曝け出すのも呪詛を吐くのも、覚悟もいれば技術も要りますよねー。苦闘の過程と結果小さくても自分の居場所を得られた物語は、語られる価値があると思います。 作者さんは多分、一人では動けるけれど大人数の中では我を出せないタイプの陰キャだと思います。私がそんな感じなので、勝手に共感している次第です。性別Xとある苦しみの為の〈物語〉 #1巻応援3わかるあうしぃ@カワイイマンガ1年以上前『桂遊生丸』をフォローをしました孤独な二人を包む大きな… #1巻応援かいじゅう色の島 はっとりみつるあうしぃ@カワイイマンガ『綺麗にしてもらえますか。』では熱海の穏やかで美しい光景を描く、はっとりみつる先生。同時連載中のこの『かいじゅう色の島』ではもう少し荒々しく大きい、しかし美しい光景を描き、そこに二つの孤独を描写する。 離島に暮らす少女・棔(こん)と、家出少女の歩流夏(ふるか)。ぼっちの二人はまた、「普通の」恋が出来ない事も共通していた。 アワビの貝殻が供えられる社の前で、互いを知り、友達を一足飛びに近づく距離。発現する「かいじゅう」の不思議な力に包まれて、洞窟で触れ合い、睦み合う二人。 荒々しい波、磯、剥き出しの鳥居。優しくは無い場所で、二人の描線だけが柔らかい。 切なく苦しい世界で、二人はようやく見つけたお互いの幸せを願うことしか出来ない。二人はかいじゅうの生贄なのか、いつか引き離される時が来るのか……切なさが大きいからこそ、小さな幸せも、とてつもなく大きくなる。とある苦しみの為の〈物語〉 #1巻応援性別X みやざき明日香あうしぃ@カワイイマンガ本作は作者の「苦しみ」と解放のノンフィクションです。 性的マイノリティとしての苦難を描くのですが、その苦難とは何かと言えば、 ①肉体的苦痛・違和感 ②社会=人間関係からの精神的苦痛 ①についても具体的に、生々しく語られて抉られるのですが、冒頭から印象的に語られるのは②について。 同志と思っていた人の裏切り、仲間を探しに行った先での疎外感、過去に受けた裏切りなどの歴史が語られます。性的マイノリティの間でも居場所を得て安心することが難しかった「陰キャ」の作者の呪詛が、かなり明け透けに語られる。この恨み節には性的マイノリティだけではなく、「陰キャ」同志も同調できると思います(私にも響いた)。 切ない思い出と「陰キャ」の為の恨み節は、実は意外と広い賛同を得られるのではないか。そしてそこをきっかけに、(性に限らない)多様性への理解と、そこへと開かれた表現の可能性も広がるのではないか、とも思うのです。 自らの性交渉について諦めている「レズビアンではない」作者が、戦前の「エス文学」に救いを求め、美しい百合御伽噺を創作した第9話は「百合」の本質を明瞭に解き明かしている。そしてそれは、何故マイノリティの為の物語が必要か、という事……潜在的読者がどれだけいるのか、という事への回答だと言えるでしょう。つぐみは春に、私から去った。春とみどり 深海紺あうしぃ@カワイイマンガツグミという鳥は渡り鳥で、秋冬にシベリアやカムチャツカから来て、春になると帰っていくのだそうです。 https://pepy.xsrv.jp/22348 本作の主人公・みどり(31)と暮らす春子(14)の死んだ母親は、みどりの同級生・つぐみ。 一度はみどりに友人として居場所を与えながら、中学の卒業式でみどりを置いて消えたつぐみは、春子にとってもただ一人の拠所だった。緑芽吹く春に、ツグミは去った……三人の名前には、そんな切ない関係性が反映されている様です。 つぐみへの想いは二人を引き合わせ、繋がりの無かった他人同士の、年の差同居へと進みます。しかし自信も生活力も無いみどりは、中学生の春子に食事を始め、生活をリードされがち。 更に春子につぐみの面影を重ねる回想シーンでは、同じ年頃・同じ顔の女の子が交互に現れ、みどりも読者も軽く幻惑させられます。 同じ顔で、同じ言葉を言い、恐らく性格も似ていて、でも別人の春子に、みどりは長年募らせた愛情や後悔を重ねてしまう。そんなみどりは見ていて苦しいけれども、自分の中にもある内向性に共感もする。 例えば伝えられなかった感情に執着して、苦しむ人に届いて欲しい内容だと思います。春子と共に歩むみどりの柔らかい変化に、先ずは安堵して欲しい。 まだ見ぬ誰かの為に、料理くらいは出来る様になっておきたい……と思いつつ。あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前『竹内佐千子』をフォローをしました
あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前第6話後編(2021.3.19) https://www.comic-ryu.jp/_koukishin/comic/06_02.html 久々のかわいいおしり。恋の好奇心新連載!〈恋〉が仕掛ける百合実験!
あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前ありがとうございます! 自分を曝け出すのも呪詛を吐くのも、覚悟もいれば技術も要りますよねー。苦闘の過程と結果小さくても自分の居場所を得られた物語は、語られる価値があると思います。 作者さんは多分、一人では動けるけれど大人数の中では我を出せないタイプの陰キャだと思います。私がそんな感じなので、勝手に共感している次第です。性別Xとある苦しみの為の〈物語〉 #1巻応援3わかる
おりたたみ自転車を買った作者が、輪行で行動範囲を広げて行くエッセイ。私は絵の愛らしさに惹かれて購入したのですが、内容にも心が洗われました。 近所のカフェから最終的にはしまなみ海道まで……えっしまなみ海道おりたたみで走れるの?様々な所へ行けてしまう自由さを手に入れる感覚は、例えば『渡り鳥とカタツムリ』と近い開放感。 散歩物としても、味のある背景絵と写真を交互に見せて楽しい。おりたたみ自転車の情報も得られますが充分ではないので、もっと詳しい『おりたたぶ』で補いたいところ。 おりたたみ自転車のある、楽しい生活を提案してくれる一冊です。