昨今、三白眼女子がメインキャラで描かれる作品が減っている……。そんなことをふと思うのは私だけだろうか。
純情クレイジーフルーツの実子から始まり、謎の彼女Xの卜部で完全に目覚めた私は、心のどこかで三白眼女子をもっと愛でたいという気持ちを持っていた。
そんなとき、今や最強のWEレーベルであるジャンプ+で始まったのが『漫研に美少女』だった。
この作品は、漫研の部長である超絶美少女の学先輩を愛でる漫画だ。この作品における世界は、漫画愛と美少女愛を中心に回っていると言っても過言ではない。
漫研の部室のドアを主人公の文紗が叩いた先輩がそれを迎えたとき、完全にその美少女っぷりに打ちのめされてしまったから。
漫研の部長ながらほとんど漫画を描けない先輩と一緒に漫研の活動を始める文紗は、好きあらば先輩の美少女っぷりを堪能する。
というか、先輩はいつも美少女だから呼吸するかのように堪能している。
しかし私は、先輩を愛でる文紗を愛でるのだ。
先輩にときめく姿が可愛いし、目つきの悪い笑い方も可愛いし、幼馴染の男の子の想いに気づく気配がないのもまた可愛い。
憧れの先輩は完璧な美少女だ。お目々もぱっちりである。
対して文紗からは尖った印象を覚える。しかし整った先輩がいるからこそ、文紗の尖った魅力がくせになるのだ(ちなみにバストも規格外で、漫研は突出した人間じゃないと入れないと周りから思われているらしい)。
おまけに普段はしっかりしているのに、先輩が絡んだとたんにポンコツになるヒロイン……これが推せないわけがない!!
白目の中に素朴に浮かぶ孤島のような黒目が、たまらなく可愛いことに、ぜひみんな気づいて欲しい。
目付きが悪い?それが良いのだ!
偉い人にはそれがわからんのです。
ちなみにこの三白眼女子、女性も男性も等しく落としてしまう(恋愛的な意味で)魅力の持ち主。生き様がカッコいいからズルい。好き。
そんな三白眼女子が魅力的なこの漫画は、全2巻で完結する。ものすごく内容のある物語が込められているというわけでもない。
ただ、漫研部で先輩と文紗とそれに恋する幼馴染の少年が、あーだこーだ、ドタバタしながら賑やかに過ごす姿が純粋に楽しいのだ。
女の子は女の子同士で恋愛をすれば良い派も楽しめるし、幼馴染の男の子頑張れ!という目線でラブコメ好きも楽しめる。
本編では先輩とばかりイチャイチャしている印象の文紗だが、2巻のおまけ漫画では幼馴染ともイチャイチャするぞ!私は正直そこで憤死した。
とりあえず、この漫画を読んで三白眼女子って可愛いなと思ってくれると、とても嬉しい。まずはジャンプ+で試し読みだ!
https://shonenjumpplus.com/episode/13933686331619689958