名無し
1年以上前
雑学とか豆知識みたいな記事でときどき
「ドーナツはなぜ真ん中に穴があいているのか?」
みたいな記事を目にすることがある。
なるほどね、と思うことが書いてあることもあれば、
え、そんだけ、だからなんだというの、みたいな記事もある。
なかには
「いや、ドーナツって全てが穴あきじゃないんですよ」
とか、勝手にノリツッコミをして終わっている記事も。
こうなるとドーナツが穴あきの理由なんぞ
「どうでもいい」
「深い意味ナイだろ」
「面白そうだからあけただけだろ」
としか思えなくなる。
「ドーナツ父さん」という題名は恐らくは
ドーナツ=真ん中に穴=中身がない、
ということにかけた感じで、
中身の無いダメ人間の父さん、を表現したのかと思う。
無職で昼間から酒を飲んだり、パチンコしたり、
おそらく妻はいて、ヒモ的に生活をしているだろう父さん。
息子の誠司(4歳)はなぜか上半身半裸。
結構、不憫な扱いを受けていると思うが、
特に悲嘆にくれたりグレることもなく、
健気というのともちょっと違う気もするが
そこそこ明るく生きている。
しっかりと父さんにツッコミを入れたり、
気遣ってツッコミを入れなかったり、
包丁で切りつけたり、辞書の角で殴って
流血させたりしながら。
パターンとしては、
誠司の素朴な疑問に父さんが、
深い意味がありそうでホントに中身の無い解説をし始め、
それが意外な方向に進み出してギャグになっていって、
みたいな展開が多い。
爆笑もの、というよりは、おいおいそうなるのか、みたいに
ジワッと来る感じの面白さ。
一見すると、もしかして深イイ話かも、とか
よく考えると哲学的な意味合いがある、とか、
考えてしまいそうにならないこともないかもしれないが、
実のところ、そんなことは絶対にない・・と思う。
ドーナツの穴のごとく、
「どーでもいいけれど穴があいていたらなんか面白い」
という感じの、それだけだけれど間違いなく面白いマンガだ。