横暴な父の策略によって、フェリックスは18歳で結婚させられるはめに。登記所で初めて会った結婚相手は10歳年上のネーサン・マロリー。長身で洗練された彼をひと目見て、フェリックスは恋に落ちた。しかし入籍を済ませ、家に帰り着いたふたりを待っていたのは、父のネーサンに対する手ひどい裏切りだった。冷酷な父の行為に、過去の記憶がよみがえる。稲妻が暗闇を裂き、雷が轟くなか、父が母を凌辱していたあの夜! それはこの結婚の行く末を暗示するようで…。
なんてひどい言葉なの…! アラナは恋人のプロポーズに愕然とした。スペインの侯爵ラウルと婚約していたアラナは、輝く太陽のような彼に夢中だった。だが、アラナは知ってしまった。彼は、跡継ぎを産むバージンの花嫁が欲しいだけだったのだ! 愛されていると思っていたのに…。傷ついたアラナは、彼のもとを去った。なのに、また顔を合わせる日が来るなんて! しかもこれから彼に、残酷な知らせを告げなければならない。より魅力的になって現れた彼にアラナは…!?
庭に薔薇が咲き誇る美しい屋敷ローズクリフ。今日は新しい当主を迎え入れるため、使用人たちが準備に追われている。そのなかのひとりマギーは少しナーバスだった。やさしかった亡き主ヴィヴィアンの言葉「私の孫ボウが君の王子様なんだ」―――そんな展開あるわけがない。だって私の過去は―――。やがて雄々しい探検家ボウ・プレスコットの帰郷で湧く屋敷。マギーは息を呑んだ。彼の美しさに。そして自分を睨みつける、深いエメラルドの瞳に浮かんだ拒絶と蔑みに!
深夜、ソフィーは隣家の裏庭に忍び込み、元婚約者グレッグとの、思い出の品を燃やしていた。彼が結婚すると知り、後悔に喘ぐソフィー。でもこれはグレッグへの後悔だろうか。ソフィーは、かつてこの家に住んでいた5歳年上のブランドを思い出す。8年前に町を出て軍隊に入った彼…。「スイートピー?」聞き覚えのあるセクシーな声に、ソフィーは振り返った。そこには弱虫だった彼女のヒーロー、そして彼女の人生を狂わせた男ブランドが、美しく逞しい姿で立っていた!!
名門ホテルのオーナーだった父を亡くしたジェマ。彼の遺言書には、次の誕生日までに結婚しなければ、遺産はすべて継母のものになると書かれていた。元恋人にお金を渡して形ばかりの夫婦になろうとしたが、直前になって裏切られてしまい、ジェマは途方に暮れる。そこへ、10年前に父のホテルでベルボーイをしていたアンドレアスが、ホテル王となって現れた。彼は、自分を笑いものにしたジェマに救済を申し出る。ある条件つきで。それを聞いたジェマは恥辱に体が燃えた。
「あの女の娘など愛せるはずがない!」レイチェルはセバスチャンの言葉を聞き凍りついた。奔放な母親のために色眼鏡で見られることの多い彼女にとって、母親が再婚したギリシャの地で、心を許せる相手はセバスチャンだけだったのだ。それにレイチェルは、実業家として有名でどこかセクシーなこの義理の従兄を心密かに愛していた。でも彼が私をそこまで嫌っていたなんて…。ところがセバスチャンは彼女を罵りながらも、いやがるレイチェルに強引な口づけを与え!?
テッサは5歳のときに家を出た母から連絡を受け、20年ぶりの再会を夢みてフランスの片田舎へやって来た。だが訪ねた家には置き手紙があり、<借金取りから逃げなければならないの。あとはよろしくね>とだけ書かれていた。事情のわからないテッサが、村の領主ギイ・ド・トゥレーヌに話を聞くと、村中の人間から憎まれていたという母の悪評を聞かされてしまう。さらに、身持ちの悪い女の娘として、彼はテッサのことも冷たい瞳でみつめてきて…!?
完璧なパートナーとして自分を売り込むべき大事なオークションで、ステージから転げ落ちてしまったアンジェリカ。激突に備え固く眼を閉じた彼女だが、次に感じたのは広く温かい男性の胸だった。力強く響く心臓の鼓動とほのかに香るコロンの匂い…恐る恐る目を開けた彼女の目前には、冷酷な実業家として有名なポール・スターリングの端正な横顔が…! 自分の失態に青くなるアンジェリカをよそに、ポールは2万ドルもの大金で彼女を競り落とす。彼の目的はいったい何!?
旅行代理店に勤めるケリーは、入ってきた男性を見て驚愕した。ギリシアの不動産王、テオ・ディアコス。十四カ月前、わたしを紙くずのように捨てた男が、今さら何をしに来たの? おののくケリーに、テオは言った。「きみの手を借りたくて、連れ戻しに来たのさ」身勝手な彼に憤りつつも、ケリーは安堵した。どうやら秘密がばれたわけではないらしい。翌日、脅しまがいの彼の要求に屈し、彼女はアテネに発った。テオとの間にできた我が子、ルーカスを身内に託して。
見つかってしまった…! テレビ番組で人生相談のコーナーをもっている“ポニーテールの心理学者”エリー。彼女が控室に戻ると、そこでニコライが待っていた。5年前、とある事故が起きてから彼女を執拗に追いかけてくるロシア人大富豪。彼のせいでエリーは本名も故郷も捨て、逃げていたのだ。事故の記憶さえ戻れば潔白を証明できるかもしれないのに…。彼はエリーにつめより、青い瞳を冷たく輝かせ、言いはなった。「君は僕の弟を殺した償いに、僕と結婚するんだ」
アリスはイタリアの実業家ドメニコと恋に落ち、彼の言うなりに同棲生活を送っていた。けれど6か月後、アリスはその生活に終止符を打ち、イギリスへ逃げ帰っていた。なぜなら彼の隠れた愛人の存在を知ってしまったから…。それに彼は、いつも絶対に結婚しないと宣言している。いくら愛しても先の見えない関係に、身も心もぼろぼろになってしまったのだ。だが、ドメニコははるばる彼女を追ってきた。なぜなの? 私のことを欲望の対象としか見ていないくせに…!
マリーナの骨髄が白血病の7歳の少女と一致した。見ず知らずの少女を救うため、オーストラリアからイギリスへ旅立ったマリーナは、少女の大叔父だというウィンターボーン伯爵ジェームズと出会う。老人と思いこんでいた伯爵は若く美しい独身男性で、彼女の胸はざわめいた。だが、伯爵家の執事に失礼な忠告をされてしまう。「伯爵は婚約間近なのです。ベッドにもおそばにも近づかないように」と。なんですって、私は彼目当てでイギリスに来たわけじゃないわ!
スペインきっての名家の出であり、知らぬ者のない大実業家ラファエル‐ルイス・カステナダは悪夢のような光景を目にして凍りついた。夢みるような瞳、豊かに波打つ黒髪、間違いない、彼女は親友アンジェリーナが望まぬ妊娠の末にイギリスへ養女に出したマグダレーナだ。純真そうな態度を装って本家の子供の洗礼式にやって来るなんていったいどういうつもりなんだ。彼女を排除しなくてはならない、たとえどんなに恨まれようと、彼女を汚すことになったとしても…!
ベスはやむなく出席したパーティーで、イタリアの大実業家、デックスに見初められる。10年で巨大なビジネス帝国を築いた、絶世の美男子…そんなにすごい人がなぜ私に? 疑問に思いながらも、ストレートな告白や、独占欲むき出しの情熱キスなど、男らしいデックスの愛に惹かれていくベス。濃密な1週間を経て、デックスからプロポーズされたベスは喜んで受ける。その陰で不敵な笑みのデックス。獲物を捕えたかのような彼のまなざしには、危険な真相が秘められていた。
倒産寸前の老舗宝石商の父を救うため、営業目的でセレブのパーティーへと乗り込んだターリア。そこで圧倒的な魅力を放つギリシャの若きホテル王タノス・サワキスと出会う。だが、彼こそが父を窮地に追い込んだ張本人だった!「君は俺の復讐の標的。だが俺の愛人になるなら救ってやろう」突然の挑発的な言葉。なかば強引に結ばれた愛人契約。そうして、豪華ホテルで始まったサディスティックな欲望に弄ばれる日々。タノスの復讐とは…その本心とはいったい―――!?
トップ・プログラマーのジョーは、新しい派遣先で社長と面会し、凍りついた。3年3か月と10日憎み続けてきた男マイク・ハンターが、今目の前にいる! さらにジョーが驚愕したのは、もうひとりの憎き男、彼のいとこのマーク・ハンターも同じ会社ということ。ジョーの傷心に気づかず言い寄るマーク。ジョーの怒りを知りながら求めてくる強引なマイク。ふたりのハンターに求められ、ジョーは愛欲の渦にのまれていく。3人の過去の因縁とは…そして三角関係の行方は…!?
胸元があいた露出の高いドレスにラメが入った髪、安物の口紅…こんなの、私じゃないわ! 資産家の娘として生まれたソフィーだが今は昼に靴屋の販売員として働き、夜は…“お金持ちの男性と食事”をする仕事を始めようとしていた。しかし指定されたあやしげな店でソフィーは会いたくない男と再会してしまった。「ここで何をしている!?」ニコス・カザンドロス。4年前、父の客として訪れた彼に恋し、結ばれるが、やがて私のすべてを奪っていった男。
ジョーはある由緒正しき男爵の庭園で、庭師のマーチと出会い、恋に落ちた。ジョーは財産家の令嬢で、お金目当てに近づいてくる男性にはうんざりしていたが、マーチだけは違う、本当の自分を見てくれていると思っていた。けれどある晩、ジョーは彼と口論をしてしまい、それがきっかけでマーチの正体が男爵だと知ってしまう。いったいどうして? 財産目当てでないなら、男爵の彼が身分を隠して私に近づいてきた目的は?
トンデモ博士として有名なマッドサイエンティスト・ゴードン博士。彼の妻・エイダは14年前に亡くなり、現在娘のエイミーと二人暮らしをしている。ゴードン博士が科学の魔法で誕生させた、エイダの生まれ変わり・エイミー。その代償がエイミー自身へ…! 博士はエイミーを元妻としてなのか、娘として愛しているのか悩み続けてきた。その「愛」の答えとは…? おまけマンガには、山下友美の人気作「代書屋佐永」の人気キャラ・絵師 化丸が友情出演!
「剣道」×「フェンシング」×「青春」!フランスから転校してきたマリは、日本でもフェンシングを続けようと考えていた。しかし部がなくて困っていたところ、ちょっと強引な女の子によって「剣道部」に入ることに!? 慣れない武道に四苦八苦するも、フェンシングで培った能力を活かし頭角を現していく。剣道との出会いが、孤独だった少女の人生を変えていく青春ストーリー!(このコミックスには「剣、交われば[1話売り] story01~04」を収録しております)
少年マンガコンテスト完成原稿部門グランプリ受賞者デビュー作!あの世の魂を管理する仕事に就く冥加(みょうが)。気弱でいいように使われている彼は、凶悪な魂が収容されているM棟の管理を任される。そこで出会った五月(さつき)はめちゃくちゃな罪人だけど、不思議と居心地が良くて…?「お前がつまんなくないってちゃんと見せてやれ」ぽんこつ逆転ストーリー!(読切51P)(この作品はウェブ・マガジン:少年ハナトユメ 5号に収録されています。重複購入にご注意ください。)
少年マンガコンテスト作画部門グランプリ受賞者デビュー作!ひとり暮らしを始めたばかりの高校生・シジマは、何の気なしに魔界の住民を召喚して戦わせる系のスマホゲーをDL。しかし、ゲームを起動したらリアルに魔界の少女・リリスが召喚されちゃって…!? 高潔&高圧なリリスのマスターとして生き延びれるのか? チート級の最強キャラ×信じられないクソザコ2人組、衝撃のバトルコメディ! (読切31P)(この作品はウェブ・マガジン:少年ハナトユメ5号に収録されています。重複購入にご注意ください。)
「死人に口なし」の時代は終わった。死体蘇生を行い犯人を検挙したことで一躍有名となったネクロマンサー。銀次は幼いながらネクロマンサーとして刑事部で活躍するエリート。護衛の姉・杏と共に事件に挑むが、2人にはある秘密があって…?死体蘇生×推理の新感覚アクションミステリー!(読切42P)(この作品はウェブ・マガジン:少年ハナトユメ 5号に収録されています。重複購入にご注意ください。)
泣き虫&謎に行動力のある告春くんは3日で7回女の子のにフラレるという重度の恋煩いに冒されていた。毎度、自室までふられた報告にくる告春くんにいい加減うんざりした幼なじみのあきらさん。この日常から解放されるには彼の告白を成功させるしかないことに気付き‥? 史上最悪の恋愛相談、開幕!(読切35P)(この作品はウェブ・マガジン:少年ハナトユメ 5号に収録されています。重複購入にご注意ください。)
少年マンガコンテストギャグ部門グランプリ受賞者デビュー作!妖怪が身近だった時代のお話。宇賀神のところに持ち込まれた妖怪絡みのトラブルは--意外とくだらない!?あやかし日常系コメディ!(読切13P)(この作品はウェブ・マガジン:少年ハナトユメ 5号に収録されています。重複購入にご注意ください。)
「亡躯―なきむくろ―」(いわゆるゾンビ)を滅却する法師である雪多(ゆた)は、亡躯になってしまった親友と再会する。人格は異なるものの、生前の記憶が残っていたり、喋れたり、他の亡躯と違う彼を攻撃することができない。そんな彼を「まがい」と名付けるも扱いに悩んでいた雪多だが…!?(読切52P)(この作品はウェブ・マガジン:少年ハナトユメ 5号に収録されています。重複購入にご注意ください。)
ここは卒業すれば成功間違いなしの超名門・芳葦学園!しかし校則が無限に細かく爆裂に厳しい!!!特待生の善行ろくこはあと1歩のところで無念の遅刻…!!!!しかしそこに校則破りマイスター・割亥リンネが現れる。平穏無事な卒業を望むろくこは割亥くんに関わるわけにはと身構えるが、なんと彼は超展開屁理屈でろくこを助けてくれて…!?ボケとボケの超特急スクールライフギャグ!!(読切24P)(この作品はウェブ・マガジン:少年ハナトユメ 5号に収録されています。重複購入にご注意ください。)
占い師・仲村健史氏に漫画家がマジメに占ってもらう企画。今回はオカルト・ホラー界の大ベテラン漫画家・永久保貴一が登場。激動・激変の漫画業界で、還暦を越えた今後の創作活動についてマジメに占ってもらいますが、驚愕の占い結果に…!?(17p)(この作品はウェブ・マガジン:ホラー シルキー Vol.15に収録されています。重複購入にご注意ください。)
田中メカの感動ショートを復刻!あがり症の陽司は今夜も公園で猫たちを相手に自分の気持ちを言葉にする練習中。そんな時現れた真っ白な制服のユキと知り合った陽司は、毎晩彼女と過ごし、心を通じ合わせてゆく…。(17P)(この作品はコミックス『ぼくと獲物の夏休み』、ウェブ・マガジン:花ゆめAi Vol.42に収録されています。重複購入にご注意ください。)
イギリス訪問中のアラブの王族シーク・ザヒールの運転手に大抜擢されたダイアナ。女性が王族を担当するなど初めてのことだ。失礼のないようにしなければ!ところが美しく危険なオーラをまとったシーク・ザヒールは、女性運転手がめずらしいのか、側近が渋い顔をするのもかまわず何かとダイアナに話かけてくる。ついにはダイアナも抗しきれず、出会ったばかりのその夜、彼に唇を奪われてしまう。彼にとっては、きっと戯れにすぎないのに…。
貯金全額はたいても必ず彼を競り落としてみせるわ。ナタリーは固い決心を胸に、ホテルのきらびやかな会場に足を踏み入れた。ここは独身男性のチャリティ・オークション会場。彼女は愛犬を救ってくれた男性ジョーナが出ると聞き、参加したのだ。救出劇がテレビで報じられたせいで一躍有名になった彼とは連絡をとることもできない。もう1度会いたい。どうしても伝えたいことがあるから――。しかし、彼は大金を払って落札したナタリーを令嬢の道楽だと軽蔑して!?
心はあなたを求めているのに、傷つけられた過去がそれを拒む…。インテリアデザイナーのキャンディダは、仕事先のパーティーでひとりの男性に出会った。盛装した人々のなかひと際目立つ長身の男――彼が目をひくのはこの場に不似合いなカジュアルな格好のせいでも、不遜な態度のせいでもない。彼の醸し出す圧倒的な男性的魅力に思わず息をのんだキャンディダだが、その名を聞いて凍りついた。彼があの億万長者で冷酷な作家、マクシマス・シーモアだなんて…!
会社を売却し、再出発をはかろうとロンドンから故郷へと帰ってきたヴェリティ。彼女の運転する車の前に少女が飛び出してきて病院へとつれて行くことに。その少女が、彼女を捨てたサイラスの娘だと知り、愕然とする。身分違いを理由に伯父にひきはなされた元恋人。永遠の愛を誓ったのに、彼女がNYへ行かされている間に、彼は他の女性と結婚して今は実業家として成功しているらしい。その彼が突然やってきて、冷たく言い放った。「僕の人生にかかわるな」。
「また太ったな? おまえとなんか恥ずかしくて歩けるか!」自分を裏切り出ていった夫の言葉が今も耳によみがえる。シングルマザーとなったリヴは、それでも看護師として貧しいながらも自立していた。ある日、勤務先で新任の医師ステファノに出会う。優秀な外科医で裕福で美人女優と浮き名を流すセクシーな男性だ。その彼がリヴを専属の看護師に指名してきた。いったいどういうつもり? みすぼらしい私が珍しいの? その一方でリヴの心は期待にふくらんでいた。
誰もいない早朝の会社で、モリーはウエディングドレスをそっと身に着けていた。半年前、婚約者に貯金を奪われ捨てられた彼女は、会社のチャリティに寄付された美しいドレスを見て、少し感傷的になったのだ。これを脱いだらもう、うしろは振り向かないわ! …ところが最悪なことにひとりでは脱げなくなってしまう。助けを求めて上司の部屋に行くと、そこには新しいボスとなる見知らぬハンサムな男性がいて、モリーを『頭のおかしい女』とでも言うように見つめてきた!
英国有数の保養地バースで起きた、エメラルドの首飾り盗難事件。探偵志望の令嬢ジョージアナは、美貌のアシュダウン侯爵を助手に事件解決にのりだした。が、目をつけた3人の容疑者のうち、ふたりは「シロ」。残るただひとりの容疑者は、なんとアシュダウンなのだ! 家柄はもちろん、類まれなる頭脳と容姿に恵まれた彼が盗みを働く理由がわからない。しかも、ともに事件を追ううちに彼に恋してしまったのに。私は彼を追いつめることなんて、できるの…?
田舎町で退屈な毎日を過ごしていた箱入り娘エリンに、思わぬ幸運が舞い込んだ。ロンドンに住む親友に呼び出され、仕事の手伝いを頼まれたのだ。しかもロンドンでエリンは、すぐにハンサムな会社社長ジョシュにデートに誘われる。これこそ夢にまでみた都会の生活! と喜ぶエリンだったが、それもつかの間、彼女は彼とかかわってはいけない衝撃的事実を知る。泣く泣く約束を断るが、気まずい関係になった彼のもとで秘書として働くことになり…!?
十数年来の親友のベラとジョシュは、お互い異性として意識することなく、ずっと親しくつきあってきた。数えきれない恋も失恋も、スッピンさえ彼には知られている。ところが、ずっとこのまま続くと信じていたふたりの関係に終止符が打たれるときがきた。「結婚することにしたよ」――ジョシュのその言葉にベラは凍りつき、今さらながら自覚する。彼を男性として愛していることを。せめて友達としてそばにいられるよう、ベラは気づいたばかりの恋心を封印するが…!?
メアリー・ジョーは胸がひき裂かれる思いで恋人エバンのプロポーズを断った。政治家をめざす彼にとって必要なのは社交術にたけた上流階級の妻。彼の母親にそう言われての苦渋の決断だった。3年後、詐欺にあった父を助けたいとエバンを訪ねた彼女は、裁判費用のために彼のもとで働くことになる。彼がつきあう女性たちを目の当たりにし、いまだ痛む胸。だが、たったひとつの熱いキスが愛を再燃させる。でも本当に愛さえあれば、どんな障害でも乗りこえられるの…?
老舗の大手デパートで働き、ひとりで娘を育てているケリー。キャリアアップのため、マネージャー職に応募するが、シングルマザーというだけで面接さえ受けさせてもらえない。副社長サムに直談判するが、けんもほろろに追い返されてしまう。いくらハンサムで優秀とは言え、なんて偏見に満ちた傲慢な人なの! 帰宅したケリーに届いた驚きのニュース、それは大人気TV番組『人生交換バトル』の出演依頼だった。しかも、生活を交換する相手は副社長サムで――!?