生徒会長ですが女装はじめました
「私と友達になって下さい!」女友達が一人もいない白石 純は女の子との楽しい青春を夢見る女子高生。そんな彼女の前に友達になりたいと言う謎の美少女・ナイが現れた! 大喜びで友達になってはみたけれど女子の常識は通じないし、パンツはまさかの“トランクス”!? 何かがおかしいこの美少女の正体、それは―― 純にフラれた堅物生徒会長の紅孝太郎だった!?
バッコス
▼第3部/復活編 ●登場人物/バッコス(数奇な運命をたどる少年。民衆たちから神とあがめられるようになる)、ゼウス(オナ族の首長。権力を追い求める男)、ロン(元オナ族の勇者。のちにバッコスの戦士となる)、ヤーゴ(ハイエナ党のボスである荒くれ者)、アタナ(ヘラ族を統治する巫女)、ポト(元トロ族の勇者) ●あらすじ/凄惨な闘いを繰り広げてきたオナ族とトロ族だが、新たな敵・ヘラ族を前にし、連合して立ち向かうことになった。闘いはさらに拡大するが、巫女・アタナのもと、圧倒的な力を持つヘラ族が勝利を収め、オナとトロをはじめ、いくつもの部族を従属させる。そのころバッコスは、毒キノコを用いた酒による幻覚作用を利用して予言者となり、数多くの信女たちと異様な世界を形成していた。やがてバッコスは、ヘラ族に支配され苦しむ人々の間で神格化されていく……。●本巻の特徴/神話伝説シリーズの中でも最長の作品である『バッコス』の文庫版完結集。旅を続けるうち、「精霊の取りついた予言者」という存在になっていったバッコスの栄枯盛衰、多くの部族間の抗争、神への信仰、原始的な性愛、権力への欲望などを軸に、1800年代のアフリカの未開社会を描く。衝撃的なシーンも数多く登場する問題作。初出は1978年。
ペンテウス
▼「ペンテウス」▼第1話/エウロペの誘拐▼第2話/アクタエオン▼第3話/セメレ▼第4話/スパルトイの後裔▼第5話/バッコス▼第6話/キタイロンの惨劇 ▼「カイネウス」<ギリシア編> ●あらすじ/神々の国・オリンポス。下界の様子を眺めていた、世界の支配者である神・ゼウスは、ポエニケの王・アゲノルの治める土地で大蛇ピュトンが暴れていることに気付いた。ゼウスは息子・ヘルメスを蜂に変身させ、下界へと送る。ヘルメスは、一匹の牛に入り込み、アゲノルの娘・エウロペを連れ去る。アゲノルは息子であり、エウロペの兄であるカドモスに探索を命じ、「見つけ出せなかったら、二度と帰ってくるな」と告げた。しかし、その旅は苦難の連続。何年か後、仲間の兵士たちをピュトンに全滅させられたカドモスは、一人でその強大な敵に立ち向かう…(第1話)。●本巻の特徴/カドモスはその後、テーバイという都を築き、子や孫に恵まれるが、末裔・ペンテウスの代に至るまで、オリンポスの神々の卑劣な策略に翻弄される…。ギリシア悲劇(エウリピデスの『バッコスの信女たち』)を下敷きにした、巨匠が描く異色のギリシア神話。また、この他に中編「カイネウス」を収録。初出は「ペンテウス」1975年、「カイネウス」1978年。●その他のデータ/巻末に、川崎市市民ミュージアム漫画担当学芸員・細萱敦氏のエッセイ「白土三平の雌伏時代 -人間を、自然を、そして神を描く試み-」を収録。
白土三平異色作品集 泣き原
▼第1話/雨女(あまめ)の島 (神話伝説シリーズ今昔物語より)▼第2話/泣き原(なきがはら) (女星シリーズ)▼第3話/犬狩り (女星シリーズ) ●主な登場人物/▼雨女の島/八州一(やしまはじめ。復員後、山中で倒れていた雨女を助けた事をきっかけに、波瀾に満ちた人生を歩み、後に日本を代表する実業家になる)、鏡雨女(かがみあまめ。山の中に隠れるように建つ名家の美女。自分を救ってくれた一に夢中になる)▼泣き原/磯村香(神奈川県平塚の宿・虫窪で、一人小さな峠の茶屋を営みながら、戦争から戻ってこない夫を待ち続ける)、磯村五郎(春の夫。南方に出兵したまま、20年間行方知れず)▼犬狩り/山田(都心から2時間ほどの地方都市で、市役所の苦情係を担当する平凡な中年公務員)、ゴロ(猟犬の血を引く、山田家の飼い犬。最初はおとなしかったが、後に手がつけられないほど凶暴に) ●あらすじ/磯村春は終戦から20年間毎日、「泣き原」と呼ばれる、海に向かった丘に立って夫・五郎を待っていた。五郎は南方へ出兵したまま、戦争が終わっても復員してこなかったのだ。女手一つで一人娘・道子を育ててきた春は、道子の結婚を機に気持ちの整理をつけるため、夫の戦死地である南方への墓参団に参加。ソロモン諸島のある島で、春は聞き覚えのある懐かしい草笛の音色を聞くが…(第2話)。●本巻の特徴/戦争のため海の向こうで死んでいった人々の慟哭が聞こえ、残された者の悲しみが痛切に伝わってくる表題作の他、復員兵・八州一、名家の美女・雨女と、裏で糸を引く謎の老人を巡る、戦後の混沌の時代から現代までの物語「雨女の島」、野性を呼び覚まされた動物の恐ろしさと、動物を飼う事に対しての人間の身勝手さを描いた「犬狩り」の全3編を収録した、異色作品集。いずれも初出は81年。●その他のデータ/巻末に美術館学芸員・美術評論家の正木基氏によるエッセイ「白土三平――絵が物語ること」を収録。
白土三平異色作品集 七ツ桶の岩
世界各地の伝承話をモチーフに翻案した異色作「神話伝説シリーズ」。神話伝説の持つ原始的なエネルギーを大胆な舞台設定で全開! 日常の隙間に潜む妖しくも美しい光りと影を力強いタッチで描き出している。▼第1話/七ツ桶の岩▼第2話/人身沼▼第3話/戦争▼第4話/野犬▼第5話/孤島の出来事▼第6話/釣▼第7話/人獣の宿 ●登場人物/草加竜之進(父母一族の仇を打つため放浪を続ける武士)。弥七(神様といわれるほどの技術を持つ漁師)。サキ(弥七の孫娘) ●あらすじ/藩主・日置弾正を父母一族の仇とねらう草加竜之進。彼はその放浪の旅の途中で老漁師・弥七とその孫娘・サキと知り合う。弥七と幻の 漁場へ漁に出た竜之進は、海に生きる男の生き様を目にして、自分の武士としての生き方をもう一度考え直す。しかし、夜中再び幻の漁場を目指して海に出た弥七は嵐に巻き込まれて……(七ツ桶の岩)。▼「天下泰平万民の幸せのため」として近隣諸国に魔の手を伸ばす戦国大名・魔壁道三。道三の言葉を信じる忍者・夜鷹は敵城主の暗殺に際して片手を失い、敵として忍び込んできた姉の首もはねた。そんな中、城のすぐそばで起こった山津波のときに夜鷹がとった手段とは……(人身沼)。●本巻の特徴/60年代の作品を中心としたこの短編集は、その後の白土三平とはひと味違ったスタイルの作品も収録。彼の作品世界の広がりを理解するためにも見逃せない。
同棲☆えんじぇる!~天然ガールといちゃいちゃライフ~【描き下ろしおまけ付き特装版】
【描き下ろしおまけ特典も収録!!】目つきの悪さが原因で女の子に縁が無い晃太の元に、天界より縁結びのエンジェルが舞い降りた!? ドジっ娘だけどピュアで一生懸命な天使のエルに、どんどん惹かれていく晃太。裸エプロンで無邪気にはしゃぐエルの姿に、もうガマン限界!!! いけないイタズラHスタート!!! SEXのことなど何も知らない純粋無垢な天使のカラダを、舐めたり揉んだりヤリたい放題!!! 初めてのHの快感にとまどうヒロインに、きっと誰もが恋しちゃう! 【本作品は「同棲☆えんじぇる!~天然ガールといちゃいちゃライフ~」第1~5巻/第1~15話、「つよデレ!~最強彼女こすぷれオトナ変化☆~ 」第1巻/第1~3話を収録した電子特装版です】【桃色エンジェル】
お仙
▼第1話/首の男〔エスキモー編〕▼第2話/羊飼いトリア〔インド編〕▼第3話/山女魚(やまめ)(聴耳草紙より)▼第4話/馬婿〔日本編〕▼第5話/狼石(聴耳草紙より)▼第6話/お仙〔日本編〕▼第7話/赤沼〔日本編〕●あらすじ/あるところに漁師の兄弟がいた。二人は仲が良く、いつも協力し、お互いを尊重しあいながら暮らしていた。だがある時、近所に住む「お仙」という美しい女性に出会った二人は、ともに心奪われてしまう。嫉妬と疑心暗鬼から、いがみあうようになってしまった彼らは、遂に船の上でケンカを始め、襲ってきた嵐に飲まれてしまった。幸い二人は命を落とすことはなく、浜に打ち上げられるが、そこで自分たちの愚かさに気づく。とはいえ、お仙のことは諦めきれない。二人は思い悩んだあげく、許されざる行動を起こしてしまう…(第6話)。●本巻の特徴/数々の力作を生んできた『神話伝説シリーズ』の最終巻。男女の愛と兄弟愛の葛藤を描いた表題作「お仙」をはじめ、「山女魚」「馬婿」など、日本の民間説話に素材やアイディアを求めた5編と、外国の神話伝説をもとにした「首の男」「羊飼いトリア」の2編を収録している。初出は「首の男」「羊飼いトリア」「山女魚」1979年、「馬婿」「狼石」「お仙」「赤沼」1980年。なお引用されている「聴耳草紙」というのは、東北・遠野出身の民族学者・佐々木喜善が、自分の故郷に伝承されている伝説を採集した記録である。●その他のデータ/巻末に、国際日本文化研究センター教授・小松和彦氏によるエッセイ「常民の心性への接近」を収録。
シートン動物記
大自然を生きる動物たちを描いたシートンの名作を、白土三平がリアルタッチで劇画化。高い評価を得た、正確な動物描写の傑作。▼第1話/フェニボンクの山猫▼第2話/ウォスカと赤頭の子狼▼第3話/スプリングフィールドの狐▼ビリー●あらすじ/コールたち四兄弟は、両親のいる町から離れた荒れ地に住み、木を切り倒したり、土地を耕したりして、苦しいながらも朗らかに暮らしていた。ある日、最年長のコールが熱病にかかって倒れてしまい、ほかの兄弟に病気が移らないようにと実家に戻って療養することになる。しかし、次男のトムと二人の妹たちもコールと同じように熱病にかかってしまう。強烈な寒気と吐き気に襲われ、体力を奪われていくトムたち。しかも、保存食であるベーコンが何者かによって持ち去られてしまう! 幸い家畜として飼っていた鶏で栄養を摂ってしのぐことができた。だが、その鶏も何者かによって持ち去られ、日に日に数が減っていってしまう。実は子供を抱えて飢えた山猫がエサをあさって、トムたちの家に夜毎忍び込んできていたのだった!! (第1話)
忍者人別帖
▼第1話/四ツ身の術▼第2話/二人小僧▼第3話/江戸屋主人長兵衛控え日誌より▼第4話/ある殺し屋の場合▼第5話/大上段絶命▼第6話/十蔵岩▼第7話/きのこ姫▼第8話/真剣白刃砕き▼第9話/くぐつ ●あらすじ/天正四年、不思議な術を使う柘植小四郎(つげこしろう)という男が、上杉謙信に会いたいと、その居城にやって来た。小四郎の術に興味を持った謙信は、彼を庭に入れ、術を見せるよう命令する。謙信の命令を受け、小四郎はとっておきの術を見せようとするが……(第1話)。▼ねずみ小僧として数々の盗みを働いてきた次郎吉だったが、病気の母親のために足を洗い、真面目に働こうとしていた。しかし、なかなかろくな仕事に就けず、次郎吉は盗みを働いてしまい、村人に捕らわれてしまう。生きる気力をなくした次郎吉は自殺しようとしたが、楓という女に助けられる。前科者の次郎吉に冷たい村人の中にあって、楓は次郎吉に思いを寄せていたのだ。それを聞いた次郎吉は、楓のためにもう一度真面目に働こうと決心する。しかし、村から逃げているときに「ねずみ小僧を追って江戸からやって来た」という男に会ってしまう……(第2話)。