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稀代の表現者・五十嵐大介が解き放つ珠玉のエンターテインメント全６編。他の追随を許さぬ独創世界、人間の体温をも伝える描写力。“漫画”という表現が内包する無限の可能性を鮮やかに提示する！月刊「アフタヌーン」掲載の読み切り作品４編に加え、週刊「モーニング」にて発表されたオールカラー作品、そしてアフタヌーン四季賞1993年冬のコンテスト応募作品（雑誌未掲載）も収録。眩（まばゆ）き結晶、待望の登場。

小さな野心と偶然の出会いが運命の激変をもたらす――。飛騨の一勢力、三田城城主・池本安高の陰武者として召抱えられた二宮杏之助に、次々と襲い掛かる過酷な運命。その果てに見たものは…。驚愕の戦国絵巻、完結編！

ある晩、里花子の前に、パリから帰ったばかりの親友・由実の魂が現れた。そして驚く里花子に対し、由実は世にも恐ろしい告白をしてきた。旅行先で、不気味な老婆が自分に乗り移ってしまった、と言うのだ……。――忍びよる憑依の恐怖……！菊川近子が贈る怨念のサスペンス・スリラー。

美里一家の住む古い洋館を夜な夜な襲う霊現象。赤ん坊の泣き声、風呂の水音、金色の髪の女の幽霊が、ママを悩ませ眠らせない!?やがて美里の抱く不安は次々と現実の悲劇に！――表題作ほか、短編２作品「額の中の風景」「黒猫の儀式」を収録。

強い霊感を持つ美少女・氏家沙夜香。恨みを残し、成仏できずにさまよう霊にとり憑かれた者たちが助けを求めて、沙夜香のもとを訪ねてくるのだが…。――この世をさまよう悪霊、そして心霊現象の恐怖を描いた究極のホラー作品!!

待望の夏休み、若者でにぎわう湘南海岸で真理（まり）が出会った男の子・朗（ろう）。サーフボードをかかえた姿がマリンブルーと重なって、とても印象的なのです。やがて二人は……。――潮の香りのするさわやかなラブコミック。

自分はからっぽで、まるで自分の作る人形のようだ……。心だの魂だのというのはわからない。そんな気持ちが変わっていったのは、なぜか怨霊退治を生業とするなまぐさ坊主と出会ったからだった。坊主は、なぜ、妖（あやかし）たちを追うのか……。なぜ時々、人が変わったように、暗いまなざしをするのか――。今度は、人形師が、彼の後を追う。美貌の人形師と、僧侶の物語、完結!!

大切にしたい――ドキドキする気持ち！白沢樹里は、ひっこみ思案な16歳。父親を知らない。そんな小心な樹里を、カメラマンの麻田彰平はしつこく撮りたがる。彼の目的は、ロックグループ、D・E・K（デッドエンドキッズ）のプロモーション・ビデオに樹里を使うことだった。彰平に恋心を抱き、モデルになることを決意した樹里。だが、彼女の母は、D・E・Kの名を聞いて猛反対。しかし樹里の決心は固く、撮影に臨む。このプロモーション・ビデオが、樹里、彰平、D・E・Kのボーカルであるスティーヴの運命までも変える！

倉本圭は17歳。都内の有名私立校に通う高校生だ。彼にとっての最大の関心事は、一年半後に控えた大学受験のことだ。ペレストロイカとか天安門事件とかベトナム難民だとか、確かに世界は揺れていたけれど、どれも対岸の火事でしかなかった。でも、あの人に出逢い愛したことで、対岸の火事なんかじゃない事がわかる日が来た。

「カサノバと寝た？」これが六本木の女たちの間での挨拶となっていた。18世紀のヨーロッパに実在したプレイボーイと同じ名前を持つその男は、いったい何者なのか!?そしてカサノバが求めるバイアブルな女とは何なのか!?

希代のトラブルメーカー・流石貴明（さすがたかあき）のもとにある日突然現れた、クレーエとユキコという２人の女。彼女たちは、滅亡が迫る自分たちの世界を救う“栓”となる貴明を、24COLOR（＝８時間）以内に連れて帰るために色彩教界からやって来た司祭（ウィッチ）だった!!

ひょんなことから国教高校野球部の監督になった山野穴と、その一方で母校・八商高校野球部の監督になった犬吉だったが、紆余曲折（うよきょくせつ）あって両校の野球部は廃部になってしまった。責任を感じ落ち込む犬吉のもとにやって来た穴は、実業団チームから監督の誘いが来たと大喜び！その実業団とは、犬吉をクビにした“鶴亀組”だった!!