※ネタバレを含むクチコミです。
週末に女装をして街へ繰り出すのが趣味の松岡と、同僚で仕事ができないけど人がいい廣末。ふたりの切ない恋を描く新連載! 原作小説は舞台化もされたという人気作だそうです。 松岡はとあるきっかけにより女装がばれ、暴力を振るわれて逃げていたところを廣末が救ってくれたことで(男と女として)出会う。後日、女性の姿でお礼をいったきり二度と女装はしないと決めたものの、廣末は女の自分をずっと探しているようで…という初っ端から切なさ全開で胸がギュッとなりました。
「天水館」の腐女子たちがとにかく個性的で面白いです。主人公の月海ちゃんの挙動不審な感じ、すごく分かります...自分も元腐女子なので共感しました。皆、ジャンルは違えど、いい感じの腐り具合で素敵です。全く姿を見せない漫画家の目白先生の存在感も見逃せません。天水館が本当にあったら居心地良すぎて出られなくなりそうです。
一人でいる時に感じる孤独より、群衆の中で感じる孤独の方が真の孤独だ、といった言葉を以前何かのエッセイで読んだ記憶があります。 一人でも誰かと繋がっていることは多分あるんじゃないかと思いますし、誰かが側にいても孤立することも多分あり得ます。ただ、一人でいることも、そんなに悪いことじゃないと教えてくれる作品も世の中にはあって、谷川先生は一人でいるあなたの背中を押してくれるんじゃないかと思います。 作品に登場する男女はみな、なにがしかの事情で一人です。でも、彼ら彼女らは決して孤独ではないし、あなたも多分そうでしょう。 孤独であることに心が挫けそうな時、一人でいることも満更でもないと、心を軽くしてくれる物語です。
典型的な庶民と金持ち漫画。 申し訳ないですが全然いい気分になりません…。 昼ドラのドロドロ部分オンリー! やっぱり主人公が辱めを受ける漫画は読んでてすごく嫌な気分になりますね。 でも逃げないで立ち向かっていく主人公! 個人的には逃げていいんだよ!!!という気持ち! 多分リアルにこういう一族はいるんですよ。 環境が人を作るならどうしても性格が曲がってきてしまうのでしょう。 途中から「負けるか〜!」という気分にはなりますw
読み始めたら、あっという間に最終巻でした。 学生時代の4人の同級生の恋愛、人生、成長物語。 ファッション、髪型、皆個性あって可愛かった〜 4人それぞれが一喜一憂しながら幸せに向かって歩んでいき、自分にも友人にも素直になっていくので(女友達に本音で話せる関係性って本当良い)その成長過程に読み応えを感じ最後まで面白く読めました。
漫画家って破天荒なイメージなんですよね。 生活スタイルが乱れていることもそうですが、そもそも漫画を描く上で、ものの見方が「普通」ではないわけで、それを表現することで読者に新しい価値観なり考え方を与えてくれると思っております。 なので、必然的に「一般家庭とは異なる」という先入観があるのです。 だが、しかし。本作を読んで、その考えが全く変わりました。 もう公になっておりますが、『BEASTARS』の作者:板垣巴留氏は、日本男児必読の『刃牙』シリーズの作者:板垣恵介氏のご息女です。 刃牙を読んだことある人は同じように思ってくれるかもしれませんが、刃牙で表現される「父親像」(父性)がとにかくすごいので、一体、どんなふうに育ててきたのか?と気になってました。 結論いうと 破天荒なんてもんじゃない、めっちゃ良い家庭で育った ということ。 板垣家、なんという幸せ家族。その一言です。 性格の異なる二人の姉妹。 いつも褒めてくれる愛くるしい母。 イケてる祖父。 そして圧倒的な父! 本作内で父親を描く瞬間は、そう多くはないのですが、その分存在感があってすごいです。 また良き父親らしいシーン ーたえず気にかけてくれたり、子供ではなく一人の人間として扱ったりー があってほっこりします。 特に自分が印象深かったのは、巴留氏が学生時代に父親と会って別れる際に「スイカに2万円ほどチャージ」してくれるというシーン。 ここに感銘をうけた。 現金を直接渡すのではなく「スイカにチャージ」という点。 国民的大ヒットの刃牙の作者であれば、うなるほどお金があるはずなのに、子供に無尽蔵にお金を分け与えない姿勢が垣間みえて、めちゃくちゃしっかりした教育方針をもっているのだと感じました。 お金に関する親の考え方が一番教育に出て、ひいては子供の人格面に影響を与えると思うんですよね。 金持ちの親がドラ息子抱えるのは、お金に対する明確な方針がないからだと考えているので。 (作中でも出てきますが、巴留氏はバイトをしたり意外と貧乏学生もしております。) デビューも親の七光りでなんとかしようとしない姿勢も、こういうところからなのかしら? また、こんな家庭の一幕を垣間見せながらも、 基本は、作者独特の目線で描かれていてそれもまた面白いです。 スポーツ中継を見ながら、突然、TVにうつる選手と入れ替わったら?とか、ふつー考えないですよね。(その対策もまた独特で笑えます。) 『BEASTARS』は「多様な種と共存していく社会」を描くという意味で、ダイバーシティをうたう現代社会の写し鏡的な作品だと、私はとらえております。 そこには、他者に対する想像力が重要なのですが、 この『パルノグラフィティ』を読んで、作者のその能力の一旦(ないしは、育まれた過程)を見ました。 『BEASTARS』がより楽しめること請け合いです。
能のない鷹も爪を隠してるようには見える!! めちゃめちゃ面白かったですww 話数ごとに草生えてしまう! 「しょーもな」ってことをすごい高度な話の中に織り交ぜるとなんだか違和感なく読めてしまうということなのでしょうか… このコンビが絶妙 一番共感したコマ貼っときます
母娘の成長物語に違いないんだけど、自分だったらどこかのタイミングでくたばりそうだなってくらい過酷だった。お父さんが借金を作って一人で逃げちゃうんですよね…。そこから母娘は夜逃げして、転校して、寮付きのパチンコ屋で働き始めて、二人のことを誰も知らない街でひっそりと暮らし始めるんだけど、お母さんがお父さんの子供を身ごもってることが分かるんです。まだまだ借金取りに追われてるんですよ。過酷すぎる。 お母さんは子供の頃から超美人で親に護身術を習わされるくらいモテモテだったんだけど、高校時代に出会ったお父さんにお互い一目惚れして大学卒業してすぐ結婚した。本当は就職したい会社もあったけど、子供が出来たのが分かって諦めた過去がある。そういう選択をさせてしまったことを後悔させないよって、お父さんは言ってくれたのに…。腐らないで真面目に生きていく母娘が本当にえらい!表紙の可愛さとはギャップがある話でしたが、一気に読んじゃうくらい面白かったです。
※ネタバレを含むクチコミです。