it COMICSの感想・レビュー19件神経を逆なでする最高の作品オゲハ oimoたかオゲハの不気味なキャラデザもさることながら、主人公の少年・キジの子供っぽい残酷な振る舞いがとても不愉快。 この読んだ人間に傷を残すところが、エンターテイメントとして最高だと思う。 また3巻のあとがきでなぜキジをこういう人間にしたのか、理由が書かれていてとてもおもしろかった。 2人の関係は他人から見たら不健全かもしれないが、2人なりにきちんと仲を深めていくので最後まで見届けてほしい。手に入れることと手放すこと細村さんと猫のおつまみ 高田サンコstarstarstarstarstar_border野愛親に先立たれ借金を抱えた貧乏OLの細村さんが、迷い込んだ猫とささやかに暮らしていくお話。 ほのぼのしてそうなタイトルと題材の割に辛い描写も多く、猫ちゃんはもちろんだけど細村さんに幸せになってほしい!と思いながら読みました。 奔放でお世辞にもいい親とは言えない母親と、優しかった母親の恋人の仏壇に手を合わせ、愚痴ひとつこぼさずひとりで生きる細村さん。 閉じた心の隙間に猫のおつまみが入り込んで、少しずつ光がさしていく様子に心があたたかくなります。 何かを得ることも幸せだけど、手放していくことも幸せに繋がるのだなと気づかされます。 ストーリーも魅力的ですが、細村さんが作る節約ご飯も美味しそうで参考になります!読んでいていろんな事に気づけた #推しを3行で推す作りたい女と食べたい女 ゆざきさかおみstarstarstarstarstarnyae※ネタバレを含むクチコミです。同じ食べる姿を見るなら、美味しそうに食べている人の姿が良い作りたい女と食べたい女 ゆざきさかおみstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ作りたいと食べたい。 趣味というか趣向が似通っていたら、料理が共通点だったら、たしかに仲良くなれそうな気がします。 必要なのは話しかけ仲良くなり、みたことあるだけの人を超える勇気。 春日さん、そんな男性と間違えかねないキャラクター設定でなくても…と思ったものの、春日さんの食べ方は豪快で、でも汚いことはなく、みていて気持ちがいいです。 『ソフト百合♡クッキング』のように、若い女性二人がわちゃわちゃ料理をしているのも楽しいですが、それなりに働いてそれなりの年齢になった女性ふたりが手慣れた感じで焼きおにぎりやら餃子やら作って「あーおいし」となっているのもいいですね。 しかし、あれだけ食べて、あの体型を維持できる春日さん。普段、どれほど体を動かしているんだろう。 野良の彼らにも秩序があるゴジュッセンチの一生 白川蟻んstarstarstarstar_borderstar_borderママ子野良猫が生きていくための過酷でリアリティがあるお話でした。 小さなころに捨てられたマチと地域の親分的な七生達が銭湯に入り込んでから話が始まる。 必ずと言っていいほど、猫はヒトの言葉を理解している。だから恨みも恩も忘れない。 可愛いし癒される存在だけど、人の都合で命が決められてしまう。 少し悲しいところもありますが、猫と人と動物に優しくなれる物語です。 後悔の先へ歩み始める彼らの物語マイ・リグレット 砂糖野しおん兎来栄寿皆さんは人生において「何であんなことを言ってしまったんだろう」「あのとき、もしも違う行動を取っていれば」といった強い後悔はあるでしょうか。 私は大いにあります。何なら時々、色々と思い返して苦鳴を上げてしまうタイプです。人間には折角「忘却」という便利な機能が付いているのに、忘れられないことばかりです。 ただ、人生とはそうした後悔の連続で作られるもの。後悔があるからこそ、未来へ向けて推進する力が湧くし成長もできるという面もあります。 この作品は、そんな個々人の過去の苦い後悔を想起させてくるような内容です。 スリ・恐喝・ギャンブルなどを日常茶飯事とする不良少年の主人公は、無料でご飯を食べさせてくれる老人が営む店を知りそこに通うようになります。 その老人には、非常に頭脳明晰でありながら他者との関わり合いが上手くできずに引きこもりになってしまった孫がいました。 不良の主人公と、元・優等生の老人の孫。まったくタイプの違うふたりであるが故に、そこに物語が生まれていきます。そして、彼らの行動原理となるのは、まさにタイトル通りそれぞれの「後悔」です。 後悔は前述の通り、人生における通過儀礼のような側面もありますがそれでも相応の痛みは伴うもの。そんなところに 「お前もあの子らも みんな何かが足りてないんだよ でも それでも生きていかなきゃだろ?」 という、人生の先達である老人の言葉が非常に沁みます。 最初はインモラルな主人公に感情移入しにくいかもしれませんが、1冊を読み終える頃にはそれも変わっているかもしれません。百合起点の女男四人"変"物語 #1巻応援恋と呼ぶには青すぎる 真くんあうしぃ@カワイイマンガ姉弟で切り盛りする居酒屋で、姉は常連の女性に恋をする。常連さんの浮気彼氏に店で啖呵を切るところから始まる痛快な百合物語……と見せかけて、物語は二話からどんどんどんどん奇妙な方向に走り出す。 何故か接近する、浮気男と弟……そうしてこの四人、とうとう普通に友達になってしまう。細かく説明しようとするほどネタバレになるのがもどかしい。弟の切なさとか、意外と浮気男に腹が立たなくなってくる理由とか、説明したい〜! そして百合はしっかりある。 ずんずん仲良くなりながら、次の一歩が遠い姉と常連さん。それもこれも常連さんが何を考えているか、今ひとつわからないため。この不思議な大食い常連さんとの百合エンド可能性に加えて弟の幸せの形も、おまけに常連さんと浮気男の不思議な関係も……これは解決に時間がかかりそうだな〜。 ラブコメと呼ぶにはハチャメチャすぎる! #1巻応援恋と呼ぶには青すぎる 真くんsogor25実家の居酒屋で働いている赤城京子はお店の常連客である鈴村みどりに**恋をしていました。** みどりは飲みながらよく浮気性の彼氏の愚痴をこぼしていて、その愚痴を聞くたびにモヤモヤした気持ちを抱えていた京子でしたが、ある日その彼氏が浮気相手の女性と一緒に京子のお店にやってきます。 そこにみどりが偶然居合わせたことをきっかけにみどりは彼氏に別れを告げ、さらに、話の流れで京子はみどりの連絡先をゲットすることに成功しました。 しかし、別れたはずのみどりは**元彼との友人関係を続けていたり**、なぜか**京子の弟・都がその元彼と仲良くなっていたり**、挙句、京子と都、みどりと元彼の**4人で遊びに行くことになったり**と、なんだかよくわからない不思議な関係に発展していきます。 この作品はそんな4人のドタバタな日常を描いていく作品です! 1巻まで読了長すぎる恋と掻き乱す女 #1巻応援雨降り晴れて花ひかる 大沢やよいあうしぃ@カワイイマンガ美しい空と海の光景の中で、あまりにも不穏な序章が幕を開けた。 小1の頃の恋を引きずったまま、男性と結婚した女性。彼女が再会を願う歳上の女性は、離婚してふるさとに帰って来る。 再会する二人。しかし歳上の彼女は、想いを知ってか知らずか主人公を翻弄する。 酷い仕打ちに萎れる女性を、見つめる夫。感情を隠そうともしない妻と、何も知らないが妻が何かを抱えているのを気づいていそうな夫。二人が普通に生活する様子が既に破局を孕んでいる感覚に、心が落ち着かない。 そして翻弄する女。彼女は人の気持ちを弄ぶことしか頭にないのでは?と感じられる。驚くほどの「悪女」に、やはり心がざわつく。 広い田舎の光景に人物を配する作画は、主人公が持つ一眼レフで切り取ったような空気感がある。その美しさと、主人公夫婦の恋の切なさが私の読書を支える。 全く先の予想がつかない。これが百合エンドになるかどうかも。そもそもこの「ひとでなし」と、幸せな恋愛になるとは思えない。それでも主人公の、執着のような恋をかつての私の恋に重ねて、切実さを共有しながら追い続けたい。美味しい&尊い作りたい女と食べたい女 ゆざきさかおみstarstarstarstarstarNanoいやめっちゃお腹空く~~~!! ご飯が好きな二人すごく可愛いし、料理がどれも美味しそう。私も野本さんの作ったご飯食べたい…でも二人の邪魔をしたくない…葛藤…。 美味しそうにがつがつ食べる春日さんを見つめる野本さんの表情がもう…たまらん…出会えてよかったねえ…と胸がじーんとなる。 急にコミケの話が出て春日さんに奇特と言われてヴッとなったのは内緒。 でもそれと一緒なんだなあ、それ(料理やら本やら)に対して美味しい!嬉しい!って全身で表現してくれるの、作った方はめちゃくちゃありがたいよね…いい関係だなと思う。 ずっと二人仲良くいてほしい。 運命的な出会い!作りたい女と食べたい女 ゆざきさかおみstarstarstarstarstar干し芋需要と供給がぴったり一致している二人。 お家も隣同士だし、相性がばっちり!! 私は、食べたい方の人ですが、少しづつ、色んな種類が食べたいです。 って、言っても早々作ってくれる人もいないのですが…。 バケツプリン食べてみたいなぁ。 好きなだけ食べるとどれくらい食べられるものなのでしょうか? プリンは、大好きだけど、一生分食べたら、その後食べなくても満足できるものなのでしょうか? 話が、ズレましたが、エレベーターで出会ったときに、野本さんが、声を掛けて恐る恐る状況を判断しながら、少しづつ距離を縮めていく感じがいいですね。優しい気づかいと、自分の理想をすり合わせる感じが好印象。幸せは途切れながらも続くのです作りたい女と食べたい女 ゆざきさかおみ野愛何でも話せて遠慮せずに付き合えるのもいいけど、気遣いを忘れず適度に寄り添い合えるのもいいなあと思いました。 自分の手料理を誰かに思いっきり食べてもらえたら嬉しいもの。でも作るのが当たり前になっちゃったり、残されたり、好みが違ったり……楽しいばかりでいられないのが現実だったりもします。 作りたいものを作りたいだけ作る、食べたいものを食べたいだけ食べる。 2つの欲求がぴったり重なって、しかも一緒にいたら心地よいなんて最高すぎます。もはや運命です。 困っていたら手を差し伸べて、楽しいことは共有して。 多くを語らずとも心を通わせていく2人の距離感が愛おしくなります。 この先どんな辛いことがあろうとも、野本さんと春日さんは変わらない関係でいてほしい……!!羨ましい程、運命の出会い #1巻応援作りたい女と食べたい女 ゆざきさかおみあうしぃ@カワイイマンガご飯を少し作る様になって思うのは、自分で作ると意外とそれで満足して、食欲が湧かないなぁ、という事。食べる人のリアクションが気になって……。「美味しい」の言葉も勿論嬉しいけれど、箸が止まらない様子とか、完食とかを見るとガッツポーズしたくなる。喜ぶ人の為に、ご飯を作りたい。 本作の主人公は、ご飯を作るのが大好きだけれど少食。それでいて実は「ガッツリ大量に作りたい!」という欲望を募らせている。そんな彼女が大食いの女性と出会い、たくさん作っては彼女に食べさせ、仲を深めてゆく。 似たところはないけれど、気の合う二人。大食い女性は豪快に気持ち良く食べる一方、かなり気の利く真摯な人で、私が女性だったらこんな彼女欲しい。 「食」について女性が押し付けられているイメージ……お弁当作るのは女性の役目とか、女性は少食とか、そういう物へのモヤモヤを、二人で共有する幾つかのシーンも印象深い。今日でもなかなか消えないジェンダー規範や役割を、優しく気づかせてくれる内容でもあった。 これぞ至高のギブアンドテイク!!作りたい女と食べたい女 ゆざきさかおみ名無し本当に読んで良かったな… 2巻以降続くと思うので2人の関係がどこへ向かうのか分かりませんが、個人的にはこれ以上の理想の関係なんてないのでは???というくらい感激してます。 春日さんの、感情を表に出さないけどちゃんと野本さんのことをしっかり見てくれてる優しさが漫画から滲み出てる。 読むと幸せになれます。ぜひ。旅を通じて家族と自分を知る物語グッドナイト、アイラブユー たらちねジョンANAGUMA母の遺言をきっかけにイギリスまで旅立つことになった大学生の大空(おおぞら)。着いたかと思えば母が遺した新たなミッションが託され、家族の過去と今を知るための欧州各地を巡る旅に出ることに…というロードムービーなあらすじ。 『アザミの城の魔女』で描かれる異国の表現にビビッときて、こちらも読みました。鮮やかなヨーロッパの雰囲気と、大空の心が揺れ動く旅情の描写が全コマ全ページ本当に美しい…。 旅は人を変えるといいますが、ヨーロッパ各地でさまざまな人に出会い、大空自身も気付いていなかった「自分」を発見していく過程が丁寧で心地良いです。 自分の気持ちを誰にも伝えられなかった大空が断絶状態だった家族と新たな関係を結ぼうとする。この一生懸命な姿に心が熱くなってしまいます。 読んだあと、どこか遠い場所に旅立ちたくなるような素敵な作品でした。タヌキに頼まれ!? 小学生の夏休み四国一周の旅!みかんはまだ青い 朋ぺそ※ネタバレを含むクチコミです。 富山・逃避の果・仮初の安息さらば、佳き日 茜田千あうしぃ@カワイイマンガ不倫にしろ逃亡犯にしろ、逃避行と〈北〉はよく似合う。後ろめたさを抱える身には、人目のない北の冬はうってつけ、という事だろうか。 『さらば、佳き日』の兄妹は、二人で共に在る事を選び、住み慣れた故郷を捨て、親と友を捨て、雪の降る北陸へと向かう。 故郷が湘南地域であることは、6巻ではっきりする(江ノ島タワーが描かれている等)。きらきら明るい海沿いの道の描写は1巻から印象的だが、同じ様に美しい海が、北陸に来てからの描写にも出てくる。 5巻に出てくる「天晴」は絵から恐らく、雨晴(あまはらし)海岸。富山県高岡市にある、岩の景観が印象的な海岸。他にも古い日本家屋や庄川の花火大会などから、ここは富山県だと分かる。 意外と穏やかで明るい雨晴海岸にて、妹の晃は、自分と不可分な海を想う。まるで隣の兄・桂一の事を想うように。 ここでは冬の厳しい富山を、暗く扱うことはない。光ある穏やかな地で、優しい人々に受け入れられる「夫婦」は幸せそうだ……受け入れられる筈もない二人の秘密を、どこまでも抱えたまま。 (6巻の書誌情報で「富山」とはっきり書かれているので、間違い無いと思います。4巻で桂一が「福井……だったかな」と言うのは、彼のいい加減さのエピソードになっていますね)天才 模造クリスタルの新作。いやぁ面白い黒き淀みのヘドロさん 模造クリスタルニワカ金魚王国の崩壊の作者、模造クリスタル先生の作品。ヘドロから作られた少女を中心とした、歪な日常漫画。どこか狂ったキャラ達によって、ごく自然にオカシナ世界観が生まれている。やはり天才。 http://www.mozocry.com/hedrosan/01.html取り敢えず1話を読んで欲しい!!さらば、佳き日 茜田千片桐安十郎この漫画は書店に行く前に、帯を見ずに取り敢えず1話を読んで欲しいのです。 僕はこの漫画が凄い好きですが、僕がとやかく何かをいうよりまずこの作品の1話を読んでみて欲しいんです。 そしたら何かを感じれると思います。 取り敢えず1話を読んで欲しいです。 http://goo.gl/5fOkUQ
オゲハの不気味なキャラデザもさることながら、主人公の少年・キジの子供っぽい残酷な振る舞いがとても不愉快。 この読んだ人間に傷を残すところが、エンターテイメントとして最高だと思う。 また3巻のあとがきでなぜキジをこういう人間にしたのか、理由が書かれていてとてもおもしろかった。 2人の関係は他人から見たら不健全かもしれないが、2人なりにきちんと仲を深めていくので最後まで見届けてほしい。