ビッグコミックスピリッツの感想・レビュー879件<<1415161718>>AI・IoT時代に読みたい流石の想像力一生懸命機械 吉田戦車hysysk気付けば毎日色んなものを充電し続ける生活を送っている。昔に比べれば確実に便利にはなってるのだけど、色んなSFとかで夢見た世界ってこんなんだっけ?という気持ちにもなる。 しかし何というかそういう、若干の残念さを持った機械は愛おしい。 どうしても使ってもらいたいウォシュレット、モグラを守りたいモグラ叩き、スキューバダイビング中にウナギのにおいをかがせてくれる潜水具、オーブントースターみたいにマヨネーズを塗って焼けないことを申し訳なく思うトースター(一番好き)…擬人化や機械の暴走みたいなものは手垢のついたテーマだが、流石に独特過ぎる想像力が発揮されていて感動した。 脱・人間中心主義という言葉が声高に叫ばれる昨今、大いにインスピレーションを与えてくれる作品。南勝久先生とスピリッツ編集との想い出いつかあのころ 南勝久名無し※ネタバレを含むクチコミです。南勝久先生とお世話になったスピリッツ編集者との思い出いつかあのころ 南勝久名無し※ネタバレを含むクチコミです。チ。は続いていくものチ。―地球の運動について― 魚豊野愛話題になってる漫画を読むタイミングをいつも逃したり自ら見送ったりしがちなんですが、これは読んでみてよかった…! 噂に違わずめちゃくちゃ面白い。 地動説の証明に命をかけた者たち。 事実、常識、真理と言われてきたものをひっくり返すのは難しい。倫理観や宗教観に反するものであればなおさら。 それでも知りたい、真実に辿り着きたいと思う心は止められない。 史実でないのはわかっているけれど、この作品の登場人物たちのように指を刺されながらも真実に辿り着いた者のおかげで今があるんだなあ、と感じた。 逆に、今真実と思っているものも何年後かにはひっくり返されているかもしれない。それはそれでワクワクする。 そしてタイトルがいい。知であり血であり地である。続いていくし繋がっていくものなんだよなあ…素晴らしい。 魚豊さんのチ。を読んでチ。―地球の運動について― 魚豊名無しろくにマンガを知らない(ばかりか、世間も知らない) 私のようなポンコツおやじが言うのもおかしいのですが 、いま、ほんとうに清新なほんとうに独創的なオハナシに出会えたと感激しているところです。 作者はサイエンスはもちろんのこと、哲学史や神話学を広く深く学んた方だと思われますが、その種のペダストリーもさることながら、なによりも、あるがままのこの世を、宇宙を、 おどろきの目を持って見ている(のだと思います) のがすばらしい。 (おどろき=What!!=魚豊……ちがうかな) ぜひ、続きを読ませてもらいます。 追伸...絵が美しいですね。研ぎ澄まされた感じの細い輪郭線…いいですね。 窓際部署の変わり者刑事は“感情が目に視える”!?警眼ーケイガンー 早坂ガブ名無しチンピラな風貌のギャンブル好き刑事恵比寿と、巨乳で強気の元エリート刑事大黒天音の痛快バディドラマがスピリッツで始まった! 恵比寿は過去に頭を銃で撃たれた過去があるようで、そのせいか人の些細な感情の動きを目で見ることができる能力を持っていて、天音が異動してきた当日にガジノバーで起きた殺人事件を、その場で見事に解決した。 一話はわりとあっさり解決という印象で、そんなにハラハラ感はなかったかな。 犯人探しは恵比寿、取り押さえるなど身体を使う仕事は天音におまかせと、少しちぐはぐなコンビですが(一応天音が上司。)、感情が視える能力がこの先どのように使われていくのか見ものです。早く連載してほしい青春ボート読切!群青たちのパドル 藤堂裕名無し信長を殺した男、BORDER66の藤堂裕先生による読切。明らかに連載を視野にいれてるな〜という構成で、「え、ここで終わりなの」となりました。連載で続きを読ませてほしい! 目次の作者コメントや柱コメントによると「高校時代にボート競技をやっていて、松本大洋先生のピンポンがバイブルだった」そうで、まさにそれが全部詰まった作品になってるんですね。 作中で「国内ではあまり人気がない」と書かれている通り、自分自身ボートに関する知識0なので、丁寧につけられた脚注や解説ページはとてもありがたかったです。 全国大会6連覇のサラブレッド(イケメン)と、才能ある無名の選手(素朴)という2人の高校生がどんな物語を繰り広げるのか。 1話が読める日を楽しみにしています! 変だけど面白い!俺たちに明日はないッス さそうあきら名無し強いて言うなら「1話1セックス 」が共通点の1話完結ものですね。それ以外は年齢も境遇もバラバラなので共通点は特にないです。でもどの話もシュチュエーションが変わってて面白いです。教師と付き合ってる病弱な女の子とやろうする話、AV女優とAV男優が本気の恋愛をする話、明らかにオバサンなのに女子高生のフリをしてテレクラやってる主婦の話、どの話も変なんだけど下ネタって感じがなくて「あ〜面白かった〜!」という楽しい気持ちで読み終わります。やっぱり漫画の上手さっていうのは、1話完結でどれだけ面白いか?なのかもな〜。結婚って一体なんなんだ…妻をめとらば 柳沢きみおコネコネ※ネタバレを含むクチコミです。勉強を頑張れる!二月の勝者 ー絶対合格の教室ー 高瀬志帆なな実写化されると知り読み始めました。ストーリーは中学受験をする子どもたちと塾講師を描いています。 読むと勉強へのモチベーションが上がります。 「中学受験は課金ゲーム」というワードが印象に残ります。 2021年6月公開映画の先行コミカライズ!キャラクター いわや晃 長崎尚志 川原杏奈 永井聡名無し漫画家志望の主人公が殺人現場に遭遇して犯人を目撃してしまう。警察には「犯人の顔を見ていない」と証言したが、長年連載を獲得することが出来ずにくすぶっていた主人公は、その犯人をモデルにしたと思われるサスペンス漫画を描いて大ヒットする。すると今度は漫画の内容を模倣した殺人事件が発生してしまった。警察から居酒屋で再度事情を聞かれることになったが、そこにファンを名乗って最初の事件で目撃した犯人が握手を求めにやって来た…! ここまでが第一話です。映画にも興味が湧いてくるくらい面白い第一話でした!犯人は配役のFukaseにそっくりに描かれてるな〜と思いました。全3回の集中連載で映画版とも小説版とも違うラストになるそうなので最後まで楽しみです!!大人の青春、風呂三昧!ふろがーる! 片山ユキヲあうしぃ@カワイイマンガ大人の女性が「お風呂」を通じて交友を広げていく、とても弾けた物語。第1話の「孤独の風呂グルメ」的な雰囲気からの大きな変化に、読んでいてトキメキを抑えられませんでした。 主人公は人との交流を断ち、一人風呂を楽しむ為に生きる女性。しかしお風呂への探究心は行動範囲を自然と広げ、人と出会い、深く交流し始める。人との出会いで起こる主人公の「変化」は、お風呂に入る瞬間に綻ぶ顔の様に華やかで、極上のカタルシス。 それに加えて家風呂から銭湯、温泉地等、様々なお風呂の楽しみ方も知れて、かなり中身の濃い作品。コマ割りもかなり細かく、片山ユキヲ先生の細密な絵も情報量が多い。それでいて、主人公達のカタルシスに向かう勢いでぐいぐい読ませる。 登場するのは女性ばかり。男性はほんの端役でしか出てこないので、百合ではないけれども百合好きさんでも楽しめるかと。 お風呂で紡ぐ、大人の青春物語。テンション上がる〜!この一冊で全体像を掴める #推しを3行で推すギャラリーフェイク ザ ベスト 細野不二彦starstarstarstarstarひさぴよ巻数が長く、内容も濃密なギャラリーフェイクですが、この一冊で全体像が掴めると思うので未読の人でも取っ付き易いかと。 はじめは連載第一話目から始まります。作画に少し違和感ありますが、以降はどれもハズレなしの珠玉エピソードばかり。個人的には「TIN TOY刑事」が特にお気に入りで、何某かのコレクターを自負するすべての人に読んでほしいエピソードです。 単行本未収録エピソードだった「忘れられた一夜」の回は、現在は33巻に収録済みとなっています。この回だけは本編を一通り読んでからの方が良いです。 グッと来たすくすくサイクル 雨隠ギド名無し※ネタバレを含むクチコミです。すごい漫画を読んだチ。―地球の運動について― 魚豊名無し※ネタバレを含むクチコミです。絶対読んだほうが良い…!日本の新しい子育てバイブル。子育てアフロ田中 のりつけ雅春名無し結婚アフロ田中のたまにある子育て回をまとめた本作。 連載を読んでいて、毎回毎回感動してました。子育てのリアルがここにある、と…!たぶんツイッターなどでも度々話題になっていたかと思うのですが、それが1冊でまとめて読めるというのはかなり価値があると思います。 もちろんアフロ田中なので、笑いながら読めます、でも時に共感しすぎて泣けたりするかも。 妊娠、出産、子育てするにあたりバイブルと呼ばれる本っていくつかあると思うんですけど、今日からこの漫画もそのラインナップに入れるべきです。本気で言ってます! 皆川亮二初の短編集 #推しを3行で推す転送者 皆川亮二短編集 皆川亮二ANAGUMAやはり一番やばいのは『進撃の巨人』諫山創原作の将棋マンガ『the Killing Pawn』でしょうか。諫山節と皆川演出が重なって生まれた奇跡の迫力によって最強になっている感があります(小並感)。 どの短編も皆川亮二エッセンスがギュッと詰まっているので、ファンはもちろん皆川作品が初めての方にもオススメの一冊です。お気楽フリーター(29)が従妹と2人で平屋暮らし!ひらやすみ 真造圭伍名無しもう何もかも最高ですね・・・!!絵の柔らかさと物語の優しい雰囲気が絶妙にマッチしてる。はなえばあちゃんとヒロトが飯食ってるシーンはいつまでも見ていたかった;; こらから従妹のなつみちゃんとの2人暮らしがどうなっていくのか期待。27年ぶりの「あすなろ白書」BACK TO THE ASUNARO-「あすなろ白書」特別編- 柴門ふみ名無しコロナ禍でリモート授業中の大学生、なるみと保の娘・あすなろが主人公。取手のおじさんと両親の大恋愛、7つ年上の兄の秘密など。ドラマも原作が知らない自分が読んでも「これがあの有名なあすなろ白書か・・・」と圧倒される圧強すぎな濃い内容で面白かったです。原作読んでみたくなりました。 カレー沢薫先生の連載中の作品で一番好き!なおりはしないが、ましになる カレー沢薫starstarstarstarstarかしこカレー沢薫先生って今現在5作品くらいを同時に連載されてますよね。漫画だけじゃなくてコラムなども合わせたらそれ以上だと思いますが、そんな中でも私が一番楽しみにしている連載が「なおりはしないが、ましになる」です。自分の部屋がめちゃくちゃ汚いのは発達障害が原因かもしれない?病院に行ってみよう!という実体験&レポ漫画なんですが、何が一番好きかというとカレー沢先生のギャグが冴え渡ってるところですかね。誰でも気楽に読めるところがいいです。編集者さんが見つけてくれた都内の病院に飛行機で通っているんですが、よくよく調べてみたらカレー沢先生の住んでいる地域には大人の発達障害について診てくれる病院がないことが判明したのには驚いたなぁ…。世の中的にコロナで通院も大変だろうけど長く続いて欲しい連載です。エッセイ漫画としては旦那さんとの絶妙な夫婦仲が見どころかな。九条という男のポリシー九条の大罪 真鍋昌平starstarstarstarstar干し芋弁護士の力って本当に大きいんだなぁ。と。 罪や、受け取れる慰謝料、保険会社とのやり取りなどなど。 無知は罪!! そして、人の命も左右する。 出所後も泥沼から抜け出せない場合、刑務所内から情報を漏らすこともできるのか。 複雑だなぁ。 人間関係を理解せずして、弁護すると後々痛い目に合う。 九条弁護士は、その辺も全て分かった上での機転の良さは、天下一品。 誰の味方でもない。 依頼人を選別しない。 法律の世話はする。 人生の世話はしない。 面白い漫画です。家族の在り方の物語でもある。プラタナスの実 東元俊也 東元俊哉starstarstarstarstar干し芋小児科医は、病気を治すだけでなく、家族の心まで素直にさせてくれる。 真心は、とても優秀な小児科医で、いろんな患者の心に寄り添い、こんなに心遣いもできるのに、父親に対しては、どうしても許せない事があるのだろう。 利益が出ないために小児科を閉鎖したこと、母親のこと、その他にもっと家族でなければ分からない心の奥底のわだかまり。 北海道の雪解けのようにゆっくりだけど溶けていくといいなぁ。 小さな患者の命と真剣に向き合う小児科医の仕事を、私たちに伝えてくれる東元先生ありがとうございます。 余命は7日。あなたは最後に誰に会う?七日蝉 城山名無しこの漫画の主人公は、不治の病で余命7日を宣告されたおばあさんで、認知症なのか病気のせいか記憶がところどころ抜け落ちています。飼い犬名前から実の娘の名前まで日に日に忘れていくなか、名前も顔もわからない人と文通をしていて、その人に会いに行きたいということだけは最後まで忘れませんでした。そんな母の姿を見る娘はとても複雑そうで…という話です。 宣告される余命って通常、短くても数ヶ月だと思うんですが、7日って言われたらどうする?というのは読んで考えてましたね。自分は誰かに合うというより、行きたい場所に行くんじゃないかなと思いました。しかしいずれにしろ7日は短いな…ちょっと猫が可愛すぎ…君は放課後インソムニア オジロマコトymzkrmちょっと猫が可愛すぎて話が入ってこなくなる時があります。44話の扉絵、なんですかあれは。めちゃくちゃ可愛いんですけど。しばらくわなわなと、眺めてしまう可愛さです。手がぱぁって…!! 白丸先輩とロロちゃんのおそろのチャイナ服とかっ…!! 39話のネコノメ、ツーちゃんの行方を追うふたりの贅沢な時間が良かった。天文台で寝てる理由も。 ツーちゃんにもいろんな顔と繋がりがあるんですね。 あと背景がとても素敵で、ただの背景じゃない。 この時間帯、この場所にいるときの、この人はきっとこんな気持ちだろうかっていう想像が膨らむ背景で、遠出してのんびりした景色に触れたくなります。<<1415161718>>
気付けば毎日色んなものを充電し続ける生活を送っている。昔に比べれば確実に便利にはなってるのだけど、色んなSFとかで夢見た世界ってこんなんだっけ?という気持ちにもなる。 しかし何というかそういう、若干の残念さを持った機械は愛おしい。 どうしても使ってもらいたいウォシュレット、モグラを守りたいモグラ叩き、スキューバダイビング中にウナギのにおいをかがせてくれる潜水具、オーブントースターみたいにマヨネーズを塗って焼けないことを申し訳なく思うトースター(一番好き)…擬人化や機械の暴走みたいなものは手垢のついたテーマだが、流石に独特過ぎる想像力が発揮されていて感動した。 脱・人間中心主義という言葉が声高に叫ばれる昨今、大いにインスピレーションを与えてくれる作品。